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例えば「巣」と呼ばれる空間に必要なものは何でしょうか。巣は、本来自分で作るものです。動物的に見ても、巣創りを他人に任せるのは、人類を含めて数種類だと何かに書いてありました。巣はまさに、OFFの時間に休息や睡眠をとり、鋭気を養う場所。昔は「寝ぐら」などという言葉も使いましたが、安心して睡眠できる場所というのが第一義かもしれません。少しフィット感のある囲まれている感があって、雨風が凌げて、新鮮な空気と、安全な温度がキープできる場所と考えるのると良いのかもしれません。かつての古民家などの使われ方を見...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.02.08 Tue 07:21
コロナの感染が止まりません。毎日発表される感染者数の日に日に桁が変わっていく様を見ると、おそらく私たちは今、なす術もなく状況を見させられているわけで、その数字も意味ある確実なものかといえばこのところの報道の不信感からすれば、確かだという保証は何もないし、この状況をどう理解するかという点においては誰にも答えを持ち合わせないというのが本当ではないでしょうか。「ただの風邪だ」という乱暴な楽観論から、超越したスケールの陰謀論まで、様々な情報がカオスのように入り混じっていますから、誰もが冷静さを掻き...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.02.07 Mon 07:13
長きに渡るパンデミックで、世の中が少しずつささくれてしまい、皆、疲弊している今、ゆっくり考えることが一番大切なのですが、そこを端折る傾向は大変危険だと思います。常に何事も自由に、個性的にあるべきだと思わないではいられません。住まいなどというものは、自分が羽を休める「巣」ですから、自分にフィットしないで何とすると私などは思います。世相に流され、そこが麻痺してくれば、みるみる大変キナ臭い世の中になってきますから注意が必要です。 例えば、本当にみなさん一人一人の自由な住まいづくりを社会が歓迎...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.02.06 Sun 07:22
昨今の混沌とした世相の中で、なかなかカオス化した報道では真実が炙り出されないままに、さまざまな社会の制度や既成概念が瓦解していく脆さが露呈して、ふと気がつけばその反動なのか、思考不能なところに声高な同調圧力がどこからともなく聞こえてきて、画一化に向かうと言う傾向はあらゆる分野で垣間見れて非常に危険に感じてしまう今日この頃です。過去の歴史になぞらえれば、コロナという非常時にそんなちょっとあぶない空気感を感じてしまいます。冒頭で言いましたように、良くも悪くも世の中の生々しさをモロに反映する私た...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.02.05 Sat 07:24
パッシブデザインという言葉を私たちはしばしば使います。パッシブとは「受動的な」というような日本語によくされますが、要は地の利を生かし、その土地に建つということを念頭に、冬の日射をできる限り受け入れ暖房負荷を軽減し、夏の日射を巧みに遮蔽し冷房需要を軽減し、環境負荷を抑え、省エネで快適な住まいを目指して個々に住まい空間をデザインしていくことを示します。このパッシブデザインはその場所によって固有に違うから、あくまで個々なのです。それに住まい手という固有のキャラクターが掛け算されますから、無二の住...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.02.04 Fri 07:10
多額の住宅ローンを組んで、35年もそれを払い続けて、大手ハウスメーカーが提供する量産住宅を「買う」ということが、住まいづくりのベースになってしまったのは、いつの頃からなのでしょうか。地方ビルダーも小さな工務店も、逆にそれをなぞるように住まいづくりをしている傾向があります。昔はもっと多様な住まいづくりがなされてきたのでしょうが、諸官庁や金融機関もいつの頃からか数の上からは多勢なそういう業界がベースとなってここまで制度整備もされてきました。 近年、世界的に地球温暖化が叫ばれる中、省エネ関連の...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.02.03 Thu 07:37
コロナコロナで今年の1月も終わってしまいましたね。心の奥底のざわめきと不安がなかなか拭えない日々が続いています。住まいづくりをしている私たちにも少なからず影響があって、世相をモロに反映する業界だから、やれ建材の価格高騰だ、チップがないから住設がなくて納期が間に合わないだとか、現場も工程と価格が安定せず大変な状況下での仕事を強いられています。建築分野は、とかく扱う金額が大きいものですから、国の基幹産業などという位置づけで経済発展の一躍を担うなどという煽てられ方をして、俗世の政治に深く関わり塗れ...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.02.02 Wed 07:11
現在は、第3種換気システムよりも、熱効率が随分改善する吸排気型の熱交換システムである第1種換気システムが主流になっていますが、計画的なルートの確保という意味では基本原理は同じなのです。最近のコロナ対策で「窓を全開して」というお話をよく耳にしますね。お話ししているように窓周辺の空気を一気に取り替えるには確かに有効な方法です。しかしそれでは冷暖房した熱も逃げて外気と同じになってしますますから、ひどくエネルギー効率の悪い空間になりますね。仕方ありませんが、窓を開ける換気は、空気鮮度を最優先した場合...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.02.01 Tue 07:17
深呼吸と無意識の呼吸という説明。ここまでご説明すると、かなりの方が腑に落ちるようです。実践として、そういう空間に暮らされると、もっとそういうことが腑に落ちます。数年前に竣工したお客さまとの打ち合わせの中で、動線とともに窓に対してとてもこだわりがあって、開閉動作などが気になられて仕方なく、毎日のことだからと言われるので仰られるほどには開け閉めの頻度はないと思うという説明を私がすると、その時はきっとそんなことはないと反論されました。数ヶ月経ってのこと、暮らしのご様子を伺いに立ち寄ると、照れ臭そ...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.01.31 Mon 07:00
建物を呼吸させるのに「気密性能」というわかりにくい説明になるのはここなんです。計画的な換気計画には入口と出口、つまり吸気口と排気口が効率良いように定められています。ちょっと考えていただければ分かるのですが、私たちの身体で絶えずおこなっている呼吸も、口と鼻で主に行なっていますが、たとえば肺に穴が空いていたらどうでしょう。呼吸ができない病気ということになりますよね。住まいも同じなんです。つまり、入口と出口が定まっているから、計画的にルートを伝って全ての空気を効率よく新鮮なものに取り替えられ...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.01.30 Sun 07:24
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