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JUGEMよ、その扉を開けよ!【拡散希望】

『BLAZE』、『BLAZE 2』に続く新作を発表する予定だったが、JUGEM側から“記事の内容に投稿禁止ワードが含まれているため投稿できません。”という表示がなされ、投稿できなかった。表現の自由を著しく侵害する対応が残念でならない。JUGEMは俺の描く作品の理解者であってほしいのだ。今回の新作を楽しみにしていた者たちも多いと聞く。運営側は迅速にこの問題を解消するべきである。

スサノオ御殿 | 2020.07.21 Tue 20:48

不思議探偵誌〜探偵危機一髪〜 第五話 彼女との出会い

JUGEMテーマ:自作小説 目の前の湯呑をじっと見るめる。 もう少しで茶柱が立ちそうなのだが、微妙に斜めになったまま沈んでいく。 ズズっと一口すすり、部屋の中を見渡した。 「最近は国民宿舎ってのも立派なもんですね。」 旅館とそう変わらないレベルの部屋に感心してしまう。 窓の外ではまだ花火が上がっていて、遠くから低い音が鳴り響いている。 テーブルの向かいに座るお姉さんは「料金も安いしお得よ」と、茶柱の立ったお茶を飲んでいる。 「俺が学生の頃はいかにも安宿ってイメージだったんですけどね。」 「そ...

SANNI YAKAOO | 2020.07.20 Mon 13:04

不思議探偵誌〜探偵危機一髪〜 第四話 夜空の花

JUGEMテーマ:自作小説 夏といえば花火だろう。 夜空を彩る大輪は人々の胸を弾ませてくれる。 鮮やかな花たちが次々に咲き乱れ、特大の柳が三連続で上がった時は歓声が沸いた。 由香里君も「すご〜い!」と手を叩く。 「綺麗ですねえ!」 「ああ、なかなか大したもんだ。」 また夜空に花が咲く。 ずっと沈んでいた由香里君の表情が明るくなるのは嬉しいことだ。 《ちょうど今日が花火大会で助かった。》 お風呂で正拳突きを食らった後、怒る由香里君をどうやってこの街に引き止めようか悩んだ。 『今すぐ帰ります!残...

SANNI YAKAOO | 2020.07.16 Thu 12:23

不思議探偵誌〜探偵危機一髪〜 第三話 思わぬ来訪者

JUGEMテーマ:自作小説 ダンゴムシはコンクリートを食べるという。 俺は手の平にダンゴムシを乗せ、コンクリートの欠片を近づけてみた。 しかしまったく食べる様子はない。 試しに雨に濡らしてみた。 多少はふやけるかなと思ったのだが、そんなわけもなかった。 「由香里君、なかなか食べてくれないよ。」 旅館の部屋、窓から手を伸ばし、夕立に濡れた指先を弾く。 彼女は縁側の椅子に背中を預け、ただひたすら雨を眺めているだけだった。 俺はダンゴムシを窓の近くの草に逃がしてから、「こりゃしばらくやみそうにない...

SANNI YAKAOO | 2020.07.14 Tue 14:20

不思議探偵誌〜探偵危機一髪〜 第二話 母の秘密

JUGEMテーマ:自作小説 世の中にはモテる男とモテない男がいて、俺はどっちかと聞かれたら前者を望む。 そう、望むのだ。 望むってことはつまりモテないわけで、爽やかな笑顔で笑いかけても、美女の集団から返ってくるのは冷笑である。 「世の中ってのは不公平だなあ。」 由香里君と二人、瀬戸内の海が見える海岸を歩きながら、まだクスクスと笑っている女たちの背中を見送る。 俺は手にした一枚の写真を見つめ、「さすがは由香里君のママ、美人だ」と呟いた。 「そして俺はこの人に膝枕をしてもらっていた。今思えば・・...

SANNI YAKAOO | 2020.07.12 Sun 14:23

不思議探偵誌〜探偵危機一髪〜 第一話 懐かしの膝枕

JUGEMテーマ:自作小説 ああ、膝枕ってのはなんでこんなに気持ちいいんだろう。 若い美女の太ももが柔らかく頭を包んでくれる。 この心地よさに比べたら低反発枕さえもダイヤモンドの硬度と変わらない。 温かく、柔らかく、そして心を落ち着かせる安心感。 世の中にマザコンじゃない男はいないというが、なるほど・・・それは当たっているかもしれない。 この心地よさと安心感は母の胸に抱かれていた子供時代を彷彿とさせるものだ。 男ってやつは大きな母性の前だといつでも子供に戻ってしまう。 ああ・・・懐かしい子供...

SANNI YAKAOO | 2020.07.09 Thu 14:05

短編小説「夏の夢」

JUGEMテーマ:自作小説 古くからの言い伝えには意味がある。 迷信もあるだろう。 昔の人の想像力も、現代となっては単なる妄想に成り下がって、口にしたら笑われることもある。 でもそれは全てじゃない。 俺は信じている。いや、信じなきゃいけない。 地元にあるこんな言い伝えを聞いた。 夏の朝、雨上がりで前も見えないほどの朝靄が出る時、ある場所へ行くと願いが叶うという。 川沿いの細い道路、赤い橋の袂にお地蔵さんがいる。 普段はなんの変哲もない地蔵だ。 しかし夏になると地蔵の魂が現世にやって来て、生...

SANNI YAKAOO | 2020.07.06 Mon 14:35

短編小説「魂の奏」

JUGEMテーマ:自作小説 熱気に歪む空から梯子が降りてくる。 そいつは地面を突き刺して地中深く埋まっていく。 僕は橋の上からその光景を眺める。 川には鮎釣りをする人たちがたくさんいるけど、どうやらあの梯子は僕にしか見えてないらしい。 届くだろうか? 目一杯伸ばしても距離が足りない。 橋の上からじゃ届かない。 だったら橋から飛べばいけるかも。 手すりの上に足を踏ん張る。勢いを付けようと力を溜める。 そして思い切り飛び出そうと瞬間、目の前に珍しい虫が飛んできた。 輝く緑色の羽。 赤い筋が入って...

SANNI YAKAOO | 2020.07.02 Thu 15:27

短編小説「100年の時」

JUGEMテーマ:自作小説 私には前世の記憶がある。 もう100年も前の記憶だ。 だから知っている。 娘の家の井戸の向こうにあの子がいることを。 夏休み、お盆には毎年娘の家に来て、井戸のあの子と顔を合わせる。 夜、みんなが寝静まった頃を見計らって、こっそり部屋を抜け出して。 古い家だから歩く度にギイギイ音が鳴るけど、みんなぐっすり寝てるから気づかれることはない。 庭に出ると虫の声がとても大きく聴こえてくる。 私はサンダルを滑らすようにして歩きながら、もう使われなくなった井戸に近づいた。 今夜...

SANNI YAKAOO | 2020.07.01 Wed 20:11

短編小説「去年の夏」

JUGEMテーマ:自作小説 夏、酒を飲んで浮かれることも多いだろう。 地元に帰って昔の友達と会った時なんかは特に。 俺は古いトンネルの前に佇みながら、去年の夏を思い出す。 この一年間、ずっと気分が沈んでいる。 あんな事があったせいでずっと・・・・。        *   去年の夏こと、地元へ帰った時に同級生と酒を飲んだ。 同じ部活で特に仲の良かった奴らと集まったのだ。 高校を出てから10年。 滅多に会わなくなった奴がほとんどで、なかなか楽しい夜だった。 一次会、二次会と続き、...

SANNI YAKAOO | 2020.06.30 Tue 16:24

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