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「小説」はなんとなく堅苦しい。
もっと気軽に、じゆうな感性で楽しんでほしい。
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Shellfish funeral

JUGEMテーマ:ものがたり    鐘の音。尖った鋼の音。時間を沈ませる音。空気を眠らせる音。その音で、私は目覚める。ベッドから上半身を起こすと、窓際に立つ私が見えた。その私がベッドの私を見つめて、やわらかく微笑む。 「緊張してはいけないわ」  窓辺の私が囁く。声がベッドに届いた瞬間に、ベッドの私は緊張する。でも身体から力が抜けて、起こしていた上半身を再びベッドに沈める。 「そうそれで良い。私たちには休息が必要なのよ」  声を聞きながら私は考える。ここはどこだっただろう。遠い異...

pale asymmetry | 2021.10.07 Thu 21:13

Blind sunday

JUGEMテーマ:ものがたり    その洋館は、土曜日の夜にだけ窓に明かりが灯る。深夜、犬と散歩をしながらそれが気になっていた。土曜日以外の夜は、誰もいないのだろうか。するとこの洋館の住人は、毎週土曜日にやって来て日曜日には去って行くのだろうか。普段は別の場所に住んでいるのだろう。そして週末だけここにやって来て、たぶん庭の手入れをしているのだろう。そう思うのは、その洋館の庭はとても綺麗に整っていて、どの季節にも乱れたことがなかったからだ。一体どんな人物が庭の手入れをしているのだろう。そ...

pale asymmetry | 2021.10.03 Sun 21:33

Proof of innocence

JUGEMテーマ:ものがたり    ヒグラシの声で目が覚めた。全ての窓が開け放たれていたから。窓は東西南北の四方向にあったけれど、そのどこからも風は流れ込んでいない。ヒグラシの声と陽光だけが滲むように部屋に侵入している。この部屋は侵されている。私が不可能犯罪を犯しているのでないかぎり。いや、暑さと喉の渇きで、奇妙な妄想に囚われている。  ベランダに出て開けた風景を取り込めば、少しは涼しくなるかもしれない。そう思ってみても身体が動かない。重い夢の余韻が、私の身体をまだ隅々まで支配してい...

pale asymmetry | 2021.09.26 Sun 21:30

いざよう夜と鱶的な澱

JUGEMテーマ:ものがたり    小さなフィギュアたちは輪を描いて並べられていた。それは踊っていた。王冠を戴いて踊っていた。アルファロメオジュリエッタスパイダーのボンネットで、フィギュアたちは儀式に夢中になっているように見えた。いや実際に密かな儀式だったのかもしれない。ダッシュボードに置かれたトーチが、その儀式を浮かび上がらせている。それはビームとなって、その向こう側の水平線へと伸びている。すぐに減衰して、世界に踏みにじられていたけれど。 「私たちはいざようわけにはいかないのよ」 ...

pale asymmetry | 2021.09.22 Wed 21:29

Unidentified kings

JUGEMテーマ:ものがたり    僕と彼女は、砂浜に小さな椅子を並べて腰掛けていた。東に面した砂浜。広がる海は完璧な凪ぎ。風はなく、それなのに空気がサワサワと沈み続けているような気がする。それは昼間の季節と夜の季節にずれがあるからだろう。あんなに暑かった昼の後、清浄な寒さの夜に僕らはいる。このずれは心地よかった。こういうずれを直接的に感じていると、何か特別な存在になったような気持ちになる。身勝手な空想だけど。 「夜は寒いね」  ランプの灯りを見つめて、彼女が呟く。独り言だったかも...

pale asymmetry | 2021.09.20 Mon 21:31

ギンエイテンシ

JUGEMテーマ:ものがたり    クビナシクイナを乗りこなすことは、私には全く無理だった。だって、オーラを読み取ってそれをコントロールするというのだから、そんなことは私には不可能だ。今までオーラなるものを目にしたことがないし、それが見えるものだなどと信じたことさえない。もちろんそんな才能は微塵もない。というわけで、私が跨がったクビナシクイナは並走するガイドのK君が操ってくれた。  長い二本の脚をもつザボン。クビナシクイナはそういうのがぴったりの生物だ。身体の表面の触り心地もザボンの...

pale asymmetry | 2021.09.17 Fri 21:01

狂い咲く

JUGEMテーマ:ものがたり    真夜中過ぎに電話が鳴った。枕元の携帯電話ではなく、台所の固定電話が。きっと間違い電話だろうと思った。今どき、固定電話にかけてくる友人などいないから。だから無視しようとしたけれど、電話は鳴り止まない。いつまでもいつまでも、しつこく鳴り続ける。この星に生命が誕生したその瞬間に鳴り始め、この星からあらゆる生命が消滅するまで鳴り続ける壮大な音のように思えてきて、仕方なくベッドを抜け出し、ふらつく足取りで台所まで巡って受話器を取った。 「やあ、もちろん眠って...

pale asymmetry | 2021.09.16 Thu 22:13

Seven colors

JUGEMテーマ:ものがたり    君は傷だらけの身体を引き摺るように、街路を西へと歩いて行く。空は今にも雨が降りそうな灰色で、それは悪意のない色彩だったけれど、奔放に何もかもを破壊しそうな狂気を含んでいるように思えた。 「最初の色は何色なの?」  全身の傷から黒い血を滴らせながら、君は僕に問う。 「最初の色かどうかは解らないけれど、基底の色は翠だと思う」  僕はシガレットに火を着けながら答えた。君の歩行速度に合わせるために僕はスピードをかなり落としていたから、口寂しくなってシ...

pale asymmetry | 2021.09.13 Mon 21:09

Jelly shift

JUGEMテーマ:ものがたり    それはゼリーのような質感の立方体だ。 「ゼリーみたいだわ」  彼女もそう言った。僕に向かって、右手を伸ばしている。左手の人差し指が自身のこめかみに触れていて、何かを洞察しているみたいだった。あるいは、私は取扱注意なのよと、それとなく示唆しているのかもしれないと思えた。 「ゼリーみたいにずれているのよ、私たちは」  彼女はそう付け加えた。一歩前に足を踏み出したけれど、動作が空回りするように位置は変わっていない。おそらくそういう類いのずれなのだろ...

pale asymmetry | 2021.09.10 Fri 21:01

Cynic wings

JUGEMテーマ:ものがたり    朔月を二日ばかり過ぎ、空の月は血なまぐさく尖っていた。何もかもを切り裂けるオーラが、その痩身から放たれる月光に織り込まれている。それは不可思議な微振動で、それが夜気を伝わって、私の皮膚を震わせる。くすぐりに似た、けれど確実に微細な傷を刻んでいた。痛みはある。それを感じてはいる。でも、それが心地よかったりもした。血を流すことが好きなわけではないけど、血の流れない日々は甘すぎて覚醒することがないのだ。 「あなたの翼は、今日も綺麗ね」  姉様が、私の背...

pale asymmetry | 2021.09.07 Tue 22:06

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