>
ものがたり
  • JUGEMテーマ
  • MonoColle

ブログテーマ

ユーザーテーマ

ものがたり

このテーマに投稿された記事:691件 | このテーマのURL:http://jugem.jp/theme/c231/6497/
ものがたり
このテーマについて
「小説」はなんとなく堅苦しい。
もっと気軽に、じゆうな感性で楽しんでほしい。
このテーマの作成者
作者のブログへ:「okitarinka」さんのブログ
その他のテーマ:「okitarinka」さんが作成したテーマ一覧(1件)
このテーマで記事を投稿する
このテーマに投稿された記事
rss

< 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11 >

Strange alley

JUGEMテーマ:ものがたり    突然の雨に、路地に逃げ込む。細い路地は両側に商店がぎっしりと並び、その両側から伸びる軒が重なり合っている。だから空は見えなかったけれど、雨に降られることもなかった。それでも空気は湿っていて重かった。その路地に足を踏み入れたのは初めてのことだったので、それは雨のせいではなかったのかもしれないが。  蛇行してどこまでも続いていく路地は、犇めく店舗の軒に異常に過剰にぶら下がるオレンジの電球の光で溢れていた。にもかかわらず、そこかしこに散らばる闇の欠片が、...

pale asymmetry | 2019.04.06 Sat 21:24

影、或いは展開する清浄明潔

JUGEMテーマ:ものがたり    庭の隅から生け垣の裾を擦り抜けて、それは控えめに転がり出た。  空は雲一つなくきっぱりと覚醒した青、緩やかな南西風はびしょ濡れ小僧。そんな朝に、私は縁側で食後のエスプレッソを飲んでいた。その私に挨拶するように、それは庭の真ん中まで転がり進んだ。  卵のような形をしていた。でもその形は時々揺らいだ。最初それは灰色一色だったけれど、庭の中央に達すると薄青と橙と赤の三色が鬩ぎ合うように、或いは群舞するようにそれの表面で形とは別に揺らぎ始めた。とても透明...

pale asymmetry | 2019.04.04 Thu 20:36

Order and harmony

JUGEMテーマ:ものがたり    その昔、少年は蛙になってしまったことがあった。小さな青緑の蛙。両の眼球だけが鮮やかな金色をしていた。その美しい眼球に魅了され、少年はその蛙を掴んだ。野山で存分に遊び、傷だらけになった手で。その蛙の身体を覆う粘膜が、猛毒であることを知らずに。触れた瞬間に、少年は全身が硬直するのを感じ、そのまま視界が暗転した。そして気づいたときには蛙になっていた。  世界が大きくなった。風の話し声が聞こえた。川の流れが空気を攪拌しているのが見えた。降り出した雨が、無限...

pale asymmetry | 2019.04.01 Mon 21:24

三色の茶碗

JUGEMテーマ:ものがたり    近所の神社で定期的に開かれる骨董市に出かけた。特に探しているものがあったわけではないので、適当にぶらぶらする。すると綺麗な茶碗を見つけた。艶の強い青緑のお茶碗で、何だか愛らしく思える。その色合いも、その形も。値札を見るとそんなに高くなかったので、購入することにした。でももし値段が高かったとしても買ってしまったかもしれない。それくらい、何というか『ピン』ときたのだ。こういうのをまさに衝動買いというのだろうと思えた。  その茶碗を欲しいと店員さんに言う...

pale asymmetry | 2019.03.29 Fri 22:14

桜花のオルガン

JUGEMテーマ:ものがたり    夜はまだまだ冬色だった。銀色の半月が、輝きを散りばめて熱を奪っているように思えた。兄さまの熱を、僕の熱を、世界の熱を。その熱は別の世界へと運ばれ、その世界を灼熱にしているのかもしれない。そうなら良いのになと思った。たとえそれが悪しき蹂躙であったとしても、消えてしまうよりはずっと良いと思えたから。  僕がそんなことを考えてしまったのは、桜花のせいかもしれない。月下の桜花はとても可憐だったけれど、どこか狂おしい精気を放っているように感じられたから。 ...

