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マンションまで、走れば2分とかからないはずのバス停からの道が、こんなにも長く感じたのは初めてだ。 電話をして確かめようにも、肝心の鳴海の携帯番号を聞いていなかったし、一人暮らしをしている為、携帯さえ所持していれば自宅の電話を使う事もないだろうと、家に電話をひいていなかったのが災いした。 要するに、鳴海がまだ家に居てくれているかどうかは、本当に帰ってみないと確かめようもないわけで。 「ち、っくしょ…」 バス停から二分とかからないとはいえ、そのほとんどが上り坂とくれば、残業続きで只でさえ疲れて...
駄文倉庫 | 2020.05.22 Fri 21:22
「愛しているよ、僕の花嫁」 「またそういう臭いことを……」 わざとからかいながら体を起こすと、すぐに唇が追いかけてきた。 「良い匂いがしますね」 「ああ。そろそろ朝食だろう。下に行けるかい?」 「ええ」 裸のままベッドから降り、着替えを取ろうとしていると、是枝が自分を凝視しているのが見えて、妙に落ち着かなくなる。是枝はもう既に、しっかりと着替えを済ませているのだ。そんな是枝が、宮嶋の裸体を、まるで素晴らしい宝石でも見るように見つめていた。さすがの宮嶋だって、恥ずかしいと...
真昼の月 | 2020.05.22 Fri 08:03
(R18)です。このblogは18歳未満の方は読んでいらっしゃらないはずですが、苦手な方が間違えて読まないように、一応たたみます。大丈夫おっけーどんとこい!という方だけ「続きを読む」を押すか、もしくは下にスクロールしてお読み下さい。 -----------------------------
真昼の月 | 2020.05.21 Thu 08:02
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真昼の月 | 2020.05.20 Wed 08:04
夜、仕事が終わって部屋に帰った時、まだ鳴海はいてくれるだろうか──…? 朝見せてくれたのと同じ笑顔で、俺を迎えてくれるだろうか──…? 12年振りに会えて、聞きたい事は山ほどあったはずなのに、何ひとつ聞けてはいない。 昨夜の突然の鳴海からのキスに、俺の理性はいとも容易く崩れ去り、気付いた時にはあの細い身体を欲望のままに組み敷き突き上げていた。 何故、突然訪ねてきたのか。 何故、今の俺の家を知っていたのか。 そして何故、あんな事になり鳴海はそれを受け入れたのか。 「十代のガキじゃあるまいし、何...
駄文倉庫 | 2020.05.19 Tue 23:35
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真昼の月 | 2020.05.19 Tue 08:02
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真昼の月 | 2020.05.18 Mon 08:13
◇◇◇ ◇◇◇ ダーチャに着くと、前庭のそこここには美しいランプが灯されていた。 「うわぁ、すごい綺麗だな……」 木の枝に掛けられたふんわりと光る球体のランプや、地面に置かれた円錐形の色ガラスのランプに照らされた美しい花々は、夢の中の世界のようだった。 そっと、大竹が玄関のドアを開けて、2人に先に入るように促す。ダーチャの中も電気は消されていて、足下に小さな間接照明がポツポツと灯り、2階の2人の部屋まで道案内しているようだった。 「すごい演出だな……...
真昼の月 | 2020.05.17 Sun 08:05
ヴーー…という振動と共に、アラームが鳴り響く。 「ん〜…んんんっ…」 モソモソと布団の中から手を伸ばし、枕元に置いてあった携帯を手にとりアラームを解除した。 「寝起きの顔はひどいな」 まだボーッとする意識の中、不意に聞こえてきた笑い声に一気に意識が覚醒した。 ガバッと起き上がった俺を、ベッドサイドで膝立ちしながら覗き込んでくる、鳴海の笑顔が迎えてくれた。 「あ……」 夢なんかじゃない。 俺は昨夜、12年振りに再会した初恋の人『鳴海 佳宏』と、会って一時間もたたない内にセックスしてしまっ...
駄文倉庫 | 2020.05.16 Sat 21:46
◇◇◇ ◇◇◇ ウェディングパーティーは大盛況のうちに終わった。美しいガーデン。両角の作る蕩けるように美味しい料理。芳醇なワイン。楽しい会話。冷やかしの声に、幸せな笑顔を出し惜しみすることのない、美しい2人の新郎。 いつまでも名残惜しく2人と話をしたがる客達を、Mr.オーガスタが「そろそろ新郎同士を2人きりにしてあげなければ」と引き離す。このコテージは一日4組しか宿泊できないが、今日は集まった招待客の為に、夜遅くまでホールやガーデンを解放するという。 ジェイクやトニーはそ...
真昼の月 | 2020.05.16 Sat 09:20
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