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「ヒューイ……お前……いや、貴殿が……剣聖ユグノー・アル・オニール殿……なのか? だが、剣聖は確か私と同い年では……」 イグニスは彼にどう接して良いのか分からないようだった。そんなイグニスに、ユグノーはちょっと困った顔をした。その顔はとても幼く……まるで、“ヒューイ”のように見えた。 当たり前だ、彼はヒューイだ。……だが、この国一の……いや、この大陸でも類を見ない剣聖、ユグノー・ア...
真昼の月 | 2026.10.04 Sun 18:15
「ヒューイ……?」 イグニスが戸惑うように、口の中で小さく恋人の名を呼ぶ。 ヒューイ? ヒューイ、どういうことだ? その髪の色は? 表情がまるで違う。今まで俺が知っていた、無邪気で可愛い表情ではない。まるで……まるで研ぎ澄まされた氷のような、その表情は……? そのままヒューイが立ち上がり、議場を出て行こうとする気配を察すると、「待て」とドルネール総長が声をかける。 「海軍の軍服では、第一騎士団の奴らは言うことを聞かんぞ。服装を改めろ」 「服な...
真昼の月 | 2026.09.27 Sun 19:31
「何故、お前がそこにいる?」 アスターの問いに、イグニスがヒューイを自分の背後に庇う。 「私の従卒が失礼を致しました。ですが、今は危急の時にてご容赦を願います」 アスターとイグニスの間に緊張が走った。アスターのイグニスを見る目にはまるで敵を前にしたときのような殺気を含んでいる。何故。それなのにヒューイはまったく怯んだ様子がない。相手が第三王子だと気づいていないのだろうか。だが、それにしては。 ヒューイの態度にイグニスがさすがに違和感を感じたとき、聖騎士団ドルネール総長がおもむろに...
真昼の月 | 2026.09.27 Sun 18:41
「何故、お前がそこにいる?」 アスターの問いに、イグニスがヒューイを自分の背後に庇う。 「私の従卒が失礼を致しました。ですが、今は危急の時にてご容赦を願います」 アスターとイグニスの間に緊張が走った。アスターのイグニスを見る目にはまるで敵を前にしたときのような殺気を含んでいる。何故。それなのにヒューイはまったく怯んだ様子がない。相手が第三王子だと気づいていないのだろうか。だが、それにしては。 ヒューイの態度にイグニスがさすがに違和感を感じたとき、聖騎士団ドルネール総長がおもむろに...
真昼の月 | 2026.09.20 Sun 00:57
皆様、本日より新しい小説をお届けいたします。 今回、ファンタジーなのですが、大丈夫でしょうか💦 また、えちシーンは匂わせだけで、Rつかないんじゃないかな〜と思っております💦 それでも大丈夫だよ!という方はお付き合いくださいますと嬉しいです。 それでは、『少年と剣聖と海の魔獣 』始まり始まりです! すいません!! 1話目の後に3話目にリンクが飛んでいたとご指摘いただきました! 現在リンク直っております!(4月25日現在) はる様、教えてくだ...
真昼の月 | 2026.09.19 Sat 17:31
すいません、キリが良いので、今日は少し長いです💦💦 ◇◇◇ ◇◇◇ 駐屯所を出てどれほど馬を走らせたのか。夕闇の中で、向こうから土埃が上っているのが見えた。地鳴りのような、低く腹の底に響く音。 馬だ。 二十頭くらいの騎馬が、こちらに向かって迫ってきていた。その姿が見えるなり、先頭の男が叫んだ。 「お前ら、海軍の者だな!?」 「だったら何だ!?」 前を走っているヒューイが叫び返すと、騎馬団から「ヒャッハ〜!」とおかしな気勢が上がった。 ...
真昼の月 | 2026.09.13 Sun 17:56
陸軍:将軍=海軍:提督 です。よろしくお願いします。 ◇◇◇ ◇◇◇ プリモナール王国、首都・デネグフト。王城では国王臨席の御前会議が行われていた。 本来であれば今日は国の東側、エダルフ王国より打診されている国境の緩衝地帯の拡張について、その可否と緩衝地帯に配備する国境守備隊の軍備増強について論ずるはずであった。 だが、それは今朝届いた伝令鳥によって覆った。 陸軍の面々はその内容を聞いて、皆一様に渋い顔をした。渋い顔……どこか蔑みを感じるよう...
真昼の月 | 2026.09.13 Sun 17:55
◇◇◇ ◇◇◇ 王都に向かって、ひたすら馬に鞭を入れる。体重の軽い自分が一番速く走れると言っただけあって、ヒューイの馬の乗り方は堂々としていて、確かに恐ろしく速かった。 だが数刻も走り続ければ、馬の方が走れなくなる。馬の口から泡が漏れ出てくる頃、陸軍の駐屯所に到着した。駐屯所では、すでにデーリッヒからの連絡を受けて、換え馬が用意されている。 「海に魔獣が出たというのは本当ですか?」 「本当だ」 「信じられません」 馬を交換しながら、陸軍の士官が恐ろしい話を聞いたと言わんばかりの...
真昼の月 | 2026.09.06 Sun 19:45
すいません、キリが良いので、今日は少し長いです💦💦 ◇◇◇ ◇◇◇ 駐屯所を出てどれほど馬を走らせたのか。夕闇の中で、向こうから土埃が上っているのが見えた。地鳴りのような、低く腹の底に響く音。 馬だ。 二十頭くらいの騎馬が、こちらに向かって迫ってきていた。その姿が見えるなり、先頭の男が叫んだ。 「お前ら、海軍の者だな!?」 「だったら何だ!?」 前を走っているヒューイが叫び返すと、騎馬団から「ヒャッハ〜!」とおかしな気勢が上がった。 ...
真昼の月 | 2026.09.06 Sun 19:44
◇◇◇ ◇◇◇ 王都に向かって、ひたすら馬に鞭を入れる。体重の軽い自分が一番速く走れると言っただけあって、ヒューイの馬の乗り方は堂々としていて、確かに恐ろしく速かった。 だが数刻も走り続ければ、馬の方が走れなくなる。馬の口から泡が漏れ出てくる頃、陸軍の駐屯所に到着した。駐屯所では、すでにデーリッヒからの連絡を受けて、換え馬が用意されている。 「海に魔獣が出たというのは本当ですか?」 「本当だ」 「信じられません」 馬を交換しながら、陸軍の士官が恐ろしい話を聞いたと言わんばかりの...
真昼の月 | 2026.08.30 Sun 19:25
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