第一話 出会い とある森の中。 一人の少女が、かごを抱えて花を摘んでいた。 少し茶色がかった長い髪をした、耳の尖った少女は、ただ花摘みに夢中になっていた。 ――背後に近づく、黒い影も知らずに……。 ――同じ森の中のある一箇所に、木で出来た、少し大きめの家があった。「クウォード様ー!」 その家の中から、二足歩行の猫が飛び出す。そして、扉に振り返り、待ち人を可愛らしい声で呼ぶ。「そうだな、行こうティル」 その声に家の中から、青く長い髪をし、髪と同じ色の瞳をした青年が出てきた。彼は、使い古された、...
イルシオン | 2013.05.19 Sun 13:06
Mr.Orange ~ Golden head 28 からの続きLe temps passe.Alors je ne sais pas.Où êtes-vous allé à?Amour passé avant, j'ai remarqué.Tout se passe comme allant de soi.J'ai déjà tombé amoureux.・・・『・・パパ・・ボクの身体っていったって・・みんなオレンジ色の光の・・粒・・粒・・!!・・君たちは・・いったい・・!!』[...junpei♪...junpei♪...junpei♪...junpei♪...junpei♪...junpei♪...junpei♪...junpei♪...junpei♪...junpei♪...junpei♪...junpei♪...junpei♪...junpei♪...junpei♪...junpei♪...]『・・・全知全...
猫洞通Nagoya プリンス オブ オレンジ | 2013.05.05 Sun 13:26
JUGEMテーマ:ファンタジー小説 毎度ご愛顧ありがとうございます<(_ _)> 昨日は床板の張り替えの前準備で更新できませんでしたvvv 春めいてきましたねえ、うちは娘が幼稚園だったり旦那も私も仕事が変わったりでオロオロ多忙中ですよ! そんな私の癒し。蒼穹のポメラんに巨乳っ娘リエたんがインタビュー第三回! 最初から読みたい方は→こちらから。 床板貼り替えるために移動しちゃったんで、部屋に家具が、今、なんもないんだぞ……(パソコン打ちづらいぞ)。………※※※ リエ「今まで生きてきた中で一番嬉しかったことは?...
三日月の聖書~景澤 晶の創作思考 | 2013.03.08 Fri 11:13
JUGEMテーマ:ファンタジー小説つづきです♪ 前回分はこちらから <<リエ「長所は?」 エヴィン「なんだろう。なんだと思う?」 リエ「そうねえ……素直で驕らない努力家な性格、とか。実際天才肌の実力者のクセにド卑屈ってのはちょっと腹立たないでもないけど、あんたは理想が高いのよね」 エヴィン「?? ……そんなに卑屈なわけじゃないと思うけどなあ。そもそもコレ、俺の長所の話じゃんか。なんで短所を言ってくんだよ」 リエ「あんたの耳がそもそも卑屈よ! たくさん褒めたのに聞こえてないのっ! 短所は?……って...
三日月の聖書~景澤 晶の創作思考 | 2013.03.06 Wed 11:40
JUGEMテーマ:ファンタジー小説 お題は→こちらからお借りしました。ぶっちゃけ今日何を更新したらいーもんか超・悩んでですねええ! クレセントバイブル第一話「蒼穹の騎士」はリエちゃんとエヴィンのお話になっているので、やっぱりこの二人でってことに☆(そんなことよかとっとと本編を進めろというアレもございますがええ。) はい、でわリエたんよろしくお願いします。ところで乳のサイズはどんだけですか(そういえば知らんな)。知りたいなあ。個人的にはE~Fカップであって欲しいんですが、 A→エンジェルB→ボーイズC→...
三日月の聖書~景澤 晶の創作思考 | 2013.03.05 Tue 12:36
JUGEMテーマ:ファンタジー小説 少年騎士が身動きしなくなってしまったことについてはむしろ幸いと、二人はエヴィンのことは努めて気にせず、ラズベリーキュート自慢のスイーツセットを堪能することにした。スミレの花の砂糖漬けで彩った甘いムース菓子に舌鼓を打ち、アルスはコーヒー、リエは茶葉を濃い目に煮出したミルク入りレジリン茶をゆっくりと喉に流し込む。そして落ち着いた談笑を楽しんだ。 「アルスはお医者さんになりたいわけじゃないんだ?」 「ああ。純粋に学問として楽しんでるだけだな。面...
三日月の聖書~景澤 晶の創作思考 | 2013.02.15 Fri 10:53
JUGEMテーマ:ファンタジー小説 「よ! 揃いで何を、深刻な顔してんだ?」 リエとアルスは弾かれたように顔を上げた。酒気に潤んでどこか虚ろな空の瞳の少年騎士。しかしリエとアルスの姿を見て嬉しそうに微笑んでいた。噂の当人がいざ現れればやはり焦る。リエは曖昧な笑みを浮かべ、アルスは不機嫌な顔で視線を逸らしていた。しかし少年騎士は気にする風もなく、 「なあ。店、気に入ったか? 俺、毎晩ここで飯食ってるからさ。これでいつでもお前と会えるな。嬉しいよ」 と、緋色の少女に...
三日月の聖書~景澤 晶の創作思考 | 2013.02.13 Wed 15:20
JUGEMテーマ:ファンタジー小説 緋色の髪が夜にひらめいた。短いスカートからのぞける伸びやかな足が階段のステップを一段、一段と踏めば、店の喧騒がひときわ高まる。春の夜にあでやかな華の灯りがともり、酒が染みこんだ木製テーブルにつく客達は杯を薄暗い天井へとかがり火のようにかがげた。鉄板でじゅうじゅうと音を立てる丸鶏に葡萄酒たっぷりのグレイビーソースがふるわれ、溢れだす旨味が肉汁飛沫と跳ねまわる。 大衆食堂≪ラズベリーキュート≫。祝宴に喜色たたえた客達の面々の中には、エヴィンとアル...
三日月の聖書~景澤 晶の創作思考 | 2013.02.12 Tue 10:00
JUGEMテーマ:ファンタジー小説 「エヴィン、これ弾くの?」 「ん? ああ。そうだよ。一曲、聞かせてやろうか? もうディアナより俺の方が上手いんだけど、やっぱり客観的に教えてくれる教師は必要なんだ。ちょっと、厳しい先生なんだけど」 棚から楽譜を選んでいたエヴィンはリエの笑顔に向かって嬉しそうに語りながら、ピアノの前に向かって歩んだ。そしてリエの懸命な拍手の中でおどけて笑みつつ、恭しくピアノの蓋を開いた。 「弾いてくれるの? レコードでは聞いたことあるけれど、ピアノの生...
三日月の聖書~景澤 晶の創作思考 | 2013.02.08 Fri 11:42
JUGEMテーマ:ファンタジー小説 値段を気にしたリエに、エヴィンはさらりと、 「10シヴリン程度、ポケットマネーで済むから気にするな」 などと言うので、リエはしばらく口がきけなかった。 エヴィンは建国の英雄たるヴァーンの末裔、リスバーン公爵家の嫡男。公爵家と言ったら王家に次ぐ高貴の血筋、貴族の中でも最上位だ。ヴァーンの功績ゆえに与えられた爵位なのだそうだが、その領土は広く、ウィルシード北方のすべてがリスバーン家のものであるらしい。多くの工場や孤児院、修道院...
三日月の聖書~景澤 晶の創作思考 | 2013.02.07 Thu 11:34
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