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ものがたり
このテーマについて
「小説」はなんとなく堅苦しい。
もっと気軽に、じゆうな感性で楽しんでほしい。
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Gecko

JUGEMテーマ:ものがたり    広い広い邸宅の中で、小さなヤモリは迷子になっていた。彼は小さな歯車だった。同じように小さな歯車と噛み合っていたのに、今は一人で行くあても解らず彷徨っていた。彼はこれまで歯車としてこの邸宅を守るために機能し、これからもずっと機能し続けるはずだったのに、今はまるでただ放蕩に明け暮れるジュエルだった。冷たい高音を放つジュエルだった。  事の発端は嵐だったのだ。見事な渦を巻く嵐だったのだ。四半世紀に一度のその残酷なほど美麗な渦を目にしたくて、彼は本来の場所...

pale asymmetry | 2018.09.04 Tue 20:50

hypnopompic

JUGEMテーマ:ものがたり    私はベッドに横たわっていて、部屋の薄暗さあるいは薄明るさから推測して夜が明ける直前か直後かそれともその瞬間だと思われた。バイブモードにしたケータイのような振動音が、足の方向、たぶん床から聞こえてくる。最初そこにバイブモードにしたケータイを置いていたかしらと思ったりもしたけれど、ケータイは寝る前にモーニングアラームをセットして枕元に置いたことを思い出す。さて何だろう。確かめなければ、と考えてみるけれど、身体が気怠くて起き上がる気になれない。そのうちその...

pale asymmetry | 2018.09.01 Sat 20:25

Short picture

JUGEMテーマ:ものがたり    アレサンドロ・オコンはフランス人の父とスペイン人の母との間に生まれ、ロンドンを拠点に活動した画家だった。だったというのは十五年前にこの世から旅立ってしまったからだ。ある朝愛人の一人が彼の自宅兼アトリエを訪れると、水色の羽が敷き詰められた床の真ん中で、彼が気持ちよさそうな表情で死んでいたのだという。死因は心不全。つまりは原因不明ということだ。  アレサンドロ・オコンの作品の中で最も有名なものは『reaction』だろう。その絵画は、見る者にまず驚愕を与える。...

pale asymmetry | 2018.08.31 Fri 22:16

Strip

JUGEMテーマ:ものがたり    雲一つない空だった。陽光が過剰に弾けていて、青でも空色でもなくとても透明に近い組成の空だった。大きな爆撃機が一機、低高度を南から北へと飛翔していた。その音はオレ様的な響きだった。真夏そのものを蹴散らせると思っているような響きだった。陽光の溢れかえる艶に埋もれそうになっていることに気づいていないのだ。愚かなヤツだと思った。だから、僕は中指を立ててやった。  すると機体の腹部が開き、漆黒のピスタチオのような爆弾が投下された。落下の途中でそれは弾け、飛散...

pale asymmetry | 2018.08.30 Thu 20:52

Masked Phantom

JUGEMテーマ:ものがたり    大通りは怪人で溢れている。仮面を付けた怪人で。その怪人を背負った人々で。怪人を背負っていない人は、大通りには一人もいなかった。都市で暮らすということは、怪人を背負うということなのだろうか。    僕はその怪人のことを、仮面坊主と名づけてみた。仮面を付けたてるてる坊主のような姿をしていたから。仮面には様々な模様が描かれていて、同じ模様の仮面は一つとしてない。模様はとても細かく複雑で、サイケデリックな色彩ばかりだった。そして全ての模様には意味があ...

pale asymmetry | 2018.08.28 Tue 20:43

Monkey interview

JUGEMテーマ:ものがたり   「最初のアブダクションは、ベランダだった」  フローティング・チェアに深く身を沈め、猿は煙草に火をつけた。 「あのときもこんな風に、煙草に火をつけたところだったんだ」  猿の耳の後ろ辺りから左右それぞれに六本ずつのコードが伸びていて、それがフローティング・チェアーに繋がっている。 「最初の一口を吸ったところで記憶を失い、気がついたときは自室のベッドに横たわっていたよ。何故か衣服は泥まみれだった」  フローティング・チェアーからはムースの角のよ...

pale asymmetry | 2018.08.25 Sat 21:07

Secret base

JUGEMテーマ:ものがたり    その部屋は建物の最上階にあり、壁の上部と天井一部にステンドグラスが填め込まれていた。ステンドグラスは虹の七色に白が加わった八色で模様が構築されていて、そこから八色の柔らかな光が降り注ぎ、部屋の下層に優しく降り積もっていた。天井までが相当に高い部屋だったので、私は最初ラグーンの内側に沈んでいるような気分になった。そしてしばらくすると花畑に埋もれているような気分に変わった。細かく複雑なステンドグラスの模様が、この部屋をあらゆる事象の深層的なものに記号化し...

pale asymmetry | 2018.08.23 Thu 20:52

Smile of charcoal

JUGEMテーマ:ものがたり    男は目を覚まし、釜の前で蹲っている自分に気づく。四肢をたたみ、世界から隠れるように丸まっている自分に。赤茶色の汚れた犬が、男に身を寄せ同じように丸まっていた。そいつは男の飼っている犬ではない。この山で暮らす野良犬だった。気が向いたときにだけこの炭焼き小屋を訪れるだけの間柄だった。しかし年老いて行くにつれて、この場所に住み着くようになっていった。男もまた年老いていたのでそれを拒むことはせず、いつしか同じ飯を食うようになっていた。  男はひどく喉が渇い...

pale asymmetry | 2018.08.16 Thu 21:04

Sandstorms and blue sunsets

JUGEMテーマ:ものがたり    激しい砂嵐。視界は限りなくゼロに近かった。彼はほとんど手探りで作業を進めていく。砂に半ば埋もれたソーラーパネル群を探しだし、それらを取り囲むように装置を設置していく。冷却システムは全開で稼働しているはずなのに、機動服の中で彼はすぐに汗だくになった。 「本当に、この砂嵐は止むのか?」  彼は不機嫌に叫ぶ。 「ああ、スパコンがそう予想している。三十分以内に止むんだそうだ」  オペレータの冷静な声が、返ってきた。 「くそ、どこかから砂がスーツ...

pale asymmetry | 2018.08.15 Wed 21:42

唇に青ざめた薔薇

JUGEMテーマ:ものがたり    袋小路に迷い込んでしまうのは、意味を求めているからだ。意味は求めるものではない。誂えて纏うものだ。『賢い弟子』とは、そういう職業でもある。   『痛い、とても痛いわ。いいえ、痛かった、とても痛かったのよ』 「解ります、お師匠様。けれどもう鋭利な言葉はあなたには似合いませんよ」 『めちゃめちゃに引き裂かれたのよ、あのクソ野郎に』 「ええ、よく存じております。でもあなたは淑女なのですから、下品な言葉は控えて頂かなければ」 『クソをクソとい...

pale asymmetry | 2018.08.14 Tue 21:32

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