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「女を抱いた数と、ときめきが比例するわけじゃない事くらい、あんたもわかってんでしょ。どれだけの女をこの腕で抱いてきたのかなんて知らないし、そんなの聞きたくもないけどさ。あんたが本気で人を愛した事がないんだって、それは俺が保証してあげる」 何故?俺ではない赤の他人の彼が、そんな事を保証できるんだ? あまりにもはっきりと言い切られたその言葉に、やはり失礼な奴だと思うのに、不思議なくらい不快感など感じられなくて。 「だってさ、あんた今すっげえドキドキしてんの、自分でわかってる?」 「何、を…」 ...
駄文倉庫 | 2020.09.14 Mon 23:09
「え?」 「何で俺に会いに来たって、本当の事言わないの?」 ドキン…と、心臓が跳ねた。 「だいたいさあ、俺がお客さんと話してるだけで嫉妬するなんて、ホント浅葉さんって大人げないよね」 「嫉妬……?」 思ってもみなかった彼の突っ込みに、一瞬何を言われているのかわからず、呆然とする俺に、呆れたようなため息を漏らし。 「まさか、自覚ないとか言わないでよ?」 「自覚って…きみが言いたい事がよくわからないんだが」 「本気で言ってんの!?あんたいくつだよ」 今の話に、俺の年など関係ないじゃないか。 ...
駄文倉庫 | 2020.09.05 Sat 23:50
「最近楽しそうですね。特別な相手でもできたんですか?」 いつものようにデスクに向かい、いつものように書類に目を通す俺に、不意に松永が声をかけてきた。 「そう見えるか?」 「ええ、最近は夜遊びも控えられているようですし。何よりも仕事への不満が少なくなられた」 確かに、彼と出会ってからのこの一月ほど、その夜限りの女との営みが、すっかりなりを潜めていた。今更ながらに気付いた事だが、俺が女を相手にしていたのも、どうにも拭いきれない空虚感を、ほんの一時でも忘れたかったからなのだと、そんな事に本当...
駄文倉庫 | 2020.09.05 Sat 23:43
あの日から、毎日のように彼とあの公園で会い、何故か昼食を共にしていた。 別に約束をしているわけではなかったのだが、俺も彼も同じ時間帯にあの場所にいて、一度会話をかわしてしまったせいか、顔を合わすと彼のほうから近づいてくるのだ。 あの翌日もまた調理パンを恵んでもらい、それからは俺も昼食を持参する事にした。 考えてもみろ、30も超えたいい大人が、15歳も年下の子供に恵んでもらうなど情けない事この上ないじゃないか。 「あんた結婚してなかったんだ。ごめんごめん、俺てっきり」 「俺はそんなに所帯染...
駄文倉庫 | 2020.09.05 Sat 23:39
「ふぁ……」 いつもと変わらない週の始まり、いつものように出社し部長室へと篭り、デスクに座った途端大欠伸を噛み殺す俺に、秘書である松永の眼鏡の奥の鋭い眼光が向けられた。 「また寝不足ですか?」 眉に刻まれた深い皺に肩を竦め、またも漏れ出しそうな欠伸を噛み殺す。 「暇だなぁ…松永」 「バカな事を言わないでください。この書類の山が見えないんですか!?まだ専務、社長と回さなければならないんですからね。ここでいつまでも止めておくわけにはいかないんです。わかったらしゃきっとなさって下さい」 たか...
駄文倉庫 | 2020.09.05 Sat 23:22
(社会人/年の差/無自覚・攻/強気・受/性描写有) 浅葉 京悟(あさば きょうご)/33歳×日比谷 陽生(ひびや はるき)/18歳 ■きみがくれた空の色(2007.12.11/全6話完結) 社会的地位を見れば、恵まれた環境にいる浅葉 京悟(33歳)。 しかし、どこか満たされない思いを抱え、一夜限りの恋人を渡り歩く日々が続いていた。 そんな京悟の前に現れたのは、花屋の跡取り息子である日比谷 陽生(18歳)。 無遠慮な彼の、キラキラと輝く笑顔に次第に惹かれていくものの、自分の気持ちを自覚できないでいる...
駄文倉庫 | 2020.09.05 Sat 23:01
これまでの俺の人生を振り返って見てみれば、たいした挫折もなく、どちらかといえば経済的にも環境的にも恵まれた中で生活をしてきていた。 大学を卒業した後、就職氷河期と言われる昨今、全く就職活動の苦労もなく、祖父が経営する会社に入社し、七光りと言われようとなんと言われようと、そんな事は気にも留めずに順調に出世の階段だって昇ってきた。 一応、会社に入ってからは一般の新人と同じように扱われ、いきなり役職に就く事はなかったさ。 そして、それなりに実績を上げてきたから、今の取締役部長という役職にだって就け...
駄文倉庫 | 2020.09.05 Sat 22:58
この話になると、由希子はどうにも感情的になってしまって話ができなくなる。言っている事は分かるし、武義も少し前まではそういう気持ちだった。異性の由希子より、むしろ同性である武義の方が嫌悪感は強かったかもしれない。 ……でも、ここまで来るともう、そういうのは過ぎ去ってしまった様な気がする……。 一生結婚できない人もだっているし、一生彼女いない歴イコール年齢の人だっている。それに比べれば、例え同性であっても、うちの息子を愛してくれて、一生傍にいてくれる人がいるのな...
真昼の月 | 2020.08.11 Tue 23:15
そう。土曜日。いきなり智一は電話で呼び出されて出かけていった。こんな毎日毎日思い詰めた顔で勉強ばかりしていたのに、急に呼び出してくるなんて。 「どうせ大竹先生でしょ!?こんな時期に智くん呼び出すなんて……!」 「でも帰ってきた智一は元気そうなんだから良かっただろ」 「……そうかもしれないけど……」 大竹との付き合いは決して浅くない。 設楽が高校二年の時に、やっぱりこういう風に思い詰めていた時期が合った。いや、思い詰めていた処の騒ぎではない。この子...
真昼の月 | 2020.08.09 Sun 23:05
研究者達にとって、ここから先の人生は伸るか反るかの大修羅場の連続だ。その重圧に潰されて、消えていった奴らも多い。 だが、設楽は大丈夫だ。あの飼い主がいる限り。 以前一度だけ、公用で大学に来ていた奴を見たことがある。設楽はしっぽが振り切れるのではないかという顔をして、「来るなら言ってよ!!!」と口の中で叫び、窓の上から男の姿を見つめていた。 高揚した頬。キラキラと光る瞳。どんだけ付きあってんだよ、お前ら。それなのに、未だにその顔かよ。付き合いたてのカップルかっつうの! まぁ、せ...
真昼の月 | 2020.08.08 Sat 23:03
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