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JUNE/BL/ML

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JUNE/BL/MLなど言われる、男×男などの同性愛要素を含む創作小説テーマです。
※ R-18作品には必ず分かるように明記しましょう。
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薔薇の盛りの頃に 20

  ◇◇◇ ◇◇◇  コテージの中にしつらえられた、美しい宝石のような図書館の中。外の喧噪が嘘のように、そこはひっそりとしていた。  さっきまでは宮嶋と仲の良い連中が顔を出して、式に挑む宮嶋に軽口を叩いていたのだが、そろそろ式が始まるから参列者は外へ、とトニーが声を掛けに来て、今図書館の中には宮嶋と大竹、2人だけだった。 「啓介、時間だ」 「うん」  大竹が促すと、宮嶋はすくっと美しい姿勢で立ち上がった。  純白のカクテルスーツに身を包んだ宮嶋を、大竹は感慨深そうに見つめた。 「お前...

真昼の月 | 2020.05.15 Fri 08:02

薔薇の盛りの頃に 19

  ◇◇◇ ◇◇◇  翌日は雲1つない晴天だった。高原に建つ美しいコテージには、日本を代表する政財界の大物が集まっている。 「是枝君、おめでとう!」 「早く美しい花嫁の姿を見たいのに、もったいつけているな?」  花びらの舞い散るガーデンで、新郎である是枝は駆けつけてくれた友人達に囲まれ、いつもよりも華やかな笑顔を浮かべていた。 「とうとう是枝君も人の物か!」 「あの是枝君がねぇ」 「おいおいやめてくれよ。昨日もヤキモチを焼かれて大変だったんだから」 「お、惚気か?へぇ、あの宮嶋君がねぇ...

真昼の月 | 2020.05.14 Thu 08:03

初恋 act.7

「なんか…変な感じ…」 抱きしめた腕の中にすっぽりと納まる汗ばんだ額にそっと口付け、愛撫するように優しくその髪を梳けば、俺の背に手を回した鳴海が小さな呟きを落とす。 「何が?」 呟いた鳴海の声に、そっと顔中に降らせる口付けを止めないままに問いかければ、それまで真っ直ぐに向けられていた瞳が不意に逸らされ。 その視線を追いかけるようにして覗き込んだ俺に、照れくさそうに頬を赤らめた鳴海がまたポツリと呟きを漏らした。 「さっきは変わってないって言ったけど……あれ訂正」 「え?」 「なんかおまえ、...

駄文倉庫 | 2020.05.13 Wed 21:12

薔薇の盛りの頃に 18

「これから先も、お父さんとして不出来な息子を見守って下さい」 「ああ、お前が是枝さんとくだらないケンカした時、叱ってやる奴や逃げ場を提供してやる奴も必要だろうしな」 「はは、ほんと、お前マジでお父さんだな」  それから、2人は暫く黙って湖を見ていた。親子連れやカップルが目の前を楽しそうに歩いている。色々とデートスポットもある湖だが、2人はただベンチに座って目の前の湖を見つめていた。  こうして何もない時間を大竹と2人で過ごすのも、きっとこれが最後だろう。そう思うと、この時間が何だか&hellip...

真昼の月 | 2020.05.13 Wed 08:11

薔薇の盛りの頃に 17

「なんか、あの頃が一番青春って感じだったなぁ」 「そうか」 「ああ。今回バイクの話になるまでは忘れてたんだけど、バイクもさ、やっぱ少しは憧れたんだよ、俺も。ほら、高校生くらいの時って、みんな1度は憧れるだろ?」  でも大学に入ってからは、塾講のバイトにばかり夢中になって、免許を取りに行く時間なんてなかった。もちろん、宮嶋には経済的な理由もあった。 「だからさ、今日はバイクに乗せてもらえて良かった」  宮嶋が嬉しそうに笑うと、大竹も小さく笑った。 「……これから先、俺は1人...

真昼の月 | 2020.05.12 Tue 08:04

薔薇の盛りの頃に 16

「……で、なんでいきなりバイクなんだ?なに?何かあったのか?是枝さんとそんな気まずいことになってんの?」 「いや、まぁ、過去の男性関係でちょっとケンカになりかけたら、設楽君が気を利かせてくれてね?まぁ、とりあえず乗せてもらって良い?」 「あぁ…?」  そのまま宮嶋はトニーの指示でメットを被り、バイクにまたがった。CBRのタンデムシートは少し高い位置に付いている為、後ろに乗ると思ったよりも視線が高く、大竹の背中にしがみつくような形になる。 「ちょっと前傾気味になるから乗...

真昼の月 | 2020.05.11 Mon 08:07

薔薇の盛りの頃に 15

「ん?どうした?」 「いや、なんでもないよ!」  思わず設楽の声が大きくなる。ニヤニヤと大竹に何か言おうとするダグラスとトニーの足を、テーブルの下で誰かが蹴飛ばしたようだ。 「リャングー、ワンカートン買ってきたから、ここにいくつか置いておけよ」 「サンキュ、シェンイェ。助かった」  大竹から煙草を受け取ると、ダグラスがわざとらしく宮嶋と是枝に視線をやる。その視線を追って二人を見た大竹は、是枝に覆い被さるように座っている宮嶋に、不思議そうな顔をした。 「なんだ?ケンカか?」 「昔の恋バ...

真昼の月 | 2020.05.10 Sun 08:04

薔薇の盛りの頃に 14

「じゃ、せっかくだから明日式を挙げるお2人のお話でも伺いましょうか。ケースケはどういう心境の変化で年貢を納める気になったの?」 「ダグラス!」  ダグラスの言い方にジェイクのこめかみに筋が浮くが、是枝は笑って「大丈夫だよ」とジェイクを宥めた。 「あれ?ひょっとして、そういう楽しい話は俺が来る前に終わっちゃった?」 「いや、そうじゃないけど……」  ちらっと設楽が宮嶋を見ると、宮嶋は思いっきり顔を歪めて、「あんまり言いたくないんだけど……」と是枝を見た。  それ...

真昼の月 | 2020.05.09 Sat 08:06

初恋 act.6

(R18) 「木本……待…っ…ちょっと待てって…あ、っん…っ痛!」 一ミリの余裕だってなくて、いきなり鳴海のズボンの中に手を突っ込み中心を鷲掴んだ俺の髪を、鳴海の細い指が絡め取り軽く引っ張る。 「そんなし、たら、痛い…って…あっ、つ──…っ!」 「ご、ごめ…っ!」 「そんな焦んなくても、逃げたりしないから…だから…」 慌てて身体を離した俺の首に腕を絡ませ、『ゆっくり…しよう』──下手をすると聞き取れないほどの小さな声でそう囁くと、今度は鳴海の方からキスをくれた。 焦る俺を宥めるように、あやすような柔らかい...

駄文倉庫 | 2020.05.08 Fri 21:59

薔薇の盛りの頃に 13

「え?ジェイクさん、アメリカでもこういう言い方するの?」 「……まぁ、旧家の人間はしますね。私の父もそういう言い方を敢えてすることがありますが……大抵のアメリカ人は、あまりそういう時間のかかる言い回しは好きじゃありませんよ」 「え〜!?そうなんだ!国によって違うの?それとも階級の違い?なんか、面白いね!!」  変なところに感心している設楽に、トニーは力こぶしを握って力説した。 「だから僕は、日本に来た時に、なんかこう……自由の象徴のように思ったワケよ、...

真昼の月 | 2020.05.08 Fri 08:07

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