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短編小説「時を越えた指輪」

JUGEMテーマ:自作小説 クリスマスになんで親父と二人で過ごさないといけないのだろう。 せっかく雪が降るホワイトクリスマスなのに。 それもスコップ片手に雪と土を掻き分ける重労働なんて。 「なあ親父。もう出て来ないって。」 年老いた背中を丸めながら、足を踏ん張ってせっせと掘り返している。 昔は消防士として慣らした肉体も、70歳ともなれば年相応に衰えていく。 それでもせっせと雪と土を掘り返し、「何サボってる。お前も手を動かせ」と言った。 「もう腕がパンパンだよ。どんだけ掘り返したと思ってるんだよ。...

SANNI YAKAOO | 2022.01.18 Tue 11:25

短編小説「約束の朝」

JUGEMテーマ:自作小説 ある人は約束は守るものという。 ある人は約束は破るものという。 じゃあ私はどうかっていうと、約束はしないものだと決めている。 約束には二つの罪があって、一つは無駄に期待を持たせること。 守ってもらえなかった時、ひどく裏切られた気分になる。あれはかなり効く。 もう一つは無駄に責任を背負うということ。 重い物なんて背負いたくない。なるべく身軽でいたい。だから破りたくなる。 でも破れば人の期待を裏切り、期待に応えようとすると責任を背負う。 要するに守ろうと破ろうと良いこ...

SANNI YAKAOO | 2022.01.15 Sat 14:49

短編小説「氷結の過去」

JUGEMテーマ:自作小説 暖房が効き始めた車の中、トロトロ進む前の車を睨む。 先月から出張が続いていてうんざりしていた。そろそろ疲れも限界だ。 だけど今日、この街での出張を終えればしばらく休めるので、それを励みに睡魔と疲労をなんとか押し殺していた。 前の車はまだトロトロ走っていて、だからといってクラクションを鳴らすことも出来ない。 なぜなら昨晩に降った雪が凍っているせいで、路面がアイスバーンになっているのだ。 ほとんど雪が降ることがないこの街では、スタッドレスを履いている車は少ないようだ。...

SANNI YAKAOO | 2022.01.13 Thu 18:02

短編小説「二人の軌跡」

JUGEMテーマ:自作小説 冬を描いた一枚の絵が飾ってある。 掛け軸や賞状やカレンダーに混じって、冬の油絵が飾ってあるのは目を引く。 しかもここは田舎の古びた家で、未だに囲炉裏があるというレトロぶりだ。 だから油彩の風景画なんてアンバランスなインテリアが余計に際立つ。 久しぶりに訪れた友人の家、二年前に来た時はこんな絵はなかった。 僕は特に絵に興味があるわけじゃないけど、なんだか見入ってしまう。 別にそう変わった絵じゃない。 抽象画とか現代アートとか、そういった奇抜な感じじゃなくて、しっとり...

SANNI YAKAOO | 2022.01.12 Wed 16:07

短編小説「地球照」

JUGEMテーマ:自作小説 星が昇っていく。 私を置き去りにして。空を黒く染めながら。 そういえば子供の頃、そして青年の頃、こんな風に空を眺めるのが好きだった。 あの頃、私は夢を抱いていた。 この為に生まれてきたのだという夢を。 しかし実現に向けて動くことはなかった。到底無理だと理解していたから。 夢は夢だと言い聞かせ、現実的な路線を貫いて生きてきた。 そうやって夢を捨てることは、まるでもう一人の自分を捨てるような痛みであったし、人生の意味から目を背けるような罪悪感さえあった。 だがそれでい...

SANNI YAKAOO | 2022.01.10 Mon 13:27

となえざんまい #05

JUGEMテーマ:自作小説    星たちは、風景を発情させる発条なのだろうと思えた。それともそれを巻く螺子なのだろうか。そしてその風景に私はいない。  星といっても、夜の宙の星ではない。それは星形正多面体。淑やかにいやらしい銀朱色の星たち。それが決して触れ合うことなく、無数に舞っている。そうすることで星たちは風景を記述しているのだろう。世界の起伏を、世界の斑を、そして世界に秘された境界を。だから星たちは装置なのだ。それは人形を歩ませる装置なのだ。だから当然人形が歩いている。風景の真ん...

pale asymmetry | 2021.12.03 Fri 21:51

ざわめき

ざわめき          積 緋露雪   ――君にはあのざわめきが聞こえないのかい?  ――えつ、何の事だい?  ――時空間が絶えず呻吟しながら《他》の《何か》への変容を渇仰してゐるあのざわめく音が、君には聞こえないのかい?  ――ふむ。聞こえなくはないが……その前に時空間が渇仰する《他》とはそもそも何の事だね?  ――へつ、《永劫》に決まつてらあ!  ――えつ、《永劫》が時空間にとつての《他》?  ――さうさ。《永劫》の相の下で時空間はやつと自らを弾劾し果(お...

My First JUGEM | 2021.11.29 Mon 19:04

うるたま(終)

 二度目のチャイムが鳴った。  強すぎるクーラーのせいで、部屋は冷え切っていた。右腕には赤い痕ができていて、私はよだれを、その右腕で拭い、左手で、それをさするように腕にこすりつけた。読みかけの本はスピンを挟まないままで閉じられていた。私は束の間、放心した。一体何が起こっているのかわからなかった。スマホの電源ボタンを押すと、「ついたよ」のメッセージが届いていて、私は着替えも、鍋も、何の用意もしていないことに気付いて、体温が一気に上がった。  急いでドアの鍵を開けにいこうと思うけれど、冷た...

nothing but a headache | 2021.11.29 Mon 01:19

うるたま(16)

 洗面台の排水溝の髪の毛を取り、スポンジでみがき、蛇口を伸ばして、洗剤の泡を流す。上の方から、円を描くように流すと、泡は一度、底の方に溜まる。私はその上から小刻みに水を当てて、泡を流し切った。  休日の初日に行われる掃除は、私の場合、決まって洗面台から始まるのだった。私は洗面台を洗い終えると、鏡を水拭きして、タオルで拭き、タオルを洗濯かごに投げ入れた。投げ入れてから、今から洗濯機を回すことを思い出して、ああ、それなら直接洗濯機に入れればよかった、などと思ったりする。たった一枚のタオルが洗...

nothing but a headache | 2021.11.26 Fri 02:04

夢幻空花

JUGEMテーマ:自作小説 夢幻(むげん)空 ( くう ) 花 ( げ )   序   なんだかんだであれやこれやと思ひ悩みながらの十年以上の思索の結果、埴谷雄高の虚体では存在の尻尾すら捕まへられぬといふ結論に思ひ至った闇尾(やみを)超 ( まさる ) は、それではオイラーの公式から導かれる虚数iのi乗が実数になるといふことを手がかりに虚体をも呑み込む何か新たな存在論が出来ぬかと思案しつつ、それを例へば虚体は存在に至るべく完全変態する昆虫の生態を模して存在の蛹のやうなものと強引に看做してし...

My First JUGEM | 2021.11.24 Wed 18:03

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