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このテーマについて
「小説」はなんとなく堅苦しい。
もっと気軽に、じゆうな感性で楽しんでほしい。
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キツコ

JUGEMテーマ:ものがたり    私がまだ小学生の低学年の頃だったと思います。家のすぐ裏の里山の中で、私は迷子になってしまいました。小さな里山で、迷うはずなどなく、道だって一本しかなくて、どちらの方向に歩いても、子どもだった私が歩いても、10分もすれば出られるはずの里山だったのに。今はもうこの里山はありません。取り除かれ、整地され、住宅が建ち並んでいます。だからもう、今の子どもたちは迷ったりはしないでしょうね。  学校から帰ってきてから里山に入ったので、程なく日が傾いているのが解りま...

pale asymmetry | 2019.09.02 Mon 22:18

Pseudanthiasの誤算

JUGEMテーマ:ものがたり    彼女はフリーダイバーだ。フリーライダーではない。まあ、正直に言うと若干そういうところもあるけれど。いやそうじゃなくて、フリーダイバーだ。いくつかの大会にも出場して、それなりの成績も残している。あくまでもそれなりの、だけど。普段も時間があれば海に出かけて、フリーダイビングをしている。大抵は30mから40mくらいの水深まで潜るらしい。地上でなら何階建てくらいの建物に相当するのかはよく解らないけれど、彼女にとっては余裕を持って行き来できる水深なのだそうだ。  ...

pale asymmetry | 2019.08.30 Fri 21:04

無敵と恐れ

JUGEMテーマ:ものがたり    私は岬に立っている。岬の先端に立ち尽くしている。一歩踏み出せば、数十メートルの距離を落下することになるだろう。海面は固い岩盤となって私を砕くだろうか。それとも遙かな深みに速やかに引きずり込むだろうか。風が正面から吹いている。だから私は踏み出すことはしない。もし風が背後から吹いていれば、それを私は啓示と考えたかもしれない。そして宙を舞っていたかもしれない。藻屑となるために。  鳥が浮遊している。見たことのない鳥だ。胴や頭の大きさに比べて、両翼の大きさ...

pale asymmetry | 2019.08.29 Thu 21:58

Incidental fish

JUGEMテーマ:ものがたり    世界は、世界そのものは常に孤独を含有しているのだと実感できるくらいに、どこまも荒野が広がる風景だった。僕たちはキャタピラの付いたトラクターを止め、重い身体で地面に下り立った。動力によってその重量はかなり軽減されているように感じるはずなのに、システムの不具合なのか、それともそもそものシステムの限界なのか、身につけているエクソスーツは動作のいちいちが重かった。誰からも操られていないのだということを、宿命だと感じてしまいそうなくらいに。 「どこにラボがあ...

pale asymmetry | 2019.08.24 Sat 22:04

アルマジロで宴を

JUGEMテーマ:ものがたり    砂漠の夜は寒い。シャルランシャルランと空気が嘆くように沈むから。今夜のように、上品な猫が墜落するような月が輝きを振るわせている夜は、特にそれを感じたりする。だからだろうか、次の都市まで走りきれるバッテリーがあったのにもかかわらず、私はオアシスの照明に引き寄せられるようにバギーのステアリングを切っていた。  泉を取り囲み、キャラバンのメンバーたちがキャンプの設営を終え、一息ついている。キャラバンと共に走行していたのか、マッコウバスの姿も見えた。泉の脇...

pale asymmetry | 2019.08.22 Thu 21:39

黒と白のとんがり館

JUGEMテーマ:ものがたり    学校で嫌なことがあった。嫌なことがあると頭蓋骨の内側に毛糸がグニュグニュと溜まる。焦げ茶色の毛糸が脳の中を這いずり回り、脳細胞を削って溶かす。そして僕の頭蓋骨の中は、ギュウギュウに蠢く毛糸で満たされてしまう。そうなるともう僕は自動人形だ。何も考えられないし、何も感じない。ただプログラムに従って、学校から逃げ出すだけだ。  自動人形のまま、家には帰れない。だから、僕はとんがり館に向かう。それは学校と僕の家の丁度中間にあって、黒いとんがり帽子を被ったよ...

pale asymmetry | 2019.07.22 Mon 21:49

Fold

JUGEMテーマ:ものがたり    ゼミメンバーでの初めての飲み会で、たまたま席が隣になった鷺宮さんがどこか恥ずかしそうに僕に囁いた。 「折り紙とかが好きなの?」  僕だけに聞こえるような小さな声だった。独り言の成分が強い囁きだった。普段なら聞き逃したかもしれないような囁きだったけど、「折り」という響きが入っていたので僕は鷺宮さんに顔を向けた。 「え?」 「それ」  鷺宮さんが僕の箸置きを指差す。それは僕が割り箸の袋を折って作ったクラウン型の箸置きだった。 「ああ、うん。折...

pale asymmetry | 2019.07.06 Sat 21:53

灼熱と姉の眼球

JUGEMテーマ:ものがたり    十二日間も続く灼熱のせいで、もう都市はいろいろなものがドロドロだ。アスファルトが溶けてしまったので、街路を走る車の姿はない。こういうときには建物の中でじっと息を潜めて灼熱をやり過ごすしかないのに、こういうときに限って姉がソフトクリームを食べたいなどという。「一緒にコンビニまで出かけないといけないわよ」とそれがまるで私の宿命のように言う。まあ、こんな姉を持ったことは私の運命だけど。きっと前世で私は悪行の限りを尽くしていたのかもしれない。  こういうと...

pale asymmetry | 2019.07.05 Fri 21:23

Hummingbird oiler #02

JUGEMテーマ:ものがたり    メタルブルーとメタルグリーンが互いを尊重し合うような紋様を纏ったハチドリが、宙の一点でじっとホバリングする。激しく稼働し続ける翼は、その形から色彩が滲み流れ漏れるほどのスピードを有していた。ハチドリの腹からはラインが伸び出ていて、それが僕の手元のコンソールに繋がっている。コンソールにはモニタとキーボード、そして七つのハンドルがある。僕は主にその七つのハンドルでハチドリを操作する。  長い嘴は、ハチドリが得るためにあるのではない。ハチドリが与えるため...

pale asymmetry | 2019.07.02 Tue 22:29

Hummingbird oiler #01

JUGEMテーマ:ものがたり    砂の小山の脇で、マッコウバスは身震いしながら止まった。ということは、ここはバス停なのだ。メイジャーの動きが鈍くなってから、バス停の砂かきがあまり行われなくなって、バス停が露出していることが少なくなってしまった。メイジャーは3日に一度しか僕を呼んでくれないけれど、本当は毎日来た方が良いのではないかと思う。本当にそう思う。  身震いしながら走り出すマッコウバスに背を向け、僕は歩きだす。中天からの傍若無人な陽光にうんざりしながら、埋もれたバス停の直ぐ近く...

pale asymmetry | 2019.07.01 Mon 21:51

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