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◇◇◇ ◇◇◇ 艦長達との会食の後、別にヒューイの扱いが変わったわけではない。ヒューイは相変わらず兵士としてではなく、船周りの仕事をする水兵として働いているし、相変わらずデニスから雑役を押しつけられては日々それらをこなしている。 今日もヒューイは同期のセオと一緒に洗濯物の詰まった麻袋を持って甲板を走り回ったり、帆桁の上をロープを持って走り回っていた。 「……帆桁の上の作業って、普通はみんな怖がって、最初のうちは歩くだけでもやっとなんだけどなぁ……」 水平...
真昼の月 | 2025.06.08 Sun 04:59
「ヒューイのお父さんはどうだった? 魔法使えたっていうなら、やっぱり若く見えたのか?」 「そうですね……。自分の親なのでよくわかりませんが、母はいつも『お父さんはいつまでも若くてかっこいいわ』って自慢してました。ええ、村の女の人達もそう言ってた様に思います」 「村の女の人……」 男ばかりの軍艦で暮らしている彼らは、その言葉に思わず反応した。 「……お父さん、結構もてたんじゃないのか……?」 「え? な、なんでですか?」 「だって今の言い方...
真昼の月 | 2025.06.01 Sun 02:01
どんな剣であろうと……、いや、地方の村で手に入るような量産型の剣なら尚のこと、剣には相当な重さがある筈だ。海軍で使う剣は魔法の付与がかかっているために普通の剣よりは軽いが、それでも千を振れない者も多い。水平長のオンゾだって、たまに千回の素振りを振れば「当分素振りは良いだろう」という気になるのに、それを、朝晩。小さな山間(やまあい)の村人が持つような剣に、魔法の付与などかかってはいないだろうに。 「なるほど……だからこその、あの剣なのだな」 イグニスが納得すると...
真昼の月 | 2025.05.25 Sun 03:17
◇◇◇ ◇◇◇ 素振りが終わって解散するよう命じられると、食堂に向かうヒューイは艦長であるイグニスに声をかけられた。 「お前、ヒューイと言ったな?」 「はい。先日配属になりました、水兵のヒューイです」 ヒューイがすっくと背中を伸ばして艦長に応える姿に、水兵仲間達は「おい…」とつつき合ってその様子を伺った。 ヒューイが艦長からサボっていたことを叱られるのではないかと思ったのはデニスぐらいで、他の連中は素振り一千を振り切ったヒューイが艦長に声をかけられたことを、どこか当然の...
真昼の月 | 2025.05.11 Sun 02:34
◇◇◇ ◇◇◇ 普段ダリルが与えられた仕事をさぼろうとも、仕事を押しつけてこようとも笑って受け入れているヒューイの事を、セオは「ダリルには逆らう気が無いのだろう」と思っていた。 まぁ、それは仕方がないのだろう。ダリルの方が体も大きく、腕力だってある。自分だっていつもブツブツ文句を言っているけど、面と向かって反論したこともなければ、ダリルに押しつけられる仕事を拒否したこともない。 もちろん彼に殴られたくない、という気持ちもあるが、何より恐ろしいのは、彼がずる賢...
真昼の月 | 2025.05.03 Sat 23:53
すみません、第1話目の「次へ」リンクが貼り間違えていて、「次へ」を押すと第3話に飛んでしまうとご指摘をいただきました。 現在、リンク張り直し作業終了しております。 もし1話目の後「次へ」を押して次のお話を読まれた方がいらしたら、ぜひ2話目もお読みいただけると嬉しいです。 以下からもリンクを貼っております。 『少年と剣聖と海の魔獣:01』 『少年と剣聖と海の魔獣:02』 『少年と剣聖と海の魔獣:03』 大変ご迷惑をおかけしました💦 どうぞ見捨てずにまたお付き合い下さると嬉しいです。 ...
真昼の月 | 2025.04.27 Sun 06:08
◇◇◇ ◇◇◇ 結局、ヒューイは海軍に入ることにしたようだ。あの募兵で今回軍に入ったのはおよそ三十人。新入り達は年の近い者でまとめられ、六人部屋を与えられている。ヒューイは十六歳とかなり若い方だが、それでも同じ年頃の新兵が他にも二人いて、当然三人は同じ部屋になった。 三人の中で一番年上なのが十九歳のダリル。次が十七歳のセオで、一番若いのがヒューイだ。ダリルは三人の中では一番年上で体も大きいせいか、自分を三人組のリーダーだと言い張り、二人を子分のように扱おう...
真昼の月 | 2025.04.20 Sun 05:58
すいません、今日ちょっと長いです💦 ◇◇◇ ◇◇◇ プリモナール王国はガローラ大陸の西北に位置する、ほどほどに大きな王国である。東南には山岳地帯があり、魔獣の被害が続いている。王都はデネグフト。王都の中心である王宮では今、国の上層部が声を潜めて、それでもある話題で持ちきりである。 「ねぇ、お聞きになった?」 「あら、あのお話かしら?」 「ええ、もちろんですわ」 さやさやと、さやさやと、城のあちこちでさえずりが聞こえ...
真昼の月 | 2025.04.13 Sun 07:04
皆様、本日より新しい小説をお届けいたします。 今回、ファンタジーなのですが、大丈夫でしょうか💦 また、えちシーンは匂わせだけで、Rつかないんじゃないかな〜と思っております💦 それでも大丈夫だよ!という方はお付き合いくださいますと嬉しいです。 それでは、『少年と剣聖と海の魔獣 』始まり始まりです! すいません!! 1話目の後に3話目にリンクが飛んでいたとご指摘いただきました! 現在リンク直っております!(4月25日現在) はる様、教えてくだ...
真昼の月 | 2025.04.06 Sun 03:12
ここは『少年と剣聖と海の魔獣の物語』の目次です。 <少年と剣聖と海の魔獣の物語> 魔獣に村を殲滅された少年ヒューイは、生きるために海軍に入隊する。一方その頃、王宮では剣聖と称される第一騎士団長が出奔し……。 ファンタジー、魔法、魔獣、王立騎士団、海軍、少年兵、艦長、海賊 魔法や魔獣や王立騎士団、海軍などが出てくるファンタジーです。えちシーンは匂わせで、(R)はつかない予定となっております。 ムーンライトノベルズに...
真昼の月 | 2025.04.06 Sun 02:27
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