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「ウォースは以前、禁呪に手を出したことがあります。そのときの呪いは我らの手で打ち破り、呪いはウォースに返りました。禁呪を扱う者はただでは済まなかったのでしょう、その後しばらく奴らは大きな動きを見せませんでした。だが、最近またちょこまかと行動を起こしているようです。海軍では何か動きを掴んでいますか?」 そう話を振られ、海軍元帥ユアンシェンが口を開いた。 「現在、ウォースは悪名高きデッセル団を始めとする多くの海賊団を使って、我が海域で海賊行為を繰り返している。これに対し、海軍では巡視船を出...
真昼の月 | 2026.01.18 Sun 04:53
◇◇◇ ◇◇◇ プリモナール王国、王都デネグフト。王城の会議場にはテーブルがロの字型に組まれ、国の重鎮が座っている。上座にはアウグスト国王が、その右にカゼフ宰相が、左側には第一王子である陸軍元帥エマシアス王太子が座っている。右の列には各大臣や筆頭判事などの文官が座り、左の列には武官が座る。第二王子である海軍元帥ユアンシェン、剣聖ドルネール王立騎士団総長、剣聖テオドール王立騎士団飛行団長など錚々たる顔ぶれが並び、剣聖ドルネール総長とテオドール飛行団長の間に第三王子であり、王立騎士団副総長...
真昼の月 | 2026.01.11 Sun 04:59
明けましておめでとうございます!! 今年もよろしくお願いします!! イヌ吉拝 ========================== 走り去っていくデッセル団を見ながら、艦橋では皆、思わず籠められていた体の力を抜いていた。溜息がこぼれる。それは何の溜息だったのか。 「……まさか移船戦ではなく、砲弾をあそこまでぶち込んでくるとは……」 「奴らだけの財力で、あれだけの砲弾を扱えますかね?」 「やはりウォースが砲弾などを与えているのだろうな」 戦闘幹部達が思...
真昼の月 | 2026.01.04 Sun 04:16
先週は急なお休みをいただき、すいませんでした💦 またよろしくお願いします。 イヌ吉拝 ============================== 大海賊デッセル。その名は、腕を斬り落とされた今でも翳ることはなく、彼の蛮勇は今でもとどまることを知らない。 「お頭、どうか艦橋に戻ってくだせぇ! あんたが隻腕でもて強いことは知ってまさぁ! だが、もう移船戦をやろうなんて考えちゃいけませんぜ!!」 マストにある物見台に立...
真昼の月 | 2025.12.28 Sun 06:15
◇◇◇ ◇◇◇ 以前デッセル率いる海賊団の襲撃を受け、船体に大きな傷を負ったオーリュメール号だが、せっかくだからとドッグにて徹底的なオーバーホールを受けた。今や傷を負った船体はもちろん、歪んだ櫂も、ほつれた帆も、踏むとキシキシ言っていた甲板の床板までピッカピカの新品同様だ。 「すごい! オーリュメール号、綺麗になりましたね!」 ヒューイが無邪気に喜んでいる姿に、戦闘幹部達はほっこりと心が洗われるようだった。 「可愛いなぁ、ヒューイ」 「無邪気過ぎんだろ」 魔獣の多く出...
真昼の月 | 2025.12.14 Sun 03:49
慌てて辺りを見回すと、遠くに何かが飛び立っていくのが見えた。 「鳥? こんな、夜に?」 ダリルは茫然と空を見上げ、それから慌てて宿舎に戻ることにした。 ヒューイがいない以上、見つかったら自分が脱走したと思われる。それに、こんなところで狼や熊に襲われるのはまっぴらだ。もしヒューイが脱走したんならしたで、そん時には大いに嘆いて見せれば良い。俺がこんなに良くしてやったのに、根性がないガキはこれだからって。そうだ。俺の責任じゃない。あいつの事なんか知るもんか。 森からの帰り道は、ひど...
真昼の月 | 2025.12.07 Sun 03:12
◇◇◇ ◇◇◇ 真夜中にセオとヒューイがそっと部屋に戻ってくると、その気配でダリルは目を醒ました。ここのところ、二人はこうして消灯時間の後に抜け出している。最初は二人して人目の付かない所でエロい事でもしてるのかと思ったが、どうもそうではないらしい。 二人の話しぶりから、二人が剣の稽古をしているのだと分かると、ダリルは速攻で興味をなくした。 ガキが粋がって、剣の稽古とか。ああ、せいぜい頑張れば良いさ。あいつらが少しでも使えるようになったら、それも俺の手柄にしてやんよ。あいつ...
真昼の月 | 2025.11.30 Sun 02:21
「魔法って、だいたい戦う時に発動される物だから、剣技を磨けば自ずとコントロールもついてくる筈だよ。あ、だったら俺と一緒に訓練する? 夜寝る前に、一時間位?」 ヒューイの問いに、セオは目を見開いた。 寝る前に一時間? ヒューイは毎日こんなに遅くまで訓練をしているのに? 「だ、ダメだよ、ヒューイ。ヒューイは朝だって俺達より早く起きて艦長のところで働いてるのに、ヒューイの寝る時間がなくなっちゃうよ!」 セオは自分の心臓がひどく高鳴っていることに気づいていた。どうしてこんなにドキドキする...
真昼の月 | 2025.11.23 Sun 01:52
え? 本当に? 本当に魔法なのか? 雷魔法? 雷? すごく珍しい属性? え? すごい? すごいの? 「え……。ほ、ホントに……?」 恐る恐る聞き返すと、ヒューイはそんなセオの動揺をまるっと無視してぐぐっとセオに顔を近づけた。 「それ、今も出る?」 「いや、出そうと思って出るわけじゃないんだ。あの時は、火事場のクソ力っていうか……」 「それを、いつでもコントロールできるようにならないと! 魔力の発現は個人差があるけど、14、5歳くらいから25歳くら...
真昼の月 | 2025.11.15 Sat 23:53
◇◇◇ ◇◇◇ イグニスとの稽古を終え、ヒューイはそっと部屋に戻ってきた。ヒューイのベッドは六人部屋の入り口入ってすぐのベッドだ。普通は人の出入りがあってうるさく感じる者も多い場所だが、夜中にこっそり帰ってくるヒューイにはありがたい配置だった。 ドアを開けると、中からのどかないびきが聞こえてくる。みんな疲れて眠っているようだ。ヒューイも顔を洗ってさっさと寝よう……とベッドの下から洗面道具を取ろうとすると、囁くような声で「おかえり」と声をかけられた。ヒューイと同じくドア...
真昼の月 | 2025.11.09 Sun 03:08
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