pale asymmetry | 2019.03.27 Wed 20:47

ふたえあくび

JUGEMテーマ:ものがたり    大陸西端の小さな都市では、毎年春分の日に不思議な現象が起こるのだそうだ。その現象を体験取材するために、私は西端の都市まで出かけていった。もちろん春分の日に。 「その現象は、『ふたえあくび』と呼ばれています」  私を迎え、案内をしてくれる役場広報課の女性が言う。彼女はこの都市の出身で、ずっとこの都市で暮らしてきたのだそうだ。年齢は訊かなかったけれど、外見からは30代半ばに見えた。 「ふたえあくび? どういった意味ですか?」 「重ねる二重に、生理...

pale asymmetry | 2019.03.22 Fri 21:44

もんどり打つキャタピラのような

JUGEMテーマ:ものがたり    ポッペン、ホッペン、コッペン。とビードロのような音色が聞こえる。この音を聞くのは40年ぶりだ。40年前にこの音を聞いたとき、私は13歳だった。それは祖父の命が霧散しようとしていた夜のことだった。確か満月の夜だったと思う。或いは一日二日満月からはずれていたかもしれないが、満月に近い夜であったはずだ。冷めた金色の光が風景に満ちあふれていた夜だったから。  私はその日、母と共に祖父母の家を訪れていた。祖父の臨終が迫っていたのだ。その知らせを受けて、祖父を看取...

pale asymmetry | 2019.03.21 Thu 20:55

Ruby or horn or …

JUGEMテーマ:ものがたり    ルビーが降り続いている。ピジョンブラッドのルビーが。天上世界で、絶え間なく殺戮が繰り返されているかのように。あるいは実際にそうなのかもしれない。天上世界の詳細を彼女は知らないのだから、それを否定することも出来ない。もっとも、天上世界の存在を、彼女は信じてはいなかったけれど。とにかく、マルキーズ・ブリリアントカットのルビーが降り続いていた。どんなに記憶を遡っても、彼女は青空を思い出せない。    角が降り続いている。二日月のように細く両端の尖っ...

pale asymmetry | 2019.03.20 Wed 19:53

Choreography by butterflies

JUGEMテーマ:ものがたり    ざわざわと空気を揺り転がす南風が私を誘うので、縁側で朝食を取ることにした。ついさっきまで雨が落ちていたので、庭もその向こうの空も薄灰色の刷毛で粗く擦ったような質感を纏っていた。ざわざわの南風が、私の心をじんじんと蠢かせる。それは強く揉みしだかれているような感じで、それでいて微かに擽られているような感じでもある。奇妙な感覚が皮膚の直ぐ下を駆け巡るのを感じながら、私は卵かけご飯を食べて、さんぴん茶を飲んだ。  庭の隅から一匹の蝶が現れた。羽の先が鮮やか...

pale asymmetry | 2019.03.18 Mon 21:32

窓の向こうの人々は皆泣いている

JUGEMテーマ:ものがたり    夕暮れ時、ドイツシェパードと河川敷を散歩する。河の上流方向には低い山、所々が赤茶けた青緑の山。その向こうの空は、UFOが墜落したかのような紅色をしていた。ドイツシェパードが低く唸る。河の下流方向を見つめている。そちらから列車が近づいてきていた。ゆっくりと、河の水面から少し浮いた状態で、時折ギシキシと軋む音を立てながら。  客車を引っ張っているのは、犀だった。巨大な犀だった。客車は一派的な電車のそれと同じくらいのサイズだったが、犀の方も同じ大きさだった...

pale asymmetry | 2019.03.08 Fri 20:53

このテーマに記事を投稿する"

< 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11 >

全691件中 51 - 60 件表示 (6/70 ページ)

[PR] レンタルサーバー heteml [ヘテムル]
あなたのクリエイティブを刺激する、
200.71GBの大容量と便利な高機能!