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JUGEMテーマ:戯言 これがデリングならば、私はストゥルルソンなのでしょうか。しかし私は詩人ではないのです。 問題は世界をどのように捉えるかと言うことで、その術は人それぞれであることは間違いないでしょう。私の場合は、それは星型十二面体なのです。星型十二面体には大星型十二面体と小星形十二面体の二種があり、その両方ということになるのです。何故星型なのか、何故十二なのか、そういうことは私には解りません。それは誰にも、きっと神様にだって解らないでしょう。この場合の神様とは一神教のそれ...
pale asymmetry | 2022.11.10 Thu 21:37
JUGEMテーマ:戯言 ウサギは跳ねるが転がらない。だから私は転がるのだ。跳ねることなど出来ないから。跳ねるってすごいよね。それは宙に軌道を描くこと。その軌道は美しい曲線だろうから、高く跳べば、そして長く跳べば、丸を閉じることが出来るはずでしょう。ウサギはそれが出来るはず。何故ならウサギは足を知っているからね。 私は知らない。足を知らない。私欲が溢れてとまらない。 私は跳べないから、転がり続けるしかない。たとえどんなに地面がデコボコしていても。あるいは鋭い棘が地面から生え...
pale asymmetry | 2022.11.08 Tue 22:15
JUGEMテーマ:戯言 遙か彼方の渦のことを考えてみる。それは遠すぎて、私に向かってきたとしても辿り着く前に渦としての形を失ってしまうだろうけれど。つまり私には決して触れることの出来ない渦のことを考えてみる。考える必要のないことを考えてみる。そしてその渦の詳細をイメージする前に、もしその渦が私の元に辿り着いたとしたら、私は本当に触れるのだろうかと自問する。 いや、それ以前に触れることが許されるのだろうか。私に許されなかったとしたら、私以外の誰かには許されるのだろうか。その誰か...
pale asymmetry | 2022.11.07 Mon 21:36
JUGEMテーマ:戯言 生命には意味がない。曇った空を見つめて思う。あんな風な濁ったスープから、生命は発生したのだろうか。物語の中では、この惑星はかつてドロドロの溶岩に覆われていた。やがてそれが冷えて石となり、その石から猿が生まれたのだ。生命の源が猿ならば、この厄災は全て猿が背負ってくれるだろう。 猿という概念が、世界の穢れを連れ去ってくれるのなら。私は星を読む必要などないだろう。望や朔を追いかけ、逆行のタイミングを見極める必要もないだろう。風に頬をなぶられ、眠気を奪われなが...
pale asymmetry | 2022.11.05 Sat 21:22
JUGEMテーマ:戯言 北斗七星と向かい合う。油断して、そこから北極星を目で追ってしまう。私は慌てて背を向けて歩き出す。指針などいらない。そんなものにこだわれば、私は乾いてしまう。空気はただ沈んでいる。たいした質量もないくせに確かに沈んでいく。私の身体のあちらこちらを撫でながら、異世界へと沈んでいく。 私がその場所に行けないことを知っているのだ。だからせめて私の表層を刮いでいくのかもしれない。その薄いブレンにどのくらいの私のデータが含まれているのかは解らないけれど。もしそれが...
pale asymmetry | 2022.11.03 Thu 21:13
JUGEMテーマ:戯言 見知らぬ雨が降る。見知らぬ風に流されながら。舞い上がるには重い質量を有した雫は、ただ斜めに地面に突き刺さる。突き刺さり砕け消滅する。もちろん本当に消えてしまったわけではなく、雫は循環に取り込まれ、秘され、変換され、次のステージへと運ばれたのだろう。私だってその循環からは逃れられない。 見知らぬ雨を眺めてる。見知らぬ時間に寄りかかりながら。その時間に身体を預けていると、夢が私から溶け出し循環に染みこんでいくのを感じた。その分私の心が削られているような感じ...
pale asymmetry | 2022.11.01 Tue 20:22
JUGEMテーマ:戯言 外側のコードばかりに熱中していたら、いつの間にか内側のコードに不具合が発生していた。違和感と痛みを伴う不具合。違和感と痛みが奇妙に捩れ合う不具合。そんな不具合だから、その不合理性を見失う。これはこのままで良いのではないか。精密なバランスで成立しているのではないか、などと考えてしまう。でもまあそんなわけはない。それを受け入れてしまうほど私は破廉恥ではないので、専門家を尋ねる。 「とくにこちらで処置することはないね」 専門家の意見。 「これはあなた自身...
pale asymmetry | 2022.10.31 Mon 20:51
JUGEMテーマ:戯言 少しだけ胸の奥がムズムズして咳をする。すると玉が口から零れだした。色とりどりの玉。金平糖くらいの大きさ。それが唐突に、私の口から溢れて零れる。床を転がるそれは、恥ずかしそうな音を立てて、隠れる場所を必死で探しているように見えた。一度大きく息を吸ってゆっくりと吐き出すと、今度は止めどなく玉が溢れて零れ落ちる。無限の色彩を纏った無限の玉が、私の部屋を埋め尽くす。 私は窓を開ける。早朝のまだ薄暗い街には、静けさが満ちている。私は玉を零し続けている。二つの事象...
pale asymmetry | 2022.10.25 Tue 22:05
JUGEMテーマ:戯言 強く絞られれば、私からは何が滴るのだろう。それとも一雫も滴ることはないのだろうか。周囲の風景を強く絞れば、そこからは螺旋の暗号が滴るだろう。同じようなものが私からも滴るだろうか。例えば様式は異なっていても、本性は同じだと言えるような何かが。その可能性は低いだろう。風景は世界に完全に属しているけれど、私は世界に不完全に属しているのだから。 その不完全性のおかげで私は世界と並び立つことが出来ているのだから、この不完全性を嫌悪することはない。むしろこれは心地...
pale asymmetry | 2022.10.24 Mon 19:11
JUGEMテーマ:戯言 私が私であることを決定しているのは螺旋だ。それは私だけでなく全ての生命についてもそうだろう。ひょっとしたら全ての非生命についてもそうなのかもしれないけれど、それが証明されているかどうかを私は知らない。どちらにしても世界は生命で溢れているから、世界は螺旋で埋め尽くされているはずだ。 生命はその活動において螺旋をばら撒いているから、世界にはばら撒かれた無数の螺旋が、あるいは螺旋の構成因子が踊り狂っている。それは群舞ではなく乱舞だから、当然干渉し合い、無効化...
pale asymmetry | 2022.10.22 Sat 21:18
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