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1.JUGEMテーマ:ファンタジー小説 少年は「早くやれ」とごついてくる学友を振り返ってひと睨みしてから、一度だけ鐘をそっと鳴らしてみた。つつましく静かに鳴った音色はとても美しく深いもので、それは寒空にゆるりとはばたくように消えていった。 だがそこで喜ぶどころか、エヴィンはついにうつむいてしまった。彼を元気づけるための一連の行動であったのに、アルスは困惑した。だがエヴィンの小さく細い肩をぽんぽんと叩いてみたところで掌に伝わったその微かな震えからエヴィンの真意を感じ取り、アルスは微苦笑する。そして...
三日月の聖書〜景澤 晶の創作思考 | 2012.11.14 Wed 12:25
1.JUGEMテーマ:ファンタジー小説 「確かに地方領主程度の存在では国民のために何もなし得ないのが現実だろう。現に親父では国を変えられなかったし、イクセレアも救えなかった。聖大使の権力なくばこの北方都市を見捨てた冷酷な新女王にイクセレアの人々のため国庫を開かせることも出来ず、救難活動や復興を担当する軍を動かすことすら不可能だった。 国軍統括権は聖大使にあり。 国軍聖大使は実質、国の最高権力者だ。 聖大使一族が有能である限り、無能な王族の独裁軍事政権からこの国ならびに中央大陸全土を守るには...
三日月の聖書〜景澤 晶の創作思考 | 2012.11.13 Tue 10:59
JUGEMテーマ:ファンタジー小説 遠くを見ていた。 そこはひたすらに遠かった。 決して届きはしないことも理解できた。 それでも瞳をそらせなかった。 憧れだとうそぶいては現実(いま)から逃げ出したかった憧憬の空。 そんな自らへの嘲りがいつしか青き空をも暗く覆い尽くしていた。 地上には炎(ほむら)が荒れ狂う。雑多なる私欲の念が大挙してうずまくそこに静謐はなく、全てが散った後(のち)の静寂だけが静けさといえるただひとつのもの。そんな世に生きる人々の慟哭を覆い尽くすように雪はただ白く降り続けて...
三日月の聖書〜景澤 晶の創作思考 | 2012.11.12 Mon 10:28
本編補完外伝「アシェード鐘の決闘〜The decision bells」《目次》 →◆クレセントバイブル・キャラクター紹介へ(別窓) 1.故郷 (プロローグ・1)(2)(3)(4)(5) 2.再会 (1)(2)(3) (4)(5) 3.過去 (1)(2)(3)(4)(5) 4.覚醒 (1)(2)(3)(4)(5) 5.未来 (1)(2)(3)(4)(5) エピローグ (1)(2)(3・完結) Other Story→ CRESCENT BIBLE外伝《短編集》〜「蒼穹の騎士と緋色の皇子 into the faraway sky」「One ...
三日月の聖書〜景澤 晶の創作思考 | 2012.11.05 Mon 15:04
【キャラクターお題系】 ■クレセントバイブル本編公開記念☆ リエ→エヴィンにインタビュー♪ (1) (2) (3.完) ■クレセントキャラで「誕生日について」で座談会 (上) (下) ■「遭難して無人島に辿り着きました」で座談会〜クレセント篇 (上) (下) ■背の低いあなたに20の質問★〜15歳のエヴィンとリエ編。 ■【アルスとエヴィンに100の質問】〜闘神伝説ブラスターVersion (1) (2) (3) (4.完) ■キャラクターに聞く50の質問〜【エヴィンとティルラド】編 (上) (下) ■『男の子だけの座談会』〜生...
三日月の聖書〜景澤 晶の創作思考 | 2012.11.05 Mon 14:36
JUGEMテーマ:ファンタジー小説 つづきです♪前回のはこちら→■遭難して無人島に辿り着きましたで座談会(上) [06] このメンバーの無人島生活で起こりうるトラブルを想像してください。エヴィン「アルスとティルラドが喧嘩おっぱじめて厄介なことになる」リエ「さっきもやってたアレね! わかるわかるwww それでシェーダちゃんが二人をのして……」エヴィン「それで止めに入った俺も巻き込まれたりして」リエ「一方でセルティが無人島に喧嘩売ったりwww」エヴィン「それで島が沈んじゃったりして。で、気がついたらティルラドは...
三日月の聖書〜景澤 晶の創作思考 | 2012.11.02 Fri 20:01
JUGEMテーマ:ファンタジー小説 お題は→こちらから♪ お借りしましたー。 特に後半(次回更新分)はシモネタトークぶっ放してるのでお気をつけ下さい(このシリーズはいつものことですが。) [--] 座談会を始める前に、まず今日の出席者を確認します。ひとりずつ自己紹介をどうぞ。リエ「はいはーい♪ クレセントバイブルのみんなのアイドル、リエちゃんよ。よろしくねvvv」ティルラド「みんなの貴公子ティラちゃんでっす♪ ねえねえところでリエちゃん、今夜俺だけのアイドルになる気はな……」アルス「やめやがれ国軍ナ...
三日月の聖書〜景澤 晶の創作思考 | 2012.11.01 Thu 11:02
JUGEMテーマ:ファンタジー小説 「エヴィン……一体」 吹き付ける生温かい西風が妙に優しいものであるのに疑問を抱いたアルスが少年騎士に問う。その時には周囲に他の面々も集ってきていた。 「あれ! 見て!」 リエが空を指さした。 不意に、彼らの真上に広がる空が光によって分かたれた。透明で虹色に光る飛沫を含んだ光の帯が真っ直ぐ地上に射してくる。エヴィンを含む六人はいつしかその光の中に立っていた。炊き出しの準備をしてた兵士達がどよめき、誰もがその目を疑った。純白の羽を持った天使が空...
三日月の聖書〜景澤 晶の創作思考 | 2012.10.18 Thu 10:39
JUGEMテーマ:ファンタジー小説 ※※※ 街の南にはウィルシード軍が陣営を築いていた。そのひときわ立派かつ頑丈に張られた天幕の一つに服を鮮血で染めた長身の少年が何食わぬ顔で立ち入る。中にいた国軍聖大使ティルラドはぎょっとして叫んだ。 「……うわなに……って、アルスか! あんたその格好はなんなのよ一体! 今までどこにいってたの、一人姿が見えないと……」「ぴいちくぱあちくうるせえよ。男のクセに口から先に生まれたのか、女々しい野郎だな」「……んなっ……も、もっぺん言ってみろこの……」「静かにしろ。状況を見ろよ」 ア...
三日月の聖書〜景澤 晶の創作思考 | 2012.10.17 Wed 16:49
JUGEMテーマ:ファンタジー小説 「まあこれが虹かしら」 空にかかる七色の橋の輝きを目にしたローゼは、その虹よりもなお煌めく歓声をあげた。純白の少女の喜びが甘く輝く光輪となってほんのりと世界に広がる。天使の歓喜に世界がゆっくり目覚めていく。 風が泣く音楽と、崩れゆく砂礫の城の悲鳴が大地に轟く。だが同時にそこかしこから新鮮な水が新たな生命の誕生がごとくに吹き上がり、シルヴァロスタ中のあらゆる泉が復活していた。太陽が黄金色の顔を出し始めた夜明けの空一面にさわやかな水の飛沫がひろがり、幾重...
三日月の聖書〜景澤 晶の創作思考 | 2012.10.16 Tue 11:48
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