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このテーマについて
「小説」はなんとなく堅苦しい。
もっと気軽に、じゆうな感性で楽しんでほしい。
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人口彗星

JUGEMテーマ:ものがたり    僕たちがその夜都市の外へと忍び出たのは、セスが人口彗星の情報をどこかから仕入れてきたからだ。その人口彗星は、千二十四年に一度この惑星を掠め、太陽を回り込んでもう一度掠め、そして去っていくのだという。都市の運営組織が人口彗星の情報を公開しないのは、それが都市の住人にとって悪しき影響をもたらすからだという。その人口彗星を目にすると、たちまち精神が破壊されてしまうという説もある。つまり都市が情報を隠しているのは、都市の住人を守るためということだろうか。でも...

pale asymmetry | 2019.10.06 Sun 22:07

その感触は清められているような

JUGEMテーマ:ものがたり    そこはありふれた空き地のように見えたが、そうではなかった。少し赤みがかった土は、選りすぐってこの場所に集められたのだ。いくつかの場所から、決められた比率を正確に実践して、敷き詰められた土だった。空き地の四隅には、磨かれた黒曜石が配置されていた。先端を鋭くとがらせた円錐型の黒曜石で、それがこの場所を結界として閉じ込めていた。この場所は完全に独立していた。何ものとも繋がってはいず、この場所を構築している法則も独自のもだった。翻ることと、翻らないことが最も...

pale asymmetry | 2019.10.05 Sat 22:11

もたらされたシッポ事件

JUGEMテーマ:ものがたり    最初は、日本の京都市の十歳の少年だった。仮にA少年としておこう。A少年はある日の学校帰りにシッポを拾った。それはトカゲのそれのように見えるシッポで、しかし色彩は鮮やかな玉虫色だった。表面はこの上なく滑らかで、やや温かみがあり、弾力性も持つシッポだった。彼はこのシッポを通学路の路上から拾い上げたのだが、彼自身はこのシッポはもたらされたものなのだと家族に言った。当然だが家族は誰からと問う。彼はそれから小一時間動かなくなり、瞬きも呼吸も最低限になり、いよいよ...

pale asymmetry | 2019.10.03 Thu 21:10

不機嫌な君主は捧げられる

JUGEMテーマ:ものがたり    その少女は、不機嫌な君主と呼ばれていた。常に不機嫌であったし、少女がその都市の君主であることも事実だったので、都市の住人たちはその少女を畏怖した。そもそもは、パンキッシュ・マニューバの翌日に始まった。前夜、パンキッシュ・マニューバによって世界が一変し、無数の都市国家が生まれた最初の日に、この都市に少女は現れたのだ。彼女はカヌーに乗って都市にやってきた。そのカヌーは十九人の男女によって担がれていた。そして六人の男女によって先導されていた。この六人は本当...

pale asymmetry | 2019.09.28 Sat 21:28

釦と銃口

JUGEMテーマ:ものがたり    朝晩が肌寒くなってきたので、Tシャツの上にシャツを羽織る。釦をはめていくと真ん中辺りのが一つ足りない。いつの間に取れてしまったのだろう。最後に着たときには確かについていたと記憶している。では最後に洗濯したときか、その後クローゼットに仕舞うときか、仕舞っている間にかに取れてしまったのだろう。そんなことを考えながらシャツをよく見る。何か違和感を感じる。何というか、足りないその場所に、そもそも釦が着いていた形跡がないのだ。私には、もともとそこに釦がなかった...

pale asymmetry | 2019.09.24 Tue 22:12

優美な怪物は神を知らない

JUGEMテーマ:ものがたり   「これは大陸の西、砂漠の王国の物語」  大陸東端の港町、その裏路地の奥にある妖しい酒場でチタラ弾きが語り出す。異境の扉を開く弦を掻き鳴らして。  その砂漠の王国の王子は、何者をも恐れぬ英雄だった。近隣のどんな大国に攻め入られても怯むことなく、常に国軍の先頭に立って獅子奮迅の働きで敵を退けた。厄災にも立ち向かい、知恵を絞り汗を流して民を導いた。当然王子は民に敬愛された。その王国で王子を憎む者などいなかった。たとえ王子と意見が対立する政治家であっても、...

pale asymmetry | 2019.09.08 Sun 19:33

灯火を握る

JUGEMテーマ:ものがたり    ときどき、私は灯火を握る。私の左手の人差し指の、その指先に現れる灯火を。少し朱色がかった、黄金色にも見える橙色の灯火を。それは炎のように揺らぐけれど、熱くはない。そしてもちろん何かを燃やしたりは出来ない。それは映し出すのだ。世界のどこかを、そこにいる誰かを。  私の平熱は低い。大抵三十五度台の半ばくらい。三十七度などは、私にとっては相当な高熱だ。頭はひたすらぼんやりして、ひどい寒気がして、身体中の関節が痛んだりする。心も体も重すぎて動けず、ベッドに...

pale asymmetry | 2019.09.07 Sat 21:50

盗人梟

JUGEMテーマ:ものがたり    俺は邪悪なフクロウに抱き締められている。背中から強く。そしてフクロウは、半ば俺に溶け込んでいる。重なり、織り込まれるように。いや、織り込まれているのは俺の方かもしれない。もはやどこまでが俺で、どこからがフクロウなのか、その境界は曖昧だ。白夜の流星のように曖昧だ。  俺に出会う者たちに俺の姿がどう見えているのかを、俺は知っている。背中に翼を持つ人間に見えているはずだ。フクロウは翼以外は透明なのだ。その透明な部分が俺と重なり絡み合っているのだ。フクロウ...

pale asymmetry | 2019.09.06 Fri 21:23

その身体を操縦しなさい、風として

JUGEMテーマ:ものがたり    その海域に、何かの特徴があるわけではなかった。特別なエナジーが集まっているとか、リリカルな光景が広がっているとか、スピリチュアルな空気が漂っているとか、そういうことは一切なかった。何処にでもあるような日差しが降り注ぐ風景、何処にでもあるような波が煌めく風景、何処にでもあるような湿った風が翻る風景だった。ハワイ沖だと言われても、インドネシア沖だと言われても、トリニダード・トバゴ近海だと言われても頷けるような場所だった。実際にはそこは、ポリネシアとメラネ...

pale asymmetry | 2019.09.05 Thu 21:16

雨の子供たちは槍振りはしゃぐ

JUGEMテーマ:ものがたり    嵐が近づいている。巨大な渦が、腹を空かした熊のように無邪気に両腕を振り上げている。それは必ず振り下ろされるだろう。構えられた銃からは、必ず弾丸が発射されるように。例外はない。想定外もない。埒外もない。だから闘牛場の地面に渦が描かれる。何重にもぐるぐるととぐろを巻く渦が描かれる。そこに、雨の子供たちを迎え入れるために。  雨の子供たちは専用の衣装に身を包み、渦によって開かれ閉じられた闘牛場にやって来る。その衣装は色彩豊かで煌びやかで、異世界的だ。異世...

pale asymmetry | 2019.09.04 Wed 22:01

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