[pear_error: message="Success" code=0 mode=return level=notice prefix="" info=""] 戯言のブログ記事をまとめ読み! 全1,434件の80ページ目 | JUGEMブログ

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戯言

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戯言
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Stand-alone conversation

JUGEMテーマ:戯言    雨の日は空を見上げない。特に冷たい雨が斜めに降る日は。そういうときは傘を傾けて、その傘の内側だけを見つめて歩く。それで胎内にいるような気分になれたりはしないけれど、風が強ければ強いほど、難しい計算を連続して解いているような高揚感は得られたりするのだった。本当はスマートグラスをかけて、全ての雨粒を数式化したいところだけれど、そこまでやると移動そのものが目的になってしまい、何のために移動しているのか解らなくなってしまうから諦める。だって、目的地に向かっているの...

pale asymmetry | 2022.04.02 Sat 21:12

O\'clock in the cloud

JUGEMテーマ:戯言    私の奥深くで、モーターは振動する。それは固定されていて、もう外すことは出来ない。バッテリーなんていらない。心臓の鼓動を動力源に、そのモーターは振動を続ける。それは意味のない振動で、それが何かに働きかけるわけでもなく、何かと連動するわけでもなく、何かを出力するわけでもない。解析もしないし分析もしないし予測もしない。それどころか、そういうことをしようとする私を妨害したりするのだ。  それでも振動は固定されていて、それはもう私の一部だ。あるいはその振動こそが最...

pale asymmetry | 2022.03.30 Wed 21:01

Language and concepts

JUGEMテーマ:戯言    例えば眉を数ミリ動かす。あるいは首を僅かに傾ける。そういうことで伝わる事象がある。それは確かなこと。つまりそういう言語があるということ。言語的に機能する振る舞いがあるという方が正確だろうか。でもそれが言語と全く同じように機能しているのだとしたら、やはりそれは言語だろう。  そういうものは一般的に存在しているとは思わない。小さなコミューンでしか成立しない特殊な言語だと思う。でもその共同体の中ではそれによるコミュニケーションが当たり前なのだ。あるいはそれによ...

pale asymmetry | 2022.03.29 Tue 23:02

Trefoil clover

JUGEMテーマ:戯言    霧雨が、綿菓子のように降っているから傘を畳んだ。思い切り息を吸い込んでも甘くない。それを当然だと思うには、私は疲れすぎている。街角のスピーカーが私の判断を問う。大事なことだから、あなた自身で決断して下さいとがなる。そのくせ、判断材料は何一つ提示しないのだ。長々と顛末を説明するけれど、肝心なことは開示されない。私が諦めるまで、ただただインフォメーションを垂れ流すだけだ。  それなら壊れてしまえば良い。そう思う。ゆるやかに捻られるように壊れてしまえば良いのに...

pale asymmetry | 2022.03.28 Mon 21:21

The sound of a deer bell

JUGEMテーマ:戯言    鹿が駆けると鈴の音が響く。それは鹿に鈴が装飾されているからだろう。鹿は、装飾されやすい獣だと思う。あるいは、装飾を受け入れやすい獣だと思う。だから何者かが、鹿に鈴を飾り付けたのだろう。その何者かのことを考えてはいけない。それが何者なのかということには意味はないのだ。そこには理論もなく、だから秘密もない。あるのは、流れだけだ。自然が矛盾しないように進んでいくための流れ。局所的であっても、逆回転が起こってはならない。  鈴を装飾された鹿は、その鹿ではない。つ...

pale asymmetry | 2022.03.26 Sat 21:34

Ribbon Defense Corps

JUGEMテーマ:戯言    巨大な雪だるまが歩く。寒い国からやって来る。その雪は硬く、陽光では溶けることもない。確実に僕らの都市へと迫っている。その様子がテレヴィジョンに映し出された。隣の都市を蹂躙する雪だるま。のっぽのビルは薙ぎ倒され、原子炉は踏み潰される。放射性物質はここまで来るだろうか。すぐに逃げなければいけないのかな? 「リボンを手に取りなさい」  ママが叫ぶ。 「プレジデントがそう言っているわ」  ママが窓を開け放つ。 「ほら見てご覧、あれを」  指差す先には飛...

pale asymmetry | 2022.03.23 Wed 21:29

Nameless water

JUGEMテーマ:戯言    微かな震動を感じて、思わず身を固める。違う違う、そう自分に言い聞かせて力を抜く。固有振動が干渉し合っているのだろうと考えて、席を移動する。見える風景は僅かにしか変化しないけれど、心持ちは大きく変換されたりする。人々が歩く。私は静止する。人々の鼓動が跳ね回る。私の呼吸は隠される。  生み出されるのは水だろう。それが澄んでいるとは限らない。たとえ濁っていたとしても、それは汚い水ではない。その濁りは生命にとって必要不可欠な事象なのだと私には思えたり。けれど誰か...

pale asymmetry | 2022.03.22 Tue 21:51

Ambiguous pain

JUGEMテーマ:戯言    犬が砂浜ではしゃぎ回っている。身体中に砂を纏って転がっている。とても楽しそうだったから、私も真似てみる。特に楽しくはなかった。砂が熱すぎる。立ち上がり、波打ち際を歩く。靴が沈むのが心地良かった。靴の中に細かな砂が紛れ込むのが気持ち悪かった。心地良い感じと気持ち悪い感じが斑に纏わり付いて、私を異世界へと誘う。犬は波を恐れて近づいてこない。それが私をうつつに留める。結果として、私は境界線上を歩いて行くのだった。  クジラが飛べば良いのにな。青空を見つめて思う...

pale asymmetry | 2022.03.19 Sat 21:36

Fragment of spirit

JUGEMテーマ:戯言    象牙色の待合室で、気がつくと人は私だけだった。空気がどんどんと冷えていく。それに比例して光が溢れていく。ひどく眠気を誘う光だ。過剰に精密な微睡みが、私を包み込もうとしている。そう強く感じる。でもそれに身を委ねたいとは思えなかった。時間の粘度が強すぎたのだ。その時間の粘度が。それが私の練度を貶めようとしている気がして、納得出来なかった。  硬いシートはオレンジ色だ。けれどサワサワとした聡明な吐息は感じられない。ではこのシートは私を拒絶しているのだろうか。そ...

pale asymmetry | 2022.03.18 Fri 21:17

Rusted moon

JUGEMテーマ:戯言    錆色の月を見つめ、その月光を受け止める。受け止めたからといって、私がその月光を活用することは出来ない。この世界に、この月光を有効に活用出来る人はどのくらいいるのだろうか。この光を等価交換で新たな事象へと変換して、今はないものと、ここではない場所と、跳躍する時間を結びつけられる人は。私ではない。憧れはするけれど。  ロボットに出会う。赤銅色のロボットに。身体を形作るパーツは全て箱形。幼少の頃に初めて買って貰ったおもちゃのロボットにそっくりだ。おもちゃのロボ...

pale asymmetry | 2022.03.16 Wed 21:40

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