[pear_error: message="Success" code=0 mode=return level=notice prefix="" info=""] 戯言のブログ記事をまとめ読み! 全1,187件の84ページ目 | JUGEMブログ

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戯言

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戯言
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龍を見つめて息を殺す

JUGEMテーマ:戯言    今日は一日誰とも会話していません。誰とも触れ合っていません。誰とも見つめ合っていません。世界に私一人しか存在しないみたいに。こんな日々が続けば、言語を失ってしまいそうです。すでに少しばかりあやふやになっているかもしれません。誰とも会話をしないから、そのことにさえ気づけないかもしれません。でもそれが世界の理想なのでしょう。  本当は、どろどろに誰かと交わりたいのです。柔らかさを確認し合ったり、喉の震えを皮膚に伝えたり、体熱を流し流されたり、恥ずかしいことを...

pale asymmetry | 2020.04.07 Tue 22:25

Uncontrolled ship

JUGEMテーマ:戯言    砂浜には、無数の碧い花弁を纏った船が鎮座していた。それは全く波がかからない、その飛沫さえ触れない場所にいたけれど、特に問題はなかった。何故ならその船は海に出て行くわけではないからだ。ではどこに向かうのかと言われれば、私にはそれはよく解らなかった。ただ、それが普通の水面を滑り移動する構築物ではないことだけは確信できた。  あなたの声に導かれてここまで来たのだから、あの碧い花弁の船にはあなたが乗っているのだろう。あなたも乗っているのだろうという方が正確かもし...

pale asymmetry | 2020.04.06 Mon 21:35

Massive colorless

JUGEMテーマ:戯言    無色透明な扉を私は開く。無色透明なドアノブを握りひねって。無色透明な質量が一部分だけ捻れ、巨大な扉が音もなく開く。その扉は途轍もなく巨大だったけれど、無色透明だったから非力な私でも開くことが出来る。本当に巨大な扉。無色透明だったから、そのスケールの端っこは見えない。けれどもし色彩を纏っていたとしても、巨大すぎるスケールのためその端っこは見えなかっただろう。私の心を包み込む鱗が、それを感じ取る。サワサワと震えながら感じ取る。  これ、スケールとスケールの連...

pale asymmetry | 2020.04.05 Sun 21:17

法と美

JUGEMテーマ:戯言    それは美しくないと言ったら、顔を顰められた。けれど私はそんなものだろうと思った。美は一つではない、様々な法則が渦巻いているのだと私は知っていたし、それが世界を面白くしているのだと思っていたから。けれど嘲笑い、ときに怒りを顕わにする人がいるものだ。その人は世界とは単一だと信じているのだろう。多様性とは記号として存在しているだけで、それは触れれば塵となって脆く崩れて霧散するものだと思っているのだろう。でも世界は多様だから、その単一な世界も一つの紋様としてアリだ...

pale asymmetry | 2020.04.02 Thu 21:59

器を噛み砕く

JUGEMテーマ:戯言    例えばそれは右足から前進する感じ。例えばそれは左足から後進する感じ。後退じゃなくて後進ね。だからどちらも行進ね。前進も後進も。世界の果てまで行ってしまえば、だってどちらも同じことでしょう。そこまで行って、抱えてきた花束を放り投げて、落下していくそれを観察すれば、同じだったはずの行進にも少しは違ったエモーションが生まれるのかしら。  ところで世界の果ては花束が落下できるような場所なのかな。そういう場所を勝手にイメージしてみたけれど、全然違うかも。例えばそれ...

pale asymmetry | 2020.03.30 Mon 19:34

器は喰えない

JUGEMテーマ:戯言    その王国は、建国されてからまだ僅か二十年だった。しかしそれでもすでに巨大な王国として繁栄していて、この先もさらにそれは続いていくと思われた。衰退の気配は、微塵も感じることが出来ない。そんな栄華を謳歌していた。それはまるで、神話に登場する神々の天上国のように。それならば、その国の王は絶対神と言ったところか。実際には近隣の国々から稀に見る賢王と一目置かれ、恐れられていた。そしてその王はまだ三十八歳だった。つまり王は十八歳の時に、王国の建国を宣言したのだった。 ...

pale asymmetry | 2020.03.29 Sun 21:18

器は食べないで

JUGEMテーマ:戯言    眉間に皺を寄せて、彼女は幸せそうに眠っている。そう、幸せそうに。彼女は苦しんでいるわけではない。眠りの奥で、不快な怪物に組み伏せられているわけでもない。心地良く漂っているのだ。生ぬるくて気持ち良い眠りの浅瀬を。私はそれをよく知っている。その彼女の寝顔を一千回以上見ているから。一千回以上見つめているから。そして、そんなときの彼女を一部ではなく全体として捉えることも習得しているから。その彼女の全体に、その彼女の全体的な宇宙に、ダイブすることが出来るから。  ...

pale asymmetry | 2020.03.28 Sat 21:03

Jellyfish dance and jellyfish crown

JUGEMテーマ:戯言    彼女は踊る、クラゲのように。彼女は踊る、クラゲたちと一緒に。彼女が手招く、あなたもこちら側の存在なのよと言うように。クラゲたちも手招く、荷物は全部捨ててしまいなよと。確かに僕は重い荷物を背負っていて、息が乱れていた。顔全体を覆うペストマスクを装着していたから、なおさらに息が苦しかった。 『馬鹿ね、何もストックしなくて良いのよ。世界の供給は回転し続けているのだから。この回転は意外と強固で、乱れることなどないのだから』  そんな風に言っているよな微笑みを浮...

pale asymmetry | 2020.03.26 Thu 21:44

Teardrop jewel

JUGEMテーマ:戯言    歩く。一歩一歩、つま先から地面に降ろす。踵は少し浮かせたまま。それが僕のスタイル。ほんの僅かだけど、空を飛んでいるような気分になれる。あるいは宇宙を落下しているような気分に。あるいは、天国から地獄に堕落しているような気分に。そんな気分を抱えながら、僕は歩く。人影のないアーケード街を、息を潜め、気配を殺して進んでいく。世界は溺死するものなのだとずっと信じていたのに、前衛的なコードに侵略されてしまうなんてがっかりだ。とても単純なコードなのに、それに対抗できるカ...

pale asymmetry | 2020.03.25 Wed 21:36

リラリラと流れ落ちる

JUGEMテーマ:戯言    薄紅色の衣装の老婦人。柔らかな表情で、でも微笑んではいない。思索しているような、記憶を手繰っているような、遠い場所にあるブラックホールの、その事象の地平線にいる誰かと交信しているような。  リラリラと流れ落ちているのは、桜の花びら。老婦人の溜息。私の欲望。そして誰かの鮮血。  透明を塗り重ねた銀色の傘を、老婦人は掲げている。リラリラと流れ落ちる花びらは、その曲面で跳ねるように踊る。嘘、本当は飾られ、自由を奪われ、無意味な記号に貶められる。  老婦人は...

pale asymmetry | 2020.03.24 Tue 22:23

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