>
ものがたり
  • JUGEMテーマ
  • MonoColle

ブログテーマ

ユーザーテーマ

ものがたり

このテーマに投稿された記事:767件 | このテーマのURL:http://jugem.jp/theme/c231/6497/
ものがたり
このテーマについて
「小説」はなんとなく堅苦しい。
もっと気軽に、じゆうな感性で楽しんでほしい。
このテーマの作成者
作者のブログへ:「okitarinka」さんのブログ
その他のテーマ:「okitarinka」さんが作成したテーマ一覧(1件)
このテーマで記事を投稿する
このテーマに投稿された記事
rss

< 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11 >

Outgoing

JUGEMテーマ:ものがたり    その巨大客船は、ピラミッドのような形をしていた。ピラミッドといっても四角錐ではなく八角錐だったけれど。だから、ピラミッドよりは少し複雑な形をしていたという方が正確だろうか。客船であるのに海には浮かんでいない。何故なら海は空にあり、空が海にあるからだ。客船は空に浮かんでいた。客船の上方で海が波打っている。客船に水面を向けて。客船の下方に空が広がっている。そしてその先が大地。大地の奥に宇宙。ただし海の向こうにも宇宙が広がっていて、従って世界は宇宙に包まれ...

pale asymmetry | 2020.02.09 Sun 21:56

黒曜グリフォンとアルマンディン

JUGEMテーマ:ものがたり    黒い森は川で取り囲まれている。それは文字通り一本の川で取り囲まれているのだ。縁取りのように。その川は黒い森を横目に平然と流れ続けていて、それはとても奇妙だ。あり得ないはずの永久機関が、そこに秘されているからだ。それは偽りのはずなのに、しかし確かに存在していて、誰の目にも川は流れ続けている。その理由はただ一つで、流れ続けていれば川が淀むことがないということ。そういう風に、都市の住人には理解されている。そう、川を取り囲むように都市は広がっていて、つまりこ...

pale asymmetry | 2020.02.08 Sat 21:17

白鬼

JUGEMテーマ:ものがたり    立春に相応しい空気の案配だった。私にはそう思えた。午前中は北寄りの風だったがそんなに寒さを秘めてはいず、午後からは南寄りの風に変わりはしゃいだ感じになったりした。ちょうど仕事が休みだったので、風に誘われて散歩に出た。特に何も考えず、ただ足の向くままに歩く。それでも何かに引き寄せられたのかもしれない。しばらく歩いていると路地の片隅で、白い鬼と出会った。小さな鬼で、私のくるぶしくらいまでしかない背丈。頭からは二本の黄色い角。典型的な鬼の角だ。まあだから鬼...

pale asymmetry | 2020.02.04 Tue 21:14

瑞銀船の事象

JUGEMテーマ:ものがたり    上弦の月の弦を弾くように、瑞銀船が現れた。現れたと言っても天体望遠鏡で形がなんとか捉えられるような距離で、都の上空に到達するにはまだ幾ばくかの時間がかかりそうだ。天文院の学者がそれを皇帝に報告した。つまり、急ぎ偽皇帝を立てなければいけないと。そこで近衛機関が都中を探索し、偽皇帝の候補者を三人選び出して皇帝に引き合わせた。皇帝は高い玉座から並んだ三人の若い男をじっくりと観察し、時々思案し、また観察し、そして真ん中の男を指差す。 「こいつだな。好みだ」...

pale asymmetry | 2020.01.30 Thu 21:56

Lancegazer

JUGEMテーマ:ものがたり    激しいアラーム音が鳴り響いている。世界の終わりを告げるような、次の世界の始まりを告げるような。それは破壊音だ。光を硝子のように叩き割る音だ。チタニウムのスプーンで粉々になるまで、音を発することが出来るサイズよりもずっと微細になるまで、際限なく叩き続ける音だ。しかしいつまでたっても音は鳴り止まない。何て手強い光硝子なのだろう。チタニウムのスプーンが僕の脳回路まで破壊してしまう前に、僕は目を覚ます。薄暗い部屋にひしめき並ぶモニタの一つが、赤く発光してけた...

