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JUNE/BL/ML

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JUNE/BL/MLなど言われる、男×男などの同性愛要素を含む創作小説テーマです。
※ R-18作品には必ず分かるように明記しましょう。
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初恋 act.9

夜、仕事が終わって部屋に帰った時、まだ鳴海はいてくれるだろうか──…? 朝見せてくれたのと同じ笑顔で、俺を迎えてくれるだろうか──…? 12年振りに会えて、聞きたい事は山ほどあったはずなのに、何ひとつ聞けてはいない。 昨夜の突然の鳴海からのキスに、俺の理性はいとも容易く崩れ去り、気付いた時にはあの細い身体を欲望のままに組み敷き突き上げていた。 何故、突然訪ねてきたのか。 何故、今の俺の家を知っていたのか。 そして何故、あんな事になり鳴海はそれを受け入れたのか。 「十代のガキじゃあるまいし、何...

駄文倉庫 | 2020.05.19 Tue 23:35

薔薇の盛りの頃に 24(R−18)

 (R18)です。このblogは18歳未満の方は読んでいらっしゃらないはずですが、苦手な方が間違えて読まないように、一応たたみます。大丈夫おっけーどんとこい!という方だけ「続きを読む」を押すか、もしくは下にスクロールしてお読み下さい。 -----------------------------  

真昼の月 | 2020.05.19 Tue 08:02

薔薇の盛りの頃に 23(R−18)

 (R18)です。このblogは18歳未満の方は読んでいらっしゃらないはずですが、苦手な方が間違えて読まないように、一応たたみます。大丈夫おっけーどんとこい!という方だけ「続きを読む」を押すか、もしくは下にスクロールしてお読み下さい。 -----------------------------  

真昼の月 | 2020.05.18 Mon 08:13

薔薇の盛りの頃に 22

  ◇◇◇ ◇◇◇  ダーチャに着くと、前庭のそこここには美しいランプが灯されていた。 「うわぁ、すごい綺麗だな……」  木の枝に掛けられたふんわりと光る球体のランプや、地面に置かれた円錐形の色ガラスのランプに照らされた美しい花々は、夢の中の世界のようだった。  そっと、大竹が玄関のドアを開けて、2人に先に入るように促す。ダーチャの中も電気は消されていて、足下に小さな間接照明がポツポツと灯り、2階の2人の部屋まで道案内しているようだった。 「すごい演出だな……...

真昼の月 | 2020.05.17 Sun 08:05

初恋 act.8

ヴーー…という振動と共に、アラームが鳴り響く。 「ん〜…んんんっ…」 モソモソと布団の中から手を伸ばし、枕元に置いてあった携帯を手にとりアラームを解除した。 「寝起きの顔はひどいな」 まだボーッとする意識の中、不意に聞こえてきた笑い声に一気に意識が覚醒した。 ガバッと起き上がった俺を、ベッドサイドで膝立ちしながら覗き込んでくる、鳴海の笑顔が迎えてくれた。 「あ……」 夢なんかじゃない。 俺は昨夜、12年振りに再会した初恋の人『鳴海 佳宏』と、会って一時間もたたない内にセックスしてしまっ...

駄文倉庫 | 2020.05.16 Sat 21:46

薔薇の盛りの頃に 21

 ◇◇◇ ◇◇◇    ウェディングパーティーは大盛況のうちに終わった。美しいガーデン。両角の作る蕩けるように美味しい料理。芳醇なワイン。楽しい会話。冷やかしの声に、幸せな笑顔を出し惜しみすることのない、美しい2人の新郎。  いつまでも名残惜しく2人と話をしたがる客達を、Mr.オーガスタが「そろそろ新郎同士を2人きりにしてあげなければ」と引き離す。このコテージは一日4組しか宿泊できないが、今日は集まった招待客の為に、夜遅くまでホールやガーデンを解放するという。  ジェイクやトニーはそ...

真昼の月 | 2020.05.16 Sat 09:20

薔薇の盛りの頃に 20

  ◇◇◇ ◇◇◇  コテージの中にしつらえられた、美しい宝石のような図書館の中。外の喧噪が嘘のように、そこはひっそりとしていた。  さっきまでは宮嶋と仲の良い連中が顔を出して、式に挑む宮嶋に軽口を叩いていたのだが、そろそろ式が始まるから参列者は外へ、とトニーが声を掛けに来て、今図書館の中には宮嶋と大竹、2人だけだった。 「啓介、時間だ」 「うん」  大竹が促すと、宮嶋はすくっと美しい姿勢で立ち上がった。  純白のカクテルスーツに身を包んだ宮嶋を、大竹は感慨深そうに見つめた。 「お前...

真昼の月 | 2020.05.15 Fri 08:02

薔薇の盛りの頃に 19

  ◇◇◇ ◇◇◇  翌日は雲1つない晴天だった。高原に建つ美しいコテージには、日本を代表する政財界の大物が集まっている。 「是枝君、おめでとう!」 「早く美しい花嫁の姿を見たいのに、もったいつけているな?」  花びらの舞い散るガーデンで、新郎である是枝は駆けつけてくれた友人達に囲まれ、いつもよりも華やかな笑顔を浮かべていた。 「とうとう是枝君も人の物か!」 「あの是枝君がねぇ」 「おいおいやめてくれよ。昨日もヤキモチを焼かれて大変だったんだから」 「お、惚気か?へぇ、あの宮嶋君がねぇ...

真昼の月 | 2020.05.14 Thu 08:03

初恋 act.7

「なんか…変な感じ…」 抱きしめた腕の中にすっぽりと納まる汗ばんだ額にそっと口付け、愛撫するように優しくその髪を梳けば、俺の背に手を回した鳴海が小さな呟きを落とす。 「何が?」 呟いた鳴海の声に、そっと顔中に降らせる口付けを止めないままに問いかければ、それまで真っ直ぐに向けられていた瞳が不意に逸らされ。 その視線を追いかけるようにして覗き込んだ俺に、照れくさそうに頬を赤らめた鳴海がまたポツリと呟きを漏らした。 「さっきは変わってないって言ったけど……あれ訂正」 「え?」 「なんかおまえ、...

駄文倉庫 | 2020.05.13 Wed 21:12

薔薇の盛りの頃に 18

「これから先も、お父さんとして不出来な息子を見守って下さい」 「ああ、お前が是枝さんとくだらないケンカした時、叱ってやる奴や逃げ場を提供してやる奴も必要だろうしな」 「はは、ほんと、お前マジでお父さんだな」  それから、2人は暫く黙って湖を見ていた。親子連れやカップルが目の前を楽しそうに歩いている。色々とデートスポットもある湖だが、2人はただベンチに座って目の前の湖を見つめていた。  こうして何もない時間を大竹と2人で過ごすのも、きっとこれが最後だろう。そう思うと、この時間が何だか&hellip...

真昼の月 | 2020.05.13 Wed 08:11

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