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そろそろBのLが動き出すかも……。 なかなか動かないお話ですいません💦💦 ==================================== ◇◇◇ ◇◇◇ ヒューイがイグニスの従卒になって、約1ヶ月が過ぎた。この1ヶ月は、ひたすら勉強と訓練の日々だ。 水兵として働いていたときは朝5時に起きれば良かったが、イグニスは4時にはもう起きるているから、その時間までにイグニスの部屋に行かなければならない。そうしてイグニスが...
真昼の月 | 2025.10.18 Sat 22:26
すみません! 先週の更新がうまくいかずに、更新が反映されたのが日曜の夕方ぐらいだったとご指摘をいただきました💦 先週更新しておりますので、もしご覧いただいていない方がいらしたら、こちらからご覧くださいませ💦💦 >>>少年と剣聖と海の魔獣:25 いつも更新が遅くなってしまい申し訳ありません💦💦💦 イヌ吉拝 ============================= ...
真昼の月 | 2025.10.12 Sun 03:26
「ユグノーもお前のお守りなど飽き飽きだろうよ」 「ちょっと兄上、それ以上言うとアスターが泣きますから!」 どんどん激昂する兄をユアンシェンが諫めれば、その矛先はユアンシェンにも向かった。 「大体お前も何を甘やかしているんだ! こいつが現実も見ないで我が儘ばっかり言ってるから、我が国の国防の要である剣聖がいなくなったのだぞ! こいつに責任を取らせるべき所を剣聖が一人で泥を被って……!」 「いや、それはみんなが同罪でしょう!!」 そう。みんなが同罪だ。国王である父も、王妃で...
真昼の月 | 2025.10.05 Sun 07:44
「……その時には、我が国の全力を持って、ユグノーを殺さねばならぬ」 「そうですね。剣聖を国外に出す事は阻止しなければなりません。そのときには王立騎士団総長と飛行団長、二人の剣聖を彼に当たらせるしかないでしょう」 二人の顔は真剣で、アスターをからかっているわけではなさそうだった。なんということだ。二人とて、ユグノーとは幼い頃から共に育った仲だというのに! 「何てことを言うのですか……! 兄上、あなた達はユグノーを何だと思っているのですか!?」 「お前がユグノーが他...
真昼の月 | 2025.09.27 Sat 22:56
◇◇◇ ◇◇◇ プリモナール王国。王都デネグフト。王城の回廊を歩きながらエマシアス王太子とユアンシェン第二王子が自分たちが元帥を務める軍隊について話し合っていた。 プリモナール王国では代々、王太子は陸軍元帥を、第二王子は海軍元帥を兼任する。事が起こったとき、国王の息子が軍の旗頭として戦うのは、この国の伝統である。 プリモナール王国では、陸軍と海軍と王立騎士団の仲があまりよろしくないという事は以前にも書いたとおりだが、かといって、王太子と第二王子の仲が悪いわけではない。むし...
真昼の月 | 2025.09.20 Sat 22:34
◇◇◇ ◇◇◇ 艦長執務室を出て水兵の宿舎に戻ると、ヒューイは水兵仲間達から食堂に連れて行かれた。上陸するなり艦長に連れて行かれたヒューイの事を、みんなが心配してくれていたのだろう。 「で、どこに連れて行かれたんだよ」 「艦長なんだって?」 「デッセルの腕を斬り落としたんだ。ひょっとして、賞金とか出るのか?」 ……いや。どうやら心配ではなかったようだ。みんなが興味津々にヒューイの話を聞きたがっている。新入りもベテラン達もみんなヒューイを囲ん...
真昼の月 | 2025.09.13 Sat 22:23
◇◇◇ ◇◇◇ その後、ヒューイは副艦館長のデーリッヒと共にイグニスの執務室に連れて行かれた。 「あ〜! ったくあのクソ提督が!!」 執務室に入るなりデーリッヒが吠え、イグニスも「戦場で後ろにいるのが味方ばかりと思うなよ……」などと物騒な事を言い出す。 「え、えっと、あの……」 二人のビリビリとした雰囲気にヒューイが怯えた声を出すと、二人は取り付けたような笑顔でヒューイを振り返った。 「ああ、すまない。思わず本音が漏れ出てしまった。今のは門外...
真昼の月 | 2025.09.07 Sun 04:49
「本当にこの子供が?」 「とても剣が振れるとは思えん」 「見間違いじゃないのか?」 そう言われることは想定内だが、それでももちろん、イグニスは良い気持ちはしなかった。 「私は間近で見ておりました。デッセルの目の前でロープを伝って帆桁に飛び移り、そこから飛び降りざまにデッセルの腕を斬り落としたのです」 「ふん、デッセルから逃げようとしたのか。たまたま帆桁から落ちた時にデッセルの腕に剣が当たったのだろう」 提督はバカにしたようにせせら笑った。 これでヒューイがもっと歴戦の勇者であった...
真昼の月 | 2025.08.31 Sun 04:44
◇◇◇ ◇◇◇ オーリュメール号は急ぎに急いで本拠地であるバスパト港に戻ってきた。船体に開けられた穴はなんとか塞いではあるが、いつそこから大きな亀裂が入るかも分からない。 軍艦には魔導回線を積んだ動力機は付いているが、そこに注ぎ込める魔力は少ない。魔力を含んだ魔石は貴重品で、そうそう全ての艦に潤沢に支給できる物ではないのだ。なので、ほとんどの動力は昔ながらの風任せで……急いで帰ってこようにもそれなりに時間はかかる。 だからバスパト港に戻ってきた一同は、「なんとか間に...
真昼の月 | 2025.08.24 Sun 02:12
8月10日(日)夕方5時頃、戦闘シーンに大幅な文章の追加をしました。 バンバン血が流れております💦 苦手な方は回れ右でお願いします! ============================= 「なに!?」 男達は一瞬ヒューイの姿を見失った。イグニスの目からも、デッセルの目からも。 その時、頭上で何かがきらりと光った。ハッと上を見れば、そこに水兵服を着た少年────ヒューイの姿があった。 「小僧!」 デッセルがヒューイを斬り殺そうと曲刀を振...
真昼の月 | 2025.08.10 Sun 13:31
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