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JUNE/BL/ML

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JUNE/BL/MLなど言われる、男×男などの同性愛要素を含む創作小説テーマです。
※ R-18作品には必ず分かるように明記しましょう。
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そして僕らは手をつなぐ 5

「バスの中にミネラルウォーターとクラッカーがありますから、早く移動して下さーい!」  町田さんの旗を見失わないように、それでも重い足取りで歩く生徒達を、教師3人は人数の確認や荷物のチェックをしながらバスに詰め込んでいく。 「全員乗ったか。班長、報告しろ」 「うぃーっす…」  生徒達は5〜6人ずつの班に分けられている。オーストラリア組は46人だから、9班だ。その9班を勝手に3グループに分け、教師1人ずつが1グループ毎に張り付くことになっている。逃走の恐れのある生徒のいる班が、1グルー...

真昼の月 | 2020.05.27 Wed 17:35

薔薇の盛りの頃に 31(完)

「ダメです。これ以上は、うちに帰ってからですって……、ね?」  そっと頬に手を添えて顔を離させると、是枝は名残惜しそうに、やっと宮嶋から離れてくれた。 「……もう、なんでいきなりこんな真似を……」 「だって仕方ないだろう?君があんまり可愛いことを言うから」 「そ…っ!そんな事言ってません!」  そんな、急に是枝が盛り上がるようなことを言った覚えはないのに、そう言われてしまうと急に顔に血が上って、宮嶋は思わず下を向いてしまった。 「も…1...

真昼の月 | 2020.05.26 Tue 08:03

初恋 act.11

本当にこれはどういう事なんだ? いや、どういう事も何も、昨日からの鳴海の台詞は、どう考えたって甘い告白にしか聞こえないわけで。 その事自体はめちゃくちゃ嬉しいんだけど、全ての理由が全くわからないままである事に変わりないんだ。 「俺…今日は鳴海くんと話しがしたくて。本当はもっと早く帰りたかったんだけど」 「話し?」 「そう、話し。だってこんな……なし崩し的にあんな事になったけど、本当は凄く戸惑ってるんだ。いや、あんな事しといて俺が言える立場じゃないかもしれないけど。でも聞きたい事がたくさんあって...

駄文倉庫 | 2020.05.25 Mon 23:01

薔薇の盛りの頃に 30(+お知らせ)

  ◇◇◇ ◇◇◇  明日からすぐ仕事があるからと、朝食───というには、かなりブランチに近かったけれど───を食べ終えると、宮嶋と是枝はすぐに東京に戻る事にした。 「ここは居心地が良すぎて、いつまでも長居したくなってしまうからね」  是枝がそう言って笑うと、ジェイクも嬉しそうに微笑んだ。 「いつでもおいで下さいね。宮嶋君は慎也の『息子』なんですから」  そう言われて、是枝も宮嶋も、ふんわりと微笑んだ。  あなたは私達の家族ですよ。  そう言ってくれる存在があることが、素直に嬉しいと思う。 ...

真昼の月 | 2020.05.25 Mon 08:28

薔薇の盛りの頃に 29

「……新婚旅行はともかく、家の方はどうするんだ?まだ今迄のマンション、残してるだろ?」 「え?まだ一緒に暮らしていないの?」  驚いた一同に、なんと答えて良いか分からず、宮嶋は「あ〜、通い婚的な?」と言葉を濁した。  ほとんど是枝の家で過ごしてはいるのだが、愛着のあるマンションも手離し難く、今もまだ仕事場と称して部屋は残してあるのだ。 「手放すのがいやなら、不動産屋にかけて、賃貸に回せば?あの部屋なら相当稼げるだろ?」 「でもそうしたら、仕事場はどうするんだよ」 「塾長室で...

真昼の月 | 2020.05.24 Sun 08:08

薔薇の盛りの頃に 28

「設楽君は昨日どこにいたんだ?」  手持ち無沙汰な宮嶋が、なんのてらいもなく設楽に声をかけると、設楽は一瞬目をぱちくりとさせた。だがすぐに「悠斗さん達のホテルにお邪魔してた」と返事を返し、牛乳とオレンジジュースのボトルをテーブルに運んできた。 「どっちにする?」 「じゃあオレンジジュースで」  設楽とこうして当たり前のように会話をしている自分が、少しだけ不思議だった。だが、今迄感じていた気まずさは、何故だか全く感じなかった。 「一昨日はありがとう」」  小さく礼を言うと、設楽は「何が...

真昼の月 | 2020.05.23 Sat 08:19

初恋 act.10

マンションまで、走れば2分とかからないはずのバス停からの道が、こんなにも長く感じたのは初めてだ。 電話をして確かめようにも、肝心の鳴海の携帯番号を聞いていなかったし、一人暮らしをしている為、携帯さえ所持していれば自宅の電話を使う事もないだろうと、家に電話をひいていなかったのが災いした。 要するに、鳴海がまだ家に居てくれているかどうかは、本当に帰ってみないと確かめようもないわけで。 「ち、っくしょ…」 バス停から二分とかからないとはいえ、そのほとんどが上り坂とくれば、残業続きで只でさえ疲れて...

駄文倉庫 | 2020.05.22 Fri 21:22

薔薇の盛りの頃に 27

「愛しているよ、僕の花嫁」 「またそういう臭いことを……」  わざとからかいながら体を起こすと、すぐに唇が追いかけてきた。 「良い匂いがしますね」 「ああ。そろそろ朝食だろう。下に行けるかい?」 「ええ」  裸のままベッドから降り、着替えを取ろうとしていると、是枝が自分を凝視しているのが見えて、妙に落ち着かなくなる。是枝はもう既に、しっかりと着替えを済ませているのだ。そんな是枝が、宮嶋の裸体を、まるで素晴らしい宝石でも見るように見つめていた。さすがの宮嶋だって、恥ずかしいと...

真昼の月 | 2020.05.22 Fri 08:03

薔薇の盛りの頃に 26(R−18)

(R18)です。このblogは18歳未満の方は読んでいらっしゃらないはずですが、苦手な方が間違えて読まないように、一応たたみます。大丈夫おっけーどんとこい!という方だけ「続きを読む」を押すか、もしくは下にスクロールしてお読み下さい。 -----------------------------

真昼の月 | 2020.05.21 Thu 08:02

薔薇の盛りの頃に 25(R−18)

(R18)です。このblogは18歳未満の方は読んでいらっしゃらないはずですが、苦手な方が間違えて読まないように、一応たたみます。大丈夫おっけーどんとこい!という方だけ「続きを読む」を押すか、もしくは下にスクロールしてお読み下さい。 -----------------------------

真昼の月 | 2020.05.20 Wed 08:04

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