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このテーマについて
「小説」はなんとなく堅苦しい。
もっと気軽に、じゆうな感性で楽しんでほしい。
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Spirits of the drops

JUGEMテーマ:ものがたり    気怠げに蹲っていた季節が、どうやら立ち上がり歩み始めたようだった。昨日までの鈍重な雨が嘘のように、跳ねるような軽やかなステップで。今日の空は何処までも澄んでいる。その青は歌っているようだ。たぶんこの惑星のどの時代にも、どの地域にも存在したこのない言語で。昨日までの雨に溶け込んでいたその言語が、今日の日差しを駆け上っていく。宇宙から来た言語が、宇宙へと還っていくのだろう。  溜まっていた衣類を洗濯し、それを縁側に干す。風は強く吹いていたけれど、縁側は...

pale asymmetry | 2019.06.29 Sat 21:26

javelins

JUGEMテーマ:ものがたり    一説によると、この地球という惑星には約6900のランゲージが存在するのだそうだ。そして一説によると、この銀河には約1200億のランゲージが存在するのだという。この数字が多いのか少ないのか、私には判断できない。何にしても銀河には共通銀河ランゲージがあり、銀河に存在する知的生命体の約7割がその言語を操ることが出来て、それでほとんどのリレーションシップは問題なく成立しているので、ランゲージが多かろうと少なかろうと関係ないのかもしれない。それに他の説によると、今この...

pale asymmetry | 2019.06.17 Mon 21:20

黄金を仕留めてしまう狩人の話

JUGEMテーマ:ものがたり    青年は草むらに蹲り、じっと獲物を待つ。ライフル銃のスコープを覗き込み、呼吸数を可能な限り落とし、地面に身体を溶かすほどに力を抜き、左目と右の人差し指にだけ意識を集中する。左目と右の人差し指だけの奇妙な生物になったような自身を感じながら。彼には獲物の通り道が解る。丹念に、何日もかけて調べたのだから。その通り道の一点に銃口を向け、彼は待つ。人差し指を微かに撫でる風が、そのときが近づいていることを彼に教える。  左目が獲物を捕らえる。そのコンマ数秒前に、...

pale asymmetry | 2019.06.16 Sun 21:17

光輪交歓

JUGEMテーマ:ものがたり    その湖は真空よりも澄んでいた。そこに液体が満たされているということが、信じがたいほどに。しかしそれは確かに湖なのだ。指先を近づけてみるとそこには水面があり、手を浸してみると清廉な冷ややかさを感じた。湖の底には、樹木がいくつか横たわっている。この湖を取り囲む樹木が没したものなのだろう。しかしその樹木は全て紅玉のような赤い輝きを、赤く妖しい輝きを放っている。その質感も植物のそれではなく、もっと硬質なものに見えた。この湖は、植物を宝石に変えるスキルを持って...

pale asymmetry | 2019.06.14 Fri 20:30

妹は魚ですが歩きます

JUGEMテーマ:ものがたり    太陽は丁度真上にあって、降りそそぐ陽光はフラクタルな構造を見せていた。真東から吹く微風は、風だから当然透明だったけれど、どこか浮世絵の波のように躍動していると思わされた。思わされたと言うからにはそれは誰か私以外の他者に思わされたということであるはずだけど、実際のところはそうではなく、私の脳回路にそう思わされたということなのだ。それくらい、私の脳回路は私自身と距離を保っているわけで、ところでこの場合の私自身とは何だろうか。私の肉体か。それとも心かな。心...

pale asymmetry | 2019.06.12 Wed 21:45

研究棟の漂着者 act 05

JUGEMテーマ:ものがたり    急勾配の下り坂は、真っ直ぐに海へと繋がっている。黒猫とその背にしがみつく錦の輝きが、しなやかなスピードで坂を下っていく。雲一つない空は青い色彩よりも銀色の煌めきの方が強く、波一つない海も青い色彩より銀色の乱反射の方が断然に強い。風景が銀河に満たされていることを私は感じた。湿った風を感じながら、それでも宇宙を旅している気分になる。  黒猫は恒星間天体だろうか。錦の輝きはそこに着陸した探査機か。すると私たちはそれらをモニターする管制室。実際に宇宙に出て...

pale asymmetry | 2019.06.10 Mon 22:26

研究棟の漂着者 act 04

JUGEMテーマ:ものがたり   「ニャニャーゴ、ニャー」  錦に輝きながら、漂着者は鳴き続ける。けれどタクソンの方は直ぐに鳴かなくなり、何度か首を傾げ、さらにはその仕草さえしなくなって、ただじっと漂着者を見つめるだけになった。漂着者の方はその反応に慌てるように、鳴くことよりも身振り手振りのジェスチャーが多くなり、激しく手足を動かし出した。それでも、タクソンの反応は薄かった。時折首を傾げ、戸惑っているように見えた。 「これ、会話が成立しなくなっているような気がするけど」  撮影を...

pale asymmetry | 2019.06.09 Sun 22:06

研究棟の漂着者 act 03

JUGEMテーマ:ものがたり   「黒猫のタクソン♪ タクソン、タクソン♪ 僕の恋人は黒い猫♪」  丸丸と太った黒猫を胸に抱き、ウルシハラ君は適当に歌いながら解剖室を覗きこんでいる。銀縁メガネの奥の瞳は、愉しそうに笑っている。 「土偶だ。確かに土偶だね」  呟きながら、硝子扉越しにミクリヤ君はスマートフォンでずっと撮影している。黒縁メガネ奥は、とても真剣な眼差し。 「取りあえず入って捕獲しようぜ」  硝子面におでこを付け、ジョウガサキ君は扉を開きたくてウズウズしている様子。メタ...

pale asymmetry | 2019.06.08 Sat 20:32

研究棟の漂着者 act 02

JUGEMテーマ:ものがたり   「最初に言っておくが、先程イタチザメと言ったけどあれは実は正確ではない。形態はイタチザメと非常に似ているが、細かな部分に相違点がいくつかある。イタチザメと同定するためにはDNAを解析するしかないから、今のところはイタチザメ近似種と訂正しておく。もっとも解析の結果イタチザメではないとなるかもしれない。つまり新種のサメの可能性もあるということだ」  解剖室の硝子扉の前で、ワタヤ博士は立ち止まる。扉を開くことなく、室内を指差す。 「しかしながら、そんなこと...

pale asymmetry | 2019.06.07 Fri 21:11

研究棟の漂着者 act 01

JUGEMテーマ:ものがたり    セミナー用の資料を取りに、研究棟まで足を運ぶ。本館からは徒歩約十五分。全て昇りの道なので、皆は車かモーターサイクルを使うけれど、私は歩いていくのが好きだった。確かに日差しの強い日はきついけれど、帰りは当然のことながら全て下り坂で、正面に海が広がる風景が、空の青と海の青が鬩ぎ合っている風景が、私は大好きなのだ。熱くゆるい風が時間を沈めるような感じや、空と海の煌めきが妖精のようにはしゃぐ感じを眺めて歩くのが気持ちよかったから。  研究棟に着くと、入口の...

pale asymmetry | 2019.06.06 Thu 21:16

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