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「小説」はなんとなく堅苦しい。
もっと気軽に、じゆうな感性で楽しんでほしい。
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翡翠鳥は風に斬られる

JUGEMテーマ:ものがたり    渡された盃を傾けた者から、次々と鳥になっていった。皆大きな鳥だった。たぶん翼を広げたら三メートルくらいはあるだろうと思われる鳥。その翼も胴体も尾も嘴も、そして目玉も翡翠色をした鳥だった。色だけではなく質感も翡翠のようだった。だから特別な鳥なのだろうと思った。神様のことに係わるような鳥なのだろうと。もちろんそれは当然のことで、これは儀式なのだから、その過程で変身した鳥が特別でないはずがない。それはよく解っていたけれど、それでも僕はその特別な鳥に魅せられ...

pale asymmetry | 2026.01.12 Mon 17:45

幼馴染×人形×異能バトル(プロローグ部分のみ)

Copyright(C) 2026 Mutsuki Tsugomori All Right Reserved JUGEMテーマ:ものがたり      私のお隣、秀ちゃんの家は、代々続く人形創(づく)りの名家だとかで、広い庭の端(はし)に母屋(おもや)と廊下(ろうか)でつながった古い蔵があった。  お隣同士の同い年ということもあって、私と秀ちゃんはよくその古い蔵の中を探検して遊んだりしたものだ。    ――あの事件が起きたのは、確か私の七歳の誕生日の後のことだったと思う。  幼稚園の頃はそれこそ毎日のように一緒にいた私と秀ちゃ...

言ノ葉スクラップ・ブッキング〜シーン&シチュ妄想してみた。〜 | 2026.01.11 Sun 20:22

えみ石さん

JUGEMテーマ:ものがたり    その社はかなり朽ちていて、何の手入れもされていない様子だった。けれどこの社を長く訪れる人がいなかったわけではなかった。社の周りの草は丁寧に刈られていたし、この社までの石段もきちんと整備されている。何故社がこのような状態なのかというと、この社の主がそれを好むのだと伝えられていたからだった。この社に祀られている主が、この社が建てられたとき、社を整えるのは百年に一度にするようにと告げたのだという。以来この社が何度整えられたのかは定かではなかったけれど、少な...

pale asymmetry | 2026.01.04 Sun 17:03

古い書箱を開く

JUGEMテーマ:ものがたり    突然、思い立って古い書箱を開く。何か理由があったわけではない。明確な閃きがあったわけでもない。それでもそこに重要な因子があるような気がしたのだ。私の記憶の片隅で、そのような微かな刺激が蠢いていたのだ。もちろん何もなければその蠢きを感じることなど出来なかっただろう。久しぶりの心地良い日差しのおかげだったかもしれない。あるいは厳しく冷たいけれど、澄んだ北風のおかげだったかもしれない。何気なく目にした、ありふれたテキストのおかげだったかもしれない。とにかく...

pale asymmetry | 2026.01.03 Sat 17:49

分身する大樹と踊る鈴の音の不完全なイメージ

JUGEMテーマ:ものがたり    大樹は、その淫らな気持ちを抑えきれずに分身するのだろうか。水槽に閉じ込められた大樹が分身するためには、水槽そのものもその分だけ用意されなければいけないだろう。水槽は分身するような淫らさを有してはいないから、誰かの手によって拵えられなければいけない。それがどんなに困難なことであったとしても拵えられなければいけないだろう。空間は有限で、それを管理しているのは館長である鬼なのだから、それを拵えるのは鬼の役目であるはずだ。 「だが、当館が何を冠する館なのか...

pale asymmetry | 2025.12.30 Tue 20:04

沈み浮かぶ花

JUGEMテーマ:ものがたり    沈んでいる花はとても清浄だ。液中から私を見つめて、貞淑に微笑んでいる。私はその花に極楽浄土を感じる。水面の辺りは濁っていて、だから沈んだ花を見つめることなど出来ない。液中から、花が私を捉えることも出来ないはずだ。けれど私は花を見つめているし、花も私を見つめている。それは確かなこと。どうしてそうなっているのか、私は証明しなければいけない。けれど何の手がかりもないのだ。だから右往左往する。諦めてしまいたくなる。でも私はその液中にこれからどっぷりと身を...

pale asymmetry | 2025.12.29 Mon 18:06

ゲームマスターと虎の色彩

JUGEMテーマ:ものがたり    例えば世界を騙すとして、その世界を司っている何者かは存在するのだろうか。あるいはそれは何者かと言えるような存在ではなく、システムかもしれないし、そのシステムは何者かによって構築されたものだとしても、その何者かはすでにこの世界には存在しない可能性だってあるだろう。すると大樹が騙そうとしている世界の本性は、実は空虚な洞かもしれない。するとその行為は儀式などではなく、遊戯なのだろう。つまり世界には儀式が存在する余地などもうないのかもしれない。全ての儀式は、...

pale asymmetry | 2025.12.25 Thu 18:26

双子の聖女は運命を入れ替える(プロトタイプ版)144

Copyright(C) 2025 Mutsuki Tsugomori All Right Reserved JUGEMテーマ:ものがたり     ・「双子の聖女は運命を入れ替える」の第144回です。 PC不調のため、相変わらずスマホ投稿です。レイアウトの不具合などはPC復活後に修正予定です。   <本文へ移動>   他のページはコチラ→双子の聖女は運命を入れ替える1/2/3/4/5/6/7/8/9/10/11/12/13/14/15/16/17/18/19/20/21/22/23/24/25/26/27/28/29/30/31/32/33/34/35/36/37/38/39/40/41/42...

言ノ葉スクラップ・ブッキング〜シーン&シチュ妄想してみた。〜 | 2025.12.22 Mon 19:52

黄昏に唇を固く閉じる

JUGEMテーマ:ものがたり    それが鬼だったのかどうかは、今もって解らない。薄暗い黄昏時、いやもう宵の裾を踏んでいたかもしれない。袋小路だったような気がする。そこに私は迷い込んでいた。あるいは追い込まれていた。 「山野は険しいぞ」  そいつは私を見下ろしてそう言った。薄暗くて姿形はよく解らなかった。声は着物を引き裂くような響きだった。低かったようにも思えるし、逆に高音であったようにも思える。どちらにしてもいやらしい濁りを有していたはずだ。 「山野は険しいから、駆け出してもす...

pale asymmetry | 2025.12.16 Tue 18:18

儀式のあとの儀式

JUGEMテーマ:ものがたり    最初には花があった。それは咲き開いた花だった。色はよく解らない。というのも、それを感じていたのは花自身だったからだ。つまり自分は世界に存在していて、今咲いているという状態なのだと花自身だけが認知していたということ。花自身には自分の姿が見えないから、花弁の形や色も解らなかった。では周囲の風景はどうだったのかと言えば、それははっきりと見えていたのだった。だからもし花の傍らに鏡があれば、花は自分の姿を見ることが出来たのだった。もちろんそれはおかしな話だ。花...

pale asymmetry | 2025.12.12 Fri 18:18

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