pale asymmetry | 2020.01.25 Sat 22:12

獣人たちを舐める

JUGEMテーマ:ものがたり    森の奥には泉がある。とても青々とした水面を持つ泉だ。水温は何故か常に人肌と同じなのだという。どんな季節でも、どんな天候の日でも。普段は誰もその泉に近づいてはいけない。泉は、獣人たちの領域にあるからだ。一年に一度決まった日にだけ、その泉の水面が黄金色を纏う日がある。その日にだけ、役割を与えられたものだけが、泉に行くことが出来る。今年、その役割を与えられたのは私だった。役割というのは、獣人の足を舐めることだ。正確には、三体の獣人の足の親指を舐めることだっ...

pale asymmetry | 2020.01.20 Mon 21:58

Black blood

JUGEMテーマ:ものがたり    鮮血は、月光のもとでは黒く見えるのだ。とくに今夜のような半月の夜には。鮮血にまみれた男は、半月を見つめ笑う。嘲笑いだろうか。いや、自虐の笑いだろう。その心の内が月光に晒されたことに対する。禁忌の自分が、清らかな光に照らされていることに対しての。それを彼は望んではいないのだ。常に闇に押さえ込まれているほうが、安らぐのかもしれない。それでも彼は半月を鏡にして、黒い血を纏った自身を見つめているのだろうか。あるいはそこにどす黒い塊を見いだし、吐き気を催して、...

pale asymmetry | 2020.01.14 Tue 22:03

The boys look up at the ultramarine blue

JUGEMテーマ:ものがたり    オイルの匂いは嫌いじゃない。特にブレンダ・リーのファクトリーでは。そのファクトリーのオイルは甘い匂いがするのだ。空腹感をちょうど良く紛らわしてくれるような感じの。まあ、満腹にはならない。そうなって貰っては困る。空腹を抱えていなければ、身体の回転が鈍くなるから。頭の回転は常に鈍い俺らだから、そのうえ身体の回転まで鈍くなってしまってはただのポンコツになってしまう。俺もカンザスも、生きていくために、日々食いっぱぐれないために身体を回転させる必要があるのだ。...

pale asymmetry | 2020.01.13 Mon 21:45

Foolish march

JUGEMテーマ:ものがたり    最初に見えたのは大きな紅玉だった。距離感がよくつかめなくて正確にはわからなかったけれど、きっと私の頭よりも大きな紅玉だ。そんな紅玉は実際にはありはしないだろうから、紅玉のような、紅玉のような輝きを放つ、紅玉のようなオーラを振りまく何かなのだろう。遠い場所からそれが見えたのは、高い場所、地上から二十六メートルの場所にあったからだ。それはとても大きな杖の天辺に乗っかっていたのだった。建物に隠されて、杖の姿はまだ全部見えない。 「最初はね、あの杖だけだっ...

pale asymmetry | 2020.01.09 Thu 22:24

ネズリ

JUGEMテーマ:ものがたり    初詣から家に戻ると、玄関の扉の前で小さな訪問者が待ち構えていた。街並みの向こうから届くぽかぽかの陽光に目を細めて、通せんぼをするように立ち尽くしていた。奇妙な小人だった。身長は十五センチくらいだろうか、紫紺色の廻しを締めその他には衣服を身につけていない。筋骨は隆隆、がっしりどっぷりした体格、つまりは力士のような身体をしていた。では小人の力士だったのかというとそうではない。というのも、首から上がネズミだったからだ。もちろん、大銀杏は結ってなどいない。さ...

pale asymmetry | 2020.01.05 Sun 19:45

このテーマに記事を投稿する"

< 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11 >

全767件中 51 - 60 件表示 (6/77 ページ)

[PR] レンタルサーバー heteml [ヘテムル]
あなたのクリエイティブを刺激する、
200.71GBの大容量と便利な高機能!