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このテーマについて
「小説」はなんとなく堅苦しい。
もっと気軽に、じゆうな感性で楽しんでほしい。
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卵を抱きしめる

JUGEMテーマ:ものがたり    悪魔のような大樹たちが、何かを食い荒らしたあとだった。それは人工的な何かで、つまり遠い昔に人間が造った何かで、たぶんそれも巨大な何かであっただろうけれど、今は細かな残骸しか残っていない。だから少年には、その人工物がどの様な姿をしていたのかは解らなかったし、想像することも難しかった。ただ大樹と混ざり合っている今の姿は、少年にはとてもグロテスクだと思えた。それ故に、とても綺麗だとも思えた。  大樹たちの足下を擦り抜け少年が進むと、そこに卵があった。大樹...

pale asymmetry | 2018.11.11 Sun 21:41

The chair in the aquarium

JUGEMテーマ:ものがたり    その椅子の脇にはモニタが沈んでいて、79°Fと表示されている。きっと華氏だろう。どうやって摂氏に換算したらいいのか解らなかったので、水温はよく解らない。水はひんやりとしていたけれど、寒くはなかった。椅子はアルミニウムのような金属に思われ、パーツを接合したような箇所は見当たらない。今にも羽ばたいて飛び立ちそうなデザインだったが、その椅子ももちろん沈んでいた。  水槽は細長い立方体で、四方が全て灰色の壁だった。大量の光で隅々まで照らされたその壁に、無数...

pale asymmetry | 2018.11.07 Wed 20:48

炎を纏う玉

JUGEMテーマ:ものがたり    生命であろうと非生命であろうと、活動すれば自ずと熱を発するものだろう。熱を発することで、この世界に介入し世界の漕ぎ手の一人として振る舞うことが出来るのだろう。反面、熱を発することで知性を消費し、それまでに記述された記号をも蒸発させることになる。それでも、多くの生命も多くの非生命も、熱を発せずにはいられないもののようだ。    最初の目撃談は、馬だった。四肢の図太い大きな馬だったという。全身が淡く緑がかった白色で、鬣の部分が燃え上がっていたとい...

pale asymmetry | 2018.11.06 Tue 21:27

天弧の後追い

JUGEMテーマ:ものがたり    少年たちは、まずゲンをねる。ゲンとは泥団子の表面に小石を散りばめて紋様を纏わせたものだ。少年たち一人一人でその紋様は異なり、それらは代々、年長の兄さま方から年少の童子たちに受け継がれていく。紋様を持たないものは、仲間に入ることが出来ない。  ゲンがねり上がると、それを地面に円陣のように並べて、少年たちはそこから地面に幾何学模様を描き拡げていく。その模様も受け継がれたものだ。広い空き地の地面が幾何学模様で埋め尽くされると、ようやく遊戯が始まる。  ...

pale asymmetry | 2018.10.17 Wed 20:29

言と色

JUGEMテーマ:ものがたり    言の葉とは、その文字が示す通り葉なのだから、光を吸収し水を吸収するものだろう。そしてそれらを内部で咀嚼して、微かな気流として吐き出すものだろう。内部とはすなわち宇宙だろうから、そこには多彩な色が大きな躍動で熱を放っているだろう。しかしながら空間がとても冷えているので、その熱は表面まで伝わることはないのだろう。だから、外からも色を纏おうとするのかもしれない。言の葉の言とは、その色を呼び寄せるための術なのだと思う。    ハンと出会ったのは、秋の...

pale asymmetry | 2018.10.16 Tue 22:06

やわらかい玉、やわらかい響き

JUGEMテーマ:ものがたり    カラリンカラリンと裏庭の何処かから音が聞こえる。音源は、たぶんとても小さな存在なのだろうと推測できるような音が。私は耳を傾ける。木製のサイコロが二つほど、金属製のカップの中で転がり回っているような音だった。しかしそれが妙に心地よい響きで、しかもやわらかく綺麗な響きだった。  私は縁側から庭に降り、音の方へと近づいてみる。庭の隅で、音源はすぐに見つかった。それは最初ビー玉に見えた。瑠璃色のビー玉で、直径は二センチくらい。しかしその材質はガラスではなく...

pale asymmetry | 2018.10.14 Sun 20:36

Paper sky and black drowning

JUGEMテーマ:ものがたり    二人の少女が歩いている。しっかりと手を繋いで、クククッと笑い合いながら。周りは一面白詰草の草原。無邪気な白を纏った花が咲き乱れている。少女たちの背中には小さな羽。それは紙の羽。白詰草の花と同じ、無邪気な白の羽だった。  紙の羽は風に吹かれて細かく揺れる。羽が揺れるたびに、少女たちはクククッと笑う。羽が揺れるたびに、少女たちの間を行き来する粒子があって、それが少女たちを笑わせているようだ。その粒子が、少女たちの神経網を疾走して、きっと少女たちを内側か...

pale asymmetry | 2018.10.13 Sat 22:02

Puppet and broken sword

JUGEMテーマ:ものがたり    少年は『彦』と呼ばれていた。『彦』は少年の名前ではない。それは只単に男の子を表す言葉として使われていた。彦は美しい少年の姿をしていたが、人ではなかった。それどころか生命体ですらなかった。彦は傀儡だった。その集落の里山の奥、巨木に覆い被さられて昼でも薄暗い場所にある社の傀儡だった。その社の内部は空っぽだった。何かが奉られていたという記録もなかった。それでも社はずっと昔からそこにあり、ときどき集落のものが訪れ掃除をしたり修繕をしたりしていた。どういういき...

pale asymmetry | 2018.10.11 Thu 21:28

Skull with horn

JUGEMテーマ:ものがたり    恐ろしいほどに猛り狂った嵐が過ぎ去った翌々日の朝のことだった。私は裏庭から続く石段を下り、砂浜に降りた。まだ少しうねりは打ち寄せていたけれど、あどけない陽光の下で海はすでに淑やかさを取り戻していた。砂浜は嵐が運んできた漂流物で賑やかだった。その半分は流木などの自然のもの、残りの半分はプラスチック製品等の人工物。そしてどちらにも属さない舟が一つ。  それは小さな舟だった。私の両掌を合わせたくらいの大きさ。キラキラした山吹色の紙のようにも石のようにも思...

pale asymmetry | 2018.10.10 Wed 21:02

Losted soul

JUGEMテーマ:ものがたり    その白は、純白すぎて銀色に輝いて見える、と聞いていた。そしてまさにその通りだった。目の前の純白は、眩しい銀色に陽光を変換して弾いていた。 「サンザ猫だ」  僕は思わず呟いた。 「如何にも、サンザ猫に違いない」  純白すぎる銀色のそれが応えた。老女のように芳醇な声だった。ブロック塀の上に座っていて、丁度目線が僕と同じ高さになっている。だから顔と顔をつき合わせるような形になっていた。サンザ猫は都市伝説に過ぎないと思っていた。けれど確かに目の前に見...

pale asymmetry | 2018.10.09 Tue 20:45

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