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「さぁ、座学はこの位で良いだろう。この後はお楽しみの剣術だぞ」 「はい!」 剣術と聞いて、ヒューイの顔が目に見えて明るく、楽しげな物に変わった。なんだかんだ言っても、やはり座学は苦手なのだろう。その正直さが微笑ましい。 夕飯を食べて、勉強の続きをして。本当ならこの後は部屋でゆっくりと体を休めたり、陸にいる今なら町で少しくらい羽目を外す事もできるのに。これから剣術と聞いて嬉しそうにするヒューイはさすがに剣術バカと言われても仕方がないような気がする。 だが、上に行く者は大抵何かしらの...
真昼の月 | 2025.11.01 Sat 22:04
ヒューイの大きな目に見つめられて、思わずイグニスは赤くなった。 あ、やばい。ここで赤くなったらやばい。ヒューイにしてみたら、こんなおっさんが赤くなりながらガン見してたら怖いだろう。セクハラって思われちゃうかもしれない。違うんだ。何か。何か言わなくちゃ。 「いや、す、すまん……。ヒューイは、いつも頑張っているな、と思ってな」 「え?」 イグニスの顔は真っ赤だった。あんまり恥ずかしそうにヒューイから視線を反らせたりするから、思わずヒューイの方も、かぁっと赤くなってしまった...
真昼の月 | 2025.10.26 Sun 04:06
ヒューイの大きな目に見つめられて、思わずイグニスは赤くなった。 あ、やばい。ここで赤くなったらやばい。ヒューイにしてみたら、こんなおっさんが赤くなりながらガン見してたら怖いだろう。セクハラって思われちゃうかもしれない。違うんだ。何か。何か言わなくちゃ。 「いや、す、すまん……。ヒューイは、いつも頑張っているな、と思ってな」 「え?」 イグニスの顔は真っ赤だった。あんまり恥ずかしそうにヒューイから視線を反らせたりするから、思わずヒューイの方も、かぁっと赤くなってしまった。 ...
真昼の月 | 2025.10.26 Sun 04:03
そろそろBのLが動き出すかも……。 なかなか動かないお話ですいません💦💦 ==================================== ◇◇◇ ◇◇◇ ヒューイがイグニスの従卒になって、約1ヶ月が過ぎた。この1ヶ月は、ひたすら勉強と訓練の日々だ。 水兵として働いていたときは朝5時に起きれば良かったが、イグニスは4時にはもう起きるているから、その時間までにイグニスの部屋に行かなければならない。そうしてイグニスが...
真昼の月 | 2025.10.18 Sat 22:26
すみません! 先週の更新がうまくいかずに、更新が反映されたのが日曜の夕方ぐらいだったとご指摘をいただきました💦 先週更新しておりますので、もしご覧いただいていない方がいらしたら、こちらからご覧くださいませ💦💦 >>>少年と剣聖と海の魔獣:25 いつも更新が遅くなってしまい申し訳ありません💦💦💦 イヌ吉拝 ============================= ...
真昼の月 | 2025.10.12 Sun 03:26
「ユグノーもお前のお守りなど飽き飽きだろうよ」 「ちょっと兄上、それ以上言うとアスターが泣きますから!」 どんどん激昂する兄をユアンシェンが諫めれば、その矛先はユアンシェンにも向かった。 「大体お前も何を甘やかしているんだ! こいつが現実も見ないで我が儘ばっかり言ってるから、我が国の国防の要である剣聖がいなくなったのだぞ! こいつに責任を取らせるべき所を剣聖が一人で泥を被って……!」 「いや、それはみんなが同罪でしょう!!」 そう。みんなが同罪だ。国王である父も、王妃で...
真昼の月 | 2025.10.05 Sun 07:44
「……その時には、我が国の全力を持って、ユグノーを殺さねばならぬ」 「そうですね。剣聖を国外に出す事は阻止しなければなりません。そのときには王立騎士団総長と飛行団長、二人の剣聖を彼に当たらせるしかないでしょう」 二人の顔は真剣で、アスターをからかっているわけではなさそうだった。なんということだ。二人とて、ユグノーとは幼い頃から共に育った仲だというのに! 「何てことを言うのですか……! 兄上、あなた達はユグノーを何だと思っているのですか!?」 「お前がユグノーが他...
真昼の月 | 2025.09.27 Sat 22:56
◇◇◇ ◇◇◇ プリモナール王国。王都デネグフト。王城の回廊を歩きながらエマシアス王太子とユアンシェン第二王子が自分たちが元帥を務める軍隊について話し合っていた。 プリモナール王国では代々、王太子は陸軍元帥を、第二王子は海軍元帥を兼任する。事が起こったとき、国王の息子が軍の旗頭として戦うのは、この国の伝統である。 プリモナール王国では、陸軍と海軍と王立騎士団の仲があまりよろしくないという事は以前にも書いたとおりだが、かといって、王太子と第二王子の仲が悪いわけではない。むし...
真昼の月 | 2025.09.20 Sat 22:34
◇◇◇ ◇◇◇ 艦長執務室を出て水兵の宿舎に戻ると、ヒューイは水兵仲間達から食堂に連れて行かれた。上陸するなり艦長に連れて行かれたヒューイの事を、みんなが心配してくれていたのだろう。 「で、どこに連れて行かれたんだよ」 「艦長なんだって?」 「デッセルの腕を斬り落としたんだ。ひょっとして、賞金とか出るのか?」 ……いや。どうやら心配ではなかったようだ。みんなが興味津々にヒューイの話を聞きたがっている。新入りもベテラン達もみんなヒューイを囲ん...
真昼の月 | 2025.09.13 Sat 22:23
◇◇◇ ◇◇◇ その後、ヒューイは副艦館長のデーリッヒと共にイグニスの執務室に連れて行かれた。 「あ〜! ったくあのクソ提督が!!」 執務室に入るなりデーリッヒが吠え、イグニスも「戦場で後ろにいるのが味方ばかりと思うなよ……」などと物騒な事を言い出す。 「え、えっと、あの……」 二人のビリビリとした雰囲気にヒューイが怯えた声を出すと、二人は取り付けたような笑顔でヒューイを振り返った。 「ああ、すまない。思わず本音が漏れ出てしまった。今のは門外...
真昼の月 | 2025.09.07 Sun 04:49
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