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JUNE/BL/ML

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JUNE/BL/MLなど言われる、男×男などの同性愛要素を含む創作小説テーマです。
※ R-18作品には必ず分かるように明記しましょう。
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初恋 act.21

まただ。また、説明のつかない不安で胸が苦しくなる。 確かに鳴海は俺の目の前にいるのに、不安が俺の中を支配する──…。 「この先、俺以外の誰を好きになっても──…どこか片隅で良いから、祐輔のここに俺の居場所は残しておいてくれな?」 「え…?」 俺の胸に顔を埋めながら鳴海が呟いた言葉に、戸惑い目を見開いた。 「他の人を好きにならないでくれとは言わない。俺にはそんな資格ないし…」 「な、に…急に…」 「でも忘れないで?俺がおまえの事を愛してたって事」 「佳…宏…?」 『ゆ〜すけぇっ!開けろってば!!』 ...

駄文倉庫 | 2020.06.21 Sun 20:26

初恋 act.20

俺の腕の中で、とろとろとした微睡みの中に身を委ねる鳴海の表情を見つめていた。 眠りに引き込まれそうな無防備なその表情が、抱えきれないほどの幸福感をもたらしてくれる。 「佳宏」 「ん…?」 想いを込めて名前を呼ぶと、とろとろとした表情のまま、幸せそうな微笑みを返してくれる。 「おやすみ」 囁きそっと口づけた俺に、柔らかな笑みを浮かべたまま、ゆっくりとその瞳が閉じられた。 そして、そんな鳴海が与えてくれた穏やかな空気に包まれ、俺もゆっくりと瞳を閉じた。 ピンポンピンポンピンポ〜ン!! ...

駄文倉庫 | 2020.06.19 Fri 22:20

初恋 act.19

紡ぎだされた言葉に、どこかでそんな予感はしていたものの、やはり俺が浮かべたのは呆然とした表情だけだった。 「え?答えは環って…どういう……」 「あいつは俺の気持ち知ってたから、いろいろと…手紙や電話で話してくれたんだ。祐輔の事…」 鳴海の口から語られた真実は、もちろん今まで環からだって一度も聞いた事がない話で。 そんな話をするどころか、それこそもう12年になろうという環との付き合いの中で、俺達の間で鳴海の名前が出てきたのは本当に今日が初めてだったから。 「だから本当はおまえが、あの頃とは何も...

駄文倉庫 | 2020.06.16 Tue 22:08

初恋 act.18

こちらが立ち上がる暇もないくらいの環の慌ただしさに、俺はしばらく呆然と座り込んだままだった。 久々の友との再会は、ろくに会話をする事もなく、ものの10分とたたない内に呼び出した張本人が目の前からいなくなってしまうという結果に終わった。 「なんだったんだ?結局、あいつは何で朝っぱらから電話をかけてまで俺を呼び出したわけ?」 呆然と呟いたその言葉に答えてくれる相手は、当然だけどいなかった。 環と別れた後、いや、正確には環に置き去りにされた後、出がけの鳴海の様子と環のおかしな様子が重なり、胸を...

駄文倉庫 | 2020.06.13 Sat 21:11

初恋 act.17

──カランカラン…… 耳に懐かしいベルの音と共に足を踏み入れた店内奥の席で、約三ヶ月ぶりに会う環が立ち上がりこちらに向かって軽く手を挙げた。 「久し振りだな…って言っても、ニューヨークに行った奴がこんなに早く帰ってくるとは思わなかったけど。何かトラブルか?」 「そうじゃないんだけど……ちょっと私用でな」 空港から直接来たのだろう。スーツ姿のままの環が座る椅子の横には、大きなトラベルケースが立てかけられていた。 「いらっしゃいませ。ご注文はお決まりですか?」 相変わらず生真面目な眼鏡の奥の瞳...

駄文倉庫 | 2020.06.10 Wed 21:32

初恋 act.16

そこにあったのは、それこそ小学校からの付き合いで、数少ない俺の幼馴染みとも言える人物の名前だった。 「もしもし」 『あ、祐輔?俺おれ、環』 「ああ、久し振りだな。ってか、おまえ時間考えろよ。そっちが何時か知んないけど、こっちはまだ朝の7時だぞ。しかも今日は日曜日で、俺は休みなの!」 『ごめんごめん、わかってるよ。俺もたった今、日本に着いたんだ』 「そうなのか!?帰ってくるのって、確かまだ2年も先のはずだろ?」 『ちょっといろいろあってな。またすぐに戻んなきゃなんだけど、おまえに会って話した...

駄文倉庫 | 2020.06.07 Sun 21:01

初恋 act.15

「どこか行きたいとこある?」 「え?」 「今日、明日って休みだからさ。鳴海…あっ、佳宏…が行きたいところあれば、余程の遠出じゃなければと思って」 結局一緒に入った浴室で三度もの熱を放ち。 部屋に戻った後はやはり照れ臭くて、まともに名前を呼べない俺を鳴海が可笑しそうに笑いを噛み殺しながら見つめてくる。 「俺は行きたいところなんてないよ。祐輔だって疲れてんだから、無理に出かける事ないじゃん。それにどこかに行くよりも、二人きりでここにいたい」 「え、えっ!?」 「ダメか?」 「ダメじゃない!けど...

駄文倉庫 | 2020.06.04 Thu 22:26

初恋 act.14

鼻腔をくすぐる香ばしい香り。 昨日の朝と同じ、部屋いっぱいに広がる焼きたてのパンの香りで目が覚めた。 「鳴海くん?」 モソモソと布団の中から声をかけるものの、望んだ返事は返ってこず。 昨夜眠りがけに感じた不安が不意に蘇り、ガバッとベッドの上に身を起こす。 「あ…いるなら返事してよ…」 そしてすぐに目に飛び込んできた、キッチンに立つ鳴海の姿にホッとした俺へと、向けられる視線は何故かひどく不機嫌な様子だった。 その不機嫌を隠そうとしないままに、ツカツカとカウンターキッチンから出てきた鳴海が...

駄文倉庫 | 2020.06.02 Tue 22:12

初恋 act.13

「佳宏…」 「んぁ…っ!──…っぅ…んん…っ!!」 耳元で何度もその名を呼べば、ぶるっと身を震わせ更にきつく締め付けられる。 「愛してる──…」 そして堪らず唇に乗せた俺の告白に、一瞬驚いたように目を見開き、すぐに愛おし気に細められた眦から一筋の涙が零れ落ちた。 俺の腕に抱かれながら乱れる鳴海が見せる表情、漏れる矯声、その全てが俺を虜にする。 鳴海の身体から流れ出す色香、その全てに酔っていた。 「ずっと俺の傍にいてくれ」 「祐輔…?」 「二度と失いたくないんだ」 零れ落ちた想いは、心からの願い...

駄文倉庫 | 2020.05.30 Sat 22:06

初恋 act.12

(R-18) 半分信じられない思いで問いかけると、透き通りそうなくらい白い顔がぱあっと朱色に染まった。 そんな鳴海の姿に、必死で保ち続けていた理性が一瞬で飛び散り、堪らず細い身体を引き寄せ抱きしめていた。 「本当に?」 腕の中にすっぽりと収まっている鳴海が、小さいけれどはっきりと頷いてくれて。 「ずっと……俺の事?」 そんな俺の問いかけにももう一度頷き、ゆっくりと顔を上げた鳴海が唇を重ねてくる。 「ずっと会いたかったんだ。忘れた事なんかなかったよ……」 「鳴海──…」 俺の口から漏れた自分の...

駄文倉庫 | 2020.05.28 Thu 22:12

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