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JUGEMテーマ:戯言 どうしても、リズムが整わないときがある。誰にでもあるんじゃないかしら。例えば朝見たテレヴィジョンの占いで、自分の星座が一位だったりしたのに、フワフワと意識が明晰にならないようなとき。逆に一位であったことが不安を呼び、最下位であった方が良かったのに、なんて強く思えるとき。そういうときに、私は私を必要とする。この胸の内を、曖昧すぎて上手く表現することが出来ないこの気持ちを、私自身に打ち明けたいと思ってしまう。曖昧で乱暴な言い表しでも、相手が私自身なら理解してく...
pale asymmetry | 2020.02.20 Thu 21:30
JUGEMテーマ:戯言 二十四節気の雨水は雛人形を出すのに良き日なのだそうだ。この日に雛人形を飾ると、良縁に恵まれるのだという。まあ、僕はそういう縁が必要な女の子ではないし、まだ子供もいないので特に関係のないことだが。また雨水は降雪が降雨に変わる時期なのだそうだが、今日は快晴の空模様でそれさえも関係がない。何にしても、僕が今日引っ張り出したのは雛人形ではなく大きな長刀だ。空を見上げて、まことに長刀を振り回すには最適の天気だな、とか思ったりしたのだった。 我が家の前を東西に走る...
pale asymmetry | 2020.02.19 Wed 20:01
JUGEMテーマ:戯言 それは、嘘のように星のない夜のこと。星が見えない夜、ということではない。星のない夜、星の存在が失われた夜ということだ。嘘だったかもしれない。嘘ではないのなら、それは死かもしれない。この惑星が所属する恒星系と他のそれとの距離が、途方もなく離れてしまって、この宇宙の事実上の死が訪れてしまったということかもしれない。私たちの惑星が、他のどの惑星からもコードを受け取ることが出来なくなったという意味で。 そんな夜のこと。つまり恒星や惑星や衛星の気配がとても希薄な...
pale asymmetry | 2020.02.12 Wed 22:22
JUGEMテーマ:戯言 河は紫色だ。何処にも存在しないその河は。私の身体の奥にだけ流れる河だから。私はその河に足を浸す。とても不可思議だ。河は私の奥底にあるのだから、私は私の身体の奥底に両足を浸すことになる。そんなこと出来ますか。幻ですか。そうかもしれない。全ては幻影かもしれない。幻想かもしれない。幻影よりも幻想であることを祈ろう。 河の水は生温かい。私の体温より少しだけ高いだろうか。つまり私はその河から熱を奪うことになる。そんな資格があるだろうか。私の身体の奥底、核の近辺の...
pale asymmetry | 2020.02.11 Tue 22:01
JUGEMテーマ:戯言 「私たちは独楽なのよ」 あなたはとてもいやらしい笑みを浮かべながら言う。 「回転する独楽は周囲の空気を旋回させ、それが近しい独楽を、それは倒れて静止している状態なのに、そこから直立させて回転させるの」 あなたはふくよかな身体を私に密着させて、その熱を共有しようとしている。それとも私の熱を奪い取って、私の身体を支配しようとしているのかもしれない。私はとっくにあなたに支配されているのに、まだそのことに気づいていないのかしら。 「何の話?」 左目を...
pale asymmetry | 2020.02.07 Fri 21:34
JUGEMテーマ:戯言 空だけがとても青い。この世界に青はそこにしかない。本当の青は、という意味だ。偽物の青ならばあちらこちらに置き去りにされている。私の右肺の中にだって置き去りにされている。そういえば夜明け前、星が綺麗だった。久しぶりに見た星の綺麗な澄まし顔だった。そんな気がする。私がこの頃夜空を見上げていなかっただけかもしれないけれど。放射冷却は少しだけ。マフラーで鼻から下を隠せば心地良いくらい。つまり空気は机上の空論に夢中で、風を操ることを忘れているのだ。そんな風に理解した...
pale asymmetry | 2020.02.06 Thu 20:39
JUGEMテーマ:戯言 雨の気配が気になる。冷えた空気はこんなに貞節なのに。いや、だからか。冷えた空気がこんなにも貞節だからこそ、雨の気配が悪目立ちして感じるのだろう。そんなに強い雨でもないし、絶え間なく降り続いているわけでもないのに。むしろそれは散りばめられた微粒子で、降り落ちると言うよりは妖精のように舞い踊っていると言う方に近いのに。けれどそんな雨だからこそ、世界を速やかに沈めてしまうのだ。私に溺死の怖れを抱かせるのだ。私自身だけではなく、私に繋がる事象全ての溺死を。 そ...
pale asymmetry | 2020.02.05 Wed 15:04
JUGEMテーマ:戯言 キーを叩けば雪が降る。そんな世界は嫌いだ。私がそれを望んでいるわけではないのに、私の指先がそれを望んでしまえば、キーは叩かれ雪が降る。世界は白く凍っていく。美しいかもしれないけれど、私は嫌いだ。世界も私も、私の指先も。降り積もる雪が、あらゆる穢れを埋めてしまったとしても、あらゆる穢れを凍結させてその細胞を破壊し尽くしたとしても、世界の法則は何も変わらず私の指先は意味もなくキーを叩き続けるのだ。 そしてキーを叩けば風が吹く。とぐろを巻き嵐となって、どこか...
pale asymmetry | 2020.01.28 Tue 21:28
JUGEMテーマ:戯言 私の内側の恒星が、その燃焼温度を拡大する。その反応を複雑化させ、加速させる。そういうことは、季節の変化と連動している。つまりそれは暦とも連動しているということだ。ただ、近頃は季節と暦のずれが大きくて、私と季節と暦との連動は狂わされたりしている。私はコンストラクションでアーキテクチャだ。それが恒星の拡大や加速に影響されて、デストラクションを起こしている。 痛い、とても痛い。全身が、全細胞が痛んでいる。ひょっとしたら、全ての核の螺旋そのものが痛みを感じてい...
pale asymmetry | 2020.01.26 Sun 21:24
JUGEMテーマ:戯言 先端にはダイヤ。先端には逆さのハート。先端には引き延ばされたスペード。クラブはないな。そんなものはいらないのだわ、きっと。世界にはクラブはいらないのだわ。クラブは空を飛ばないから。クジラが空を飛んだとしても、クラブは決してその後ろを追いかけることはしない。クラブは怠け者なのね、たぶん。 もっとも鈍いのはダイヤ。次に鈍いのは逆さのハート。一人だけせわしないのは引き延ばされたスペード。けど働き者というわけではないわ。試行錯誤を知らず、ただがむしゃらに刻んで...
pale asymmetry | 2020.01.21 Tue 21:39
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