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このコロナで、資材供給の困難なカテゴリーのものも存在して、今、住まいづくりはタイミングと工期、つまり時間の管理が非常に難しい状況であることは事実です。竣工時期を厳格に指定したり、タイミングを見計らわなかったりすれば、確実に想像外のコストアップにつながります。かつては住宅建設規模でも同時に3社4社の入札を試みて、価格を競わせてコストダウンするという方法が普通でしたが、今は状況は様変わりして、信頼のおける1社と綿密に相談しながら企画を進めていく方が結果的に安定した価格に落ち着くという傾向もあるよう...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.01.07 Fri 07:30
そういう意味では、弊社の仕事も、土地を購入される前からご相談をうけて、土地の購入前から可能性の検討などを試み土地を購入されていくパターンが圧倒的に増えてきました。要するに、インフラ整備されたハモニカ状の区画形状の揃ったような土地はなかなか出ず、出ても希望金額よりはかなり高めで購入難なために、むしろスポット的に出た土地の可能性を吟味しながら土地購入をしていくという方が増えてきているのかもしれません。三要素の最後の部分、練りに練れば、建売住宅には不向きかもしれないけれど、ご自分にフィットしたプ...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.01.06 Thu 07:17
私は、良い住まいづくりには大きな三要素のバランスが大切だとよくご説明します。一つはコスト、今ここがかなり不利な状況にあります。次に時間、立てる時期のタイミングや期間も含みます。タイミングを間違うと割高に動いてしまうし、無理やり急がせた仕事というのはコストだか割に良い仕事になりません。そして最後に、知恵。本当に練りに練られたフィット感のあるプロジェクトかどうかということが大切なのです。 土地が高騰してどうしてもコスト配分的に建設資金に回せないから、とりあえず土地だけ確保して量産型の粗悪な...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.01.05 Wed 07:31
平成の御代30年余りは、なんだかデフレ脱却なんて言葉が連呼されて、そもそも物の値段が安くて安定しているから、庶民の暮らしは楽だろう的な発想がなんだか蔓延していた様にも思えます。ただこれにはカラクリがあり、物価も上昇しないかわりに我々庶民の収入もほとんど上がらず、むしろ目減りする数十年だったということが言えるかもしれません。確実にこの国の人たちの生活水準は近年の傾向では下がり始めているし、「夢のマイホーム」などという言葉が連呼されていた良い時代はすでに遠い昔で、なんだか私たちの意識は置いてきぼ...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.01.04 Tue 07:25
みなさんあけましておめでとうございます。この髭のコラムもいよいよ年内には16年目に突入します。惰性のルーティンも極まって(笑)、書いた原稿も9000本を超えました。途中から、自分に課して毎日のマラソン投稿を実践しています。夜も日も住まい創りのことを何か考えていなければと、特質して取り柄もない髭がこの業界で仕事をしている証として、何事も継続は力なりと言いますが、ごまめの歯軋りのようなこんなコラムも、いつしか髭が住まいづくりに奔走していた軌跡の一つとして、誰に読まれるということはなくとも、残れば良いと...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.01.03 Mon 07:37
歳が明けました。実は最後の稿は年を跨ぐなと考えながら、確信犯でお話ししていました。笑。すでに行った年来た年になってしまっていますが、年を超えてもお話ししている命題は今後の大きなテーマで、私はむしろ住まいづくりの中心軸に置かなければならないことではないかなと思っているので、あえてそうしたのです。 氾濫するヴァーチャルに対してのアンチテーゼとして、リアルな住まいはあります。このリアルを、どれだけ重質なものにしてしまうか、私たちは考えるべきだと思います。スマホひとつあれば、どれだけでも外とつ...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.01.02 Sun 07:50
皆様、あけましておめでとうございます。年が明け、2022年が始まりました。旧年中は大変ありがたいことに、コロナ禍にもかかわらず、たくさんのお声がけをいただき、髭は365日駆け回る一年を送らせていただきました。世相が変わり、社会もどことなく不安要因が募るばかりですが、自分にできるフィールドの仕事は、変わらず淡々と長されることなく積み重ねていきたいと思います。 私事ですが、今年寅年は年男の年、一回転してまさか産まれ直しの歳がくるとも想像していませんでしたが、これも受け入れ、初心に戻り、今の自分に何...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.01.01 Sat 18:44
住まいづくりもこの、ヴァーチャル領域が深く入ってきていて、肌身離さないスマホも込みで住まい手を考えていかなければならないと最近良く思います。そこに一緒に暮らす家族と同じような距離感で、あらゆる情報が指先にあるわけですから、ある意味華やかで寂しさを感じることがない世界が広がっているはずなのに、人々の心の中は過乾燥気味で、ささくれ立っているはなぜでしょうか。私はこの日常をどう捉えて空間づくりをしていけば良いかと良く考えます。コロナ前は、そういうものを悪いものだと簡単に遠ざければよかったのですが...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2021.12.31 Fri 07:03
ダイレクトに加速度的に、私たち個人を飲み込み魅了することなどいとも簡単そうなヴァーチャル世界も、結局は人が作ったもの。その真否は簡単には判断がつきません。それがダイレクトで、指先のスクロールだけでその情報を個人的に選択して、好みのものだけをどんどん吸収するようになってしまっているから少し心配なのです。皆さんのもとに、真実味ある情報がきちんと伝わっているかそこを大切だと思います。 一方、会えない人と人を繋ぐ手段として、オンラインという手段がだいぶ一般的に浸透しました。私はこれがすこぶる苦...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2021.12.30 Thu 07:27
欲の塊と書きましたが、私は悪い意味ばかりでその表現を使おうとは思いません。人類の歴史の中で、繰り返し行われてきた創造的行為の中で、もっとも大規模で時代を反映する「建築」という行為の中で、住まいづくりは最も私的で、また最大規模の積極的なアクションだと思います。その一個人の生涯の中で、一番壮大な行為に関わらせていただいている私は、いつもそこに生きがいを感じて仕事をさせていただいています。 このコロナ禍は、人と人との繋がりの分断をよりリアルなものにしてしまいました。それまでも近年の新自由主義...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2021.12.29 Wed 07:06
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