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「小説」はなんとなく堅苦しい。
もっと気軽に、じゆうな感性で楽しんでほしい。
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角を失ったから秘密を展開することができる

JUGEMテーマ:ものがたり    つまり僕は秘密を展開するためにこの場所に居るのだろう。そのことに気づいた途端に、風景が一変する。極舎の周囲はパーキングが取り囲んでいて、無数の篝火と多脚ドローンが群れていたはずだった。けれどもうそれらはなく、局舎の周りは荒野と砂漠が入り混じったような風景になっていた。遠くには低い岩山の稜線が横たわる獣のように感じられた。その獣は微睡みながら、舟の月に乗り込む術を考えているように感じた。あるいはそれを食して、自分自身が舟に変化しようとしているのかもしれ...

pale asymmetry | 2025.07.31 Thu 18:03

千の夜は西へ巡る

JUGEMテーマ:ものがたり    橙色の篝火は冷徹にささくれ立っているように見えた。その炎は熱くも思えたし、冷たくも思えた。手を差し入れて確認したい気持ちを僕は抑えた。炎なのだから、熱くても冷たくても僕の手は傷つくだろうと思えたから。それにその熱の有無を確かめることは禁忌だと思えた。極舎から繋がる世界に留まりたければ、犯してはいけない規則の一つだろうと思えたのだった。篝火の狭間には幾つもも多脚ドローンが群がっていた。その前端には三角錐の長い角が飾り付けられている。あるいはそれは某かの...

pale asymmetry | 2025.07.29 Tue 18:26

夜はニュートラルに幻影を運ぶ

JUGEMテーマ:ものがたり    レジカウンターの向こうには、一つ目のロボットがひっそりと佇み、こちらを見つめている。腕はなく一本脚で、丸い目はルビーのような色彩で、そのすぐ下にスピーカーらしきものが見える。そこから声が響いた。 「ここは寒いです。けれど世界とはそういうものだと私は思うのです」  僕はロボットをじっと見つめ、その言葉の意味を探る。そしてすぐにこれは探ってはいけない言葉なのだと気づいて、遊戯を強化するために言葉を選ぶ。 「それにしても寒すぎるよ」  ロボットは少...

pale asymmetry | 2025.07.28 Mon 18:17

受け取りたい水は受け取れる形を持たない

JUGEMテーマ:ものがたり    その私は都市の最も高い場所に立って、両腕を天に向かって精一杯伸ばしている。時刻は未明。月はもう沈んでいて、星々の瞬きは弱まり、しかし朝はまだ全くの黎明で、つまりその薄暗い天空は誰にも統治されていないのだった。それならばその私にも統治できる可能性が与えられているように思えたりもするけれど、それは誤った認識で、なぜならばその私は統治する者から拝受するためにその場所に立っているのだった。それならば統治者は何処にいるのか。その存在は飛来するのだ。本来はあるは...

pale asymmetry | 2025.07.25 Fri 18:07

腐れ花

JUGEMテーマ:ものがたり    花がすっかり腐敗してしまったので、私は火を熾さなければいけない。その火は最初橙に燃え上がり、すぐに碧く澄んで、やがては翡翠色に煌めくだろう。私はその炎に手を翳し、しっかりと皮膚が冷まされることを感じ取らなければいけない。つまりその炎はこの世のものではなく、あの人を送り出すための導なのだ。あの人はその炎に導かれ、私との一時をしっかりと封印して去って行く。燃え上がる色彩の変化を見つめながら、私は封印される想いの記憶を心に刻むのだ。それは、腐敗した花が今な...

pale asymmetry | 2025.07.16 Wed 18:06

花盗人、花狩人

JUGEMテーマ:ものがたり    庭に面した窓のカーテンを開くと、隅っこで少女がしゃがんで花を見つめていた。こちらには背を向けているので、その表情は見えなかったけれど、生者ではないことは解った。その身体が半透明だったから。斜めに庭に差し込む朝の光が、少女の輪郭を擽るように揺らめかせている。纏っている淡い水色のワンピースが陽光に煌めいていて綺麗だった。私はそっと窓を開けて、縁側に腰を下ろした。花を愛でる少女の背中は、アート作品のような完成度でそこにあって、私はそれに魅せられていた。ひょ...

pale asymmetry | 2025.07.15 Tue 18:25

黒と白の幻怪(スケッチ2)

JUGEMテーマ:ものがたり   「どんなことだって起こりうるのが、世界なんだ」  そう言った次の瞬間、少年が私を蹴り上げた。胸辺りに重い痛みを感じながら、私は宙を舞った。  痛みに悶え宙を舞いながら、私は考える。きっとあの傷だと思った。踝を傷つけられた事が、私と猫の入れ替わりを起こしたのだと。それならあの少年の踝に傷を付けることができれば、私は人間に戻ることが出来るはず。二回三回と宙で回転し、私は砂浜に降り立った。猫だったから回転をコントロールすることができたし、着地も上手にでき...

pale asymmetry | 2025.07.07 Mon 19:19

黒と白の幻怪(スケッチ1)

JUGEMテーマ:ものがたり    真夏の早朝のこと。小さな漁港の脇の、小さな砂浜でのこと。白砂のビーチは漁港から伸びる防波堤に寄り添っていて、私はその防波堤に腰掛けて水面を見つめている。ビーチは西に面していて、まだあどけない陽光は背後にある。それでも真夏の空気は、十分な熱を孕んでいた。潮は満ちていて、それでも綺麗な凪を纏っているから、水面はやわらかく平坦だった。砂はすでに熱かったかもしれない。朝日に煌めいていたから。あるいは逆か。下半身に触れる防波堤は冷めていたから。何を眺めるでもな...

pale asymmetry | 2025.07.06 Sun 18:21

繭の内外裏表

JUGEMテーマ:ものがたり    もちろん全ては身勝手なイメージだ。その繭の内部では今まさに変態が進行していて、だから繭の内側に形という概念は存在しない。それが存在しない以上、振る舞いも存在しない。振る舞いが存在しないのならば時間も存在できないのだけれど、この辺りは後日の話。しかしながら変態は進行していて、であればそこに時間がなければいけないわけで、特殊な加工がひつようなのだろうけれど、それもまた後日の話。何にしても変態が進行しているのだから、何者も繭の内部には存在せず、何者でもない...

pale asymmetry | 2025.06.30 Mon 19:06

大陸横断鉄軌道の邪なイメージ

JUGEMテーマ:ものがたり    西の王国と極東の皇国を結ぶ大陸横断鉄軌道は、通称マグロウと呼ばれている。正式な名称はマグニフィカで始まるラテン語の長大なものだったから、誰もその正式名称で呼ぶことはなかった。おそらく創業以来誰にも正式名称で呼ばれたことはないのではないだろうか。この鉄軌道を動かしている乗務員でさえ、正式名称をとっくに忘れているというのが、まことしやかな都市伝説として流布されているくらいだった。マグロウの特徴は三つあると言われている。一つ目は、時刻表がない。この鉄軌道は...

pale asymmetry | 2025.06.23 Mon 17:47

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