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JUGEMテーマ:戯言 早朝からずっと数字を見つめていると、私はやっぱり数字なのだなと思えてくる。生命とは数字なのだなと思えてくる。いや世界そのものも数字なのだと思えてしまう。四つともう一つの記号で記述されている生命と、その記号以前に十七の数字で記述されている非生命。どちらかといえば世界は非生命が主流ではないだろうか。つまり十七の数字が世界を構築し、その数字たちが生命の存在を許しているのだ。とても我が儘でしたたかな生命の存在を。 生命は壊れやすく、非生命も壊れやすい。だから世...
pale asymmetry | 2021.01.27 Wed 14:26
JUGEMテーマ:戯言 ノイズが邪魔をして、ソングが聞こえない。ソングが聞こえないから、ライフが弾まない。ライフが弾まないから、クリフが立ちはだかる。クリフが立ちはだかるから、リンクが途切れてしまう。お終い。 振り出しに戻る。 そもそもノイズはどこに存在しているのか。それは外側なのか。それとも私の内側なのか。トランキライザーを六錠囓ってもよく解らない。眠気だけが歪んだ状態で蔓延り、目覚めていいるような眠っているような。覚醒が行き過ぎて、ネットワークが機能不全に陥っているの...
pale asymmetry | 2021.01.26 Tue 22:07
JUGEMテーマ:戯言 真夜中の凪が、湖面全体に横たわっている。だから風はない。眠っているのだろう。夜気の奥底で。天上には満月。月光は夜気を切り裂くことなく、泡立たせることなく、踊らせることもなく、ただ悟りを開いた高僧のように降り注いでいる。高潔で不変な光に見えるのに、光自体が諸行無常だと告げているようだ。特別な夜ではない。ありふれた真夜中だ。殺人鬼も盗賊も、企む政治家も寝床の中で夢見ているような、そんな夜だった。 ただ寒かった。 空気だけが孤高の眼力で世界を見張っていた...
pale asymmetry | 2021.01.24 Sun 21:13
JUGEMテーマ:戯言 髪を切る。そのことに意味はない。何となく、重いような気がしただけ。何が重いというのか。頭だろうか。いや、髪の毛か。重いから切る。切れば軽くなる。髪を切って軽くなるのだから、重いのは髪ということになる。これは三段論法だろうか。きっと違うだろうな。三段以上のステップで考えていたし、そもそも論理的に思考していたわけじゃない。何というか、夢想していただけだ。髪を切るということを。何故夢想してしまったのか。つまり本当は髪を切る理由があるのだ。私はそれを抱えているのだ...
pale asymmetry | 2021.01.22 Fri 21:53
JUGEMテーマ:戯言 私たちは、どこにも向かっていない。あるいは、私たちはどこかに向かっているわけではない。二つのセンテンスは寄り添っているだろうか。それとも、背中合わせで苛立ちを秘めた呼吸を互いに潜めているのだろうか。相手に悟られて不利にならないように。二つのセンテンスが互いの眼差しを交差させたとき、私たちは某かの化学反応を目にすることになるだろうか。なるような気もするし、ならないようにも思える。なるかならないかよりも、なるとしてもならないとしてもその先に私たちが何を期待する...
pale asymmetry | 2021.01.18 Mon 21:29
JUGEMテーマ:戯言 雨は細かな粒子で、存在はとても曖昧。私に知られたくないのだ。その雫の中に隠し持っている心を。路面は確かに濡れているのに、青空も見える。風は舞い上がる風。微細な雨はその風に踊らされている。青空からの陽光が雫を照らしているはずなのに、煌めきさえ私には解らない。解けない法則だ。深く定理に潜り込んだとしても、最適解には辿り着けない数式だ。まあ、計算するつもりもないのだけれど。陽光は私の肌を鋭く刺激し、見えない雨はその陽光をやわらかく緩和する。私はその調和にうっとり...
pale asymmetry | 2021.01.15 Fri 21:50
JUGEMテーマ:戯言 陽光の音を聞く。それは八角形の音だ。エッジは尖っていない。だから触れても傷をつけられることはない。かといって無闇に触ることをお勧めはしない。傷つかないとはいえ、陽光だから奪われるものがある。それは確かに存在する。もちろん、その陽光に触れてこちらが奪い取れるものもあるだろう。奪い取られるものと奪い取れるもの、そのどちらをより優先して考えるべきかはよく解らない。それに触れなくても奪い取れるものはある。もちろん触れなくても奪い取られるものもある。でもその効果はゆ...
pale asymmetry | 2021.01.13 Wed 15:05
JUGEMテーマ:戯言 私はシニフィエ、表されるもの。私だけでは完結しない。というか、私だけでは記述されない。どこにも、どのようなフォーマットでも、どんなに単純なパラメータによる数式であっても。私はイメージとして、ただ浮かび上げられるだけ。私の意思とは関係なしに、私の都合はお構いなしに。例えばあなたが月を見上げて、その鋭利な面に対して抱く想いが私だ。あるいは、月のない夜にどうして月が見られないのかと嘆きながら探しているときの心の中の道標が私だ。あなたがいなければ、私は成立しないの...
pale asymmetry | 2021.01.12 Tue 22:34
JUGEMテーマ:戯言 着地したその場所は広い歩道だ。過剰に固められたアスファルト路面は、バリアのようにあらゆる素粒子を通過させないのではと思えるほどだった。着地した衝撃は、だから私の両脚全体に痛みを走らせた。それもまた過剰な痛みだ。世界が嫌う痛みだろう。世界が嫌うから私も嫌いな痛みだ。鈍いくせに無垢な痛みなのだった。私は思わず跪き、その痛みを無視する理由を探してみたけれど、私の脳回路のどの領域からもサルベージすることが出来なくて、早々に諦めて何でもない表情を取り繕った。つまりそ...
pale asymmetry | 2021.01.08 Fri 21:49
JUGEMテーマ:戯言 砂時計を壁に投げつける。グラスが弾け、ピンクの砂が飛び散る。砂は奔放に宙を舞い広がり、万有引力に従って落下する。そして時間が速度を失っていく。砂の落下からどんどんとスピードが奪われていき、やがては宙に静止する。砂が床に到達することはない。永遠に、絶対的に、悲劇的に。 私は呼吸を止めてみる。すぐに苦しくなる。苦しさを紛らわすために、貝のように丸まってみる。一瞬だけ心地良くなって、すぐに一層苦しくなる。目を閉じて、闇を受け入れてみる。苦しさをその闇に溶かせ...
pale asymmetry | 2021.01.04 Mon 21:35
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