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「小説」はなんとなく堅苦しい。
もっと気軽に、じゆうな感性で楽しんでほしい。
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構造体としての幻想というイメージ

JUGEMテーマ:ものがたり    例えばメガという名の男がいて、彼は管理会社の社員で、少しややこしい部署にいて、だからややこしい仕事をこなす日々を過ごしている。でも彼自身はとても凡庸な人物で、平均的な感性からかけ離れているわけでもなく、だから鋭利な思想を抱いているわけでもなく、かと言ってやわらかすぎる想いや冷静すぎる思考を駆使しているわけでもない。それに彼は何かの問題が目の前に生じたとき、それを自身のスキルによってクリアしようという欲求のようなものも有していない。だから業務マニュアル...

pale asymmetry | 2026.02.09 Mon 20:30

六つの絡繰り箱

JUGEMテーマ:ものがたり    箱は六つ並んでいて、すでに三つの箱が開いている。すべての箱は絡繰り仕掛けで、だからその絡繰りを解かなければ開くことは出来ない。つまり僕は三つの箱の三つの絡繰りを解いたのだった。一つ目の箱には脊椎の儀式が収められていた。余剰の脊椎を含んだ儀式だった。その余剰の脊椎から人形が起き上がり、炎を蹴散らす絡繰りだった。だから僕は背中を開いて、大樹を伸び上がらせることでその絡繰りを解きほぐしたのだった。深い夜に沈みながら、遙かな月を、それはとても遠い場所に鎮座し...

pale asymmetry | 2026.02.07 Sat 18:21

混沌を愛してはいけない

JUGEMテーマ:ものがたり    純潔の乙女を理解することは出来ない。そう審議官が言うので、私は一角獣につて解説しなければいけなかった。本当は、前衛的なキャッシュレジスターや、怪物の臓腑のようなシリンダームーブメントについて解説したかったのに。そのキャッシュレジスターは濁りを生み出すことが出来て、その濁りのなかから生命を抽出することが出来る。しかも濁りすぎて世界から弾かれないように、慎重にコントロールすることが出来る。私はそのレジスターの起源について語りたかったのだ。怪物との交わりに...

pale asymmetry | 2026.02.02 Mon 17:27

オロチを追う飛行船

JUGEMテーマ:ものがたり    青々とした青い空、北風が唸り流れるその空に、幼い私は飛行船を見つける。私は指さし意味もなくはしゃぐ。 「あれは、オロチを追う飛行船なんだよ」  膝を折り私の身元で姉がそう囁く。 「オロチって?」  私が尋ねると、姉は伸び上がって軽く跳ねた。宙で優雅に回転する。姉はバレリーナだった。 「オロチというのはね、人間が行きすぎないように見張っている大きな者のことだよ」  姉は足を交差させてやわらかく着地すると、丁寧にお辞儀をした。私は少しドキドキ...

pale asymmetry | 2026.01.22 Thu 18:15

翡翠鳥は風に斬られる

JUGEMテーマ:ものがたり    渡された盃を傾けた者から、次々と鳥になっていった。皆大きな鳥だった。たぶん翼を広げたら三メートルくらいはあるだろうと思われる鳥。その翼も胴体も尾も嘴も、そして目玉も翡翠色をした鳥だった。色だけではなく質感も翡翠のようだった。だから特別な鳥なのだろうと思った。神様のことに係わるような鳥なのだろうと。もちろんそれは当然のことで、これは儀式なのだから、その過程で変身した鳥が特別でないはずがない。それはよく解っていたけれど、それでも僕はその特別な鳥に魅せられ...

pale asymmetry | 2026.01.12 Mon 17:45

幼馴染×人形×異能バトル(プロローグ部分のみ)

Copyright(C) 2026 Mutsuki Tsugomori All Right Reserved JUGEMテーマ:ものがたり      私のお隣、秀ちゃんの家は、代々続く人形創(づく)りの名家だとかで、広い庭の端(はし)に母屋(おもや)と廊下(ろうか)でつながった古い蔵があった。  お隣同士の同い年ということもあって、私と秀ちゃんはよくその古い蔵の中を探検して遊んだりしたものだ。    ――あの事件が起きたのは、確か私の七歳の誕生日の後のことだったと思う。  幼稚園の頃はそれこそ毎日のように一緒にいた私と秀ちゃ...

言ノ葉スクラップ・ブッキング〜シーン&シチュ妄想してみた。〜 | 2026.01.11 Sun 20:22

えみ石さん

JUGEMテーマ:ものがたり    その社はかなり朽ちていて、何の手入れもされていない様子だった。けれどこの社を長く訪れる人がいなかったわけではなかった。社の周りの草は丁寧に刈られていたし、この社までの石段もきちんと整備されている。何故社がこのような状態なのかというと、この社の主がそれを好むのだと伝えられていたからだった。この社に祀られている主が、この社が建てられたとき、社を整えるのは百年に一度にするようにと告げたのだという。以来この社が何度整えられたのかは定かではなかったけれど、少な...

pale asymmetry | 2026.01.04 Sun 17:03

古い書箱を開く

JUGEMテーマ:ものがたり    突然、思い立って古い書箱を開く。何か理由があったわけではない。明確な閃きがあったわけでもない。それでもそこに重要な因子があるような気がしたのだ。私の記憶の片隅で、そのような微かな刺激が蠢いていたのだ。もちろん何もなければその蠢きを感じることなど出来なかっただろう。久しぶりの心地良い日差しのおかげだったかもしれない。あるいは厳しく冷たいけれど、澄んだ北風のおかげだったかもしれない。何気なく目にした、ありふれたテキストのおかげだったかもしれない。とにかく...

pale asymmetry | 2026.01.03 Sat 17:49

分身する大樹と踊る鈴の音の不完全なイメージ

JUGEMテーマ:ものがたり    大樹は、その淫らな気持ちを抑えきれずに分身するのだろうか。水槽に閉じ込められた大樹が分身するためには、水槽そのものもその分だけ用意されなければいけないだろう。水槽は分身するような淫らさを有してはいないから、誰かの手によって拵えられなければいけない。それがどんなに困難なことであったとしても拵えられなければいけないだろう。空間は有限で、それを管理しているのは館長である鬼なのだから、それを拵えるのは鬼の役目であるはずだ。 「だが、当館が何を冠する館なのか...

pale asymmetry | 2025.12.30 Tue 20:04

沈み浮かぶ花

JUGEMテーマ:ものがたり    沈んでいる花はとても清浄だ。液中から私を見つめて、貞淑に微笑んでいる。私はその花に極楽浄土を感じる。水面の辺りは濁っていて、だから沈んだ花を見つめることなど出来ない。液中から、花が私を捉えることも出来ないはずだ。けれど私は花を見つめているし、花も私を見つめている。それは確かなこと。どうしてそうなっているのか、私は証明しなければいけない。けれど何の手がかりもないのだ。だから右往左往する。諦めてしまいたくなる。でも私はその液中にこれからどっぷりと身を...

pale asymmetry | 2025.12.29 Mon 18:06

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