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JUGEMテーマ:戯言 見通せない不安よりも、見通せる不安の方が怖い。そう思ってしまう心持ちが日差しを浴びている。濁りは不確かな多様性を感じさせる。遙かな昔に、自発的に対称性が破られたように。少し肌がヒリヒリと痺れるのは、紫外線のせいというより、低空を飛び回る哨戒機のせいだろう。何度も旋回しては私の空を行き来している。 私のものだと思えば、この空は私の空になる。私の上空の、極狭い範囲だけだけど。 見通せる恐怖が不必要な揺らぎを生み出し、それが素粒子の行動を鈍らせてしまう。...
pale asymmetry | 2021.10.25 Mon 20:27
JUGEMテーマ:戯言 8日間は192時間で、11520分で691200秒。ごろごろと転がり続けてもいい。ただただ眠り続けてもいい。夢を噛み砕くぐらいに深く眠り、綺麗な闇を抱きしめているのも良いだろう。もちろんそうはしない。この時間は、無駄な時間だ。無駄な時間だからこそ有意な時間だ。これは化学反応によって構築された時間で、だからケミカルに分解することは可能だけれど、そんなことをするくらいなら掃除機に吸わせた方が役に立つだろう。何の役に立つのかというと、世界を揺らがせるための螺子として。 で...
pale asymmetry | 2021.10.24 Sun 21:09
JUGEMテーマ:戯言 赤いネズミを追いかけろ。そいつの目は深い青に輝いている。それはブラックホールの地平線の輝き。目を合わしてはいけない。もちろん吸い込まれてしまうさ。そして戻ってはこれない。インフォメーションさえ残さずに消滅。お気楽で極楽なトリップを望むならそれも良いけれど。 ネズミの赤い背を追いかけろ。それは疾風のスピードで逃げていく。空間が繋がっていると思ってはいけない。そんなものは積層的な幻影なんだ。そのスピードは空間の広がりよりも速いから、時間なんて意味をなくして...
pale asymmetry | 2021.10.19 Tue 21:33
JUGEMテーマ:戯言 時々、自分の手が汚れているかどうかが気になってしまう。穢れているかどうか、と言った方が正確かもしれない。穢れていることがいけないことだとか、穢れていることに耐えられないとか、そういうことではない。それにその汚れ、穢れは目に見えるそれではない。透明なのだ。ざらついた感じがするけれど、それも実際にざらついた感触があるわけではない。そういう類いの穢れが、どうしようもなく気になってしまうのだ。 何かを握りしめれば、手は穢れてしまうものだ。何かを払いのければ、手...
pale asymmetry | 2021.10.18 Mon 21:20
JUGEMテーマ:戯言 この辺りは闇が深い。この辺りというのがどの辺りかというと、それは私の掌の辺りだ。と言っても、私の掌は見えないネットワークにダイレクトに繋がっているから、この辺りは其処彼処の辺りということになるのかもしれない。其処彼処の辺りならば、もはや世界の全体と同じではないだろうか、それは偏在しているのと同じことだ。つまり闇が。 では私が認知している世界の全体が闇に覆い被さられているのかと言えば、それは違うだろう。だって単純に、今目の前は明るいもんね。つまり世界の全...
pale asymmetry | 2021.10.16 Sat 21:20
JUGEMテーマ:戯言 季節がうつろいでいることと、私の手が汚れていることに何か相関はあるのでしょうか。あなたは笑って首を振るけれど、私には某かの共鳴が存在しているように思えてならないのです。例えばそっとあなたの胸に手を伸ばしたとしても、自分の手が酷く汚れているが故に、それをあなたの体に触れさせることを戸惑ってしまうのです。強い風が木々を揺らし、熟した果実を地面に落として潰すように。 地面に貶めて潰すように。 私が手を洗ったとして、その穢れはどこに流れていくのでしょう。そ...
pale asymmetry | 2021.10.15 Fri 21:38
JUGEMテーマ:戯言 ロボットが歩いている。アスファルトの道をガシャガシャと。少し重苦しい響きだったけれど、空がどこまでも深く青かったので、ロボットの歩みは昇っているように感じた。地上に流れる災いを昇華して天へと還しているようにさえ感じた。それは大げさではないだろうかとあなたは思うかもしれない。けれど、ロボットはそれくらい洗練されたシルエットを持て余すことなく歩いていたということなのだ。 ロボットの後ろを女の子が追いかけていた。ロボットよりも跳ね、ロボットよりも鮮やかな感じ...
pale asymmetry | 2021.10.14 Thu 21:18
JUGEMテーマ:戯言 「あなたのせいではない。全くあなたのせいではないのよ」 先生はどこかよそよそしい声でそう言った。僕と深く関係したいのか、そうではないのか、判断が難しい声だった。もっとも、そんな判断は必要ないのかもしれない。その辺りのことは、僕が決めてしまえばいいのだ。先生がどう思っていようとも、それは先生の想いであって、それは先生だけのものなのだから。そして僕の想いは僕だけのもの。どんな次元にどんな数式で記述しようと僕の自由だ。それが那由多の変数を持つ数式であったとして...
pale asymmetry | 2021.10.12 Tue 21:10
JUGEMテーマ:戯言 世界が終わるまで眠っていたいのに、ゼロとイチの鳥がそれを許してくれない。ふざけるな、って内心では思っているけれど、どうしようもない。だって私はゼロとイチの鳥に依存しているのだから。それは否定しようがない。それが解っているから、眠気を押し殺しながらゼロとイチの鳥を追いかける。 走ることなんてできない。だから転がるしかない。地面はアスファルトで覆い尽くされているから、身体のあちらこちらが痛い。なるべく見ないようにしているけれど、たぶん傷が入力され、血が出力...
pale asymmetry | 2021.10.10 Sun 21:16
JUGEMテーマ:戯言 拾った葉っぱは乾いていて、少しだけ紅色に染まっていた。あるいはそれは自ら纏ったのかもしれないけれど、私には何者かの手によってその紅を纏わされたのだと思えた。たいていの場合、紅は纏わされるものだと思うから。私の短い生の経験上の話。だから、信憑性は極めて低い。でも世界ってそういうものでしょう。少なくとも私の世界はそう。 乾いた紅の葉っぱを舐めてみる。甘い。仄かに甘い。そして苦い。明確に苦い。微睡みを少しだけ含んだ覚醒だ。それを私に入力しようとしているようだ...
pale asymmetry | 2021.10.08 Fri 21:44
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