皆様、あけましておめでとうございます。年が明け、2022年が始まりました。旧年中は大変ありがたいことに、コロナ禍にもかかわらず、たくさんのお声がけをいただき、髭は365日駆け回る一年を送らせていただきました。世相が変わり、社会もどことなく不安要因が募るばかりですが、自分にできるフィールドの仕事は、変わらず淡々と長されることなく積み重ねていきたいと思います。 私事ですが、今年寅年は年男の年、一回転してまさか産まれ直しの歳がくるとも想像していませんでしたが、これも受け入れ、初心に戻り、今の自分に何...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.01.01 Sat 18:44
住まいづくりもこの、ヴァーチャル領域が深く入ってきていて、肌身離さないスマホも込みで住まい手を考えていかなければならないと最近良く思います。そこに一緒に暮らす家族と同じような距離感で、あらゆる情報が指先にあるわけですから、ある意味華やかで寂しさを感じることがない世界が広がっているはずなのに、人々の心の中は過乾燥気味で、ささくれ立っているはなぜでしょうか。私はこの日常をどう捉えて空間づくりをしていけば良いかと良く考えます。コロナ前は、そういうものを悪いものだと簡単に遠ざければよかったのですが...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2021.12.31 Fri 07:03
ダイレクトに加速度的に、私たち個人を飲み込み魅了することなどいとも簡単そうなヴァーチャル世界も、結局は人が作ったもの。その真否は簡単には判断がつきません。それがダイレクトで、指先のスクロールだけでその情報を個人的に選択して、好みのものだけをどんどん吸収するようになってしまっているから少し心配なのです。皆さんのもとに、真実味ある情報がきちんと伝わっているかそこを大切だと思います。 一方、会えない人と人を繋ぐ手段として、オンラインという手段がだいぶ一般的に浸透しました。私はこれがすこぶる苦...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2021.12.30 Thu 07:27
欲の塊と書きましたが、私は悪い意味ばかりでその表現を使おうとは思いません。人類の歴史の中で、繰り返し行われてきた創造的行為の中で、もっとも大規模で時代を反映する「建築」という行為の中で、住まいづくりは最も私的で、また最大規模の積極的なアクションだと思います。その一個人の生涯の中で、一番壮大な行為に関わらせていただいている私は、いつもそこに生きがいを感じて仕事をさせていただいています。 このコロナ禍は、人と人との繋がりの分断をよりリアルなものにしてしまいました。それまでも近年の新自由主義...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2021.12.29 Wed 07:06
さて、いよいよ2021年もあと数日で幕を下ろし、新しい年を迎える年越しの区切りの時期に入りました。私は例年の如く、まだまだ宿題を残して焦る子供のように、やらなければならないことでもがき駆け抜けなければならないのですが(笑)、クリスマスも終わり、お飾りの心配をしはじめると、いよいよ観念してそういう気分になるから不思議です。思えば2021年も、コロナに始まりコロナに終わる一年でした。今年は昨年延期されたオリンピックがこのコロナ禍で7月に開催され、時期を同じくして、それを引き金に(色々説はありますが)感染拡大...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2021.12.28 Tue 07:31
ちょっと誤解を招きかねないタイトルにしてしまいましたが、住まい創り全体が「高性能」などと言う表現を必要としない世界になることをきっと夢見て、そんなタイトルにしてみました。全てが本当に満たされた性能であれば、本来はあえてそこに触れなくても良いわけです。ただ、今は「高性能」という言葉だけが先走りして購買意欲を掻き立てるキャッチになってしまっている。一般の皆さんが、住まいの性能をチェックし、ネットでインフルエンサーがピックアップした話題の数値を条件にして、どこに建てさせようかと作り手を値踏みする...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2021.12.27 Mon 07:11
本来当たり前のクオリティーをハイレベルだと連呼するのはもうやめたいなと思いはじめて久しいのですが、声高な 宣伝文句がすっかりこの数十年の我々の継続した性能語りをなぞってしまっているが故に、全てがその部分以外で等価であると誤解されてしまうことに問題があるような気がしてしまいます。性能の物差しを広めれば、ボトムアップにつながると信じて啓蒙してきましたが、その物差しだけで語ることは本意ではありません。その物差しで語る規格はあくまで必須上限の下限であるべきて、その住まいの性能はこのくらいで良いと...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2021.12.26 Sun 07:43
世の中で、建てられる住まいが皆「高性能」を謳えば、そればすでに高性能でもなんでもありません。それが事実で本当にレベルが上がったのであれば、それが普通になったのです。ただ、混沌とした今の現状を見れば、まさに混沌、上から下までなんでも高性能と銘打てぱ、購買層に訴えられると思っているのかさまざまなレベルの方達が同じように「高性能」という言葉を使いますから、これから住まいを建てようと考えられる方達は何が何だかわからないというのが本当のところではないかと思うのです。 ましてや、大手ハウスメーカー...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2021.12.25 Sat 07:24
もう20年以上前だと思いますが、高性能とかエコハウスなどという響きの良い言葉はまだなく、私たちが創っていた住まいは当時「高気密高断熱住宅」と呼ばれていました。今、高性能住宅とされている住まいはこの経脈の先の今にあるのです。ただ、当時は、やれ気密が日本の気候風土には合わないとか、そこまで断熱は必要ないとか、やがては気密するからシックハウスが起きたなどという濡れ衣まで着せられる始末で、マイノリティーとしての私たちはその普及と実践に大変苦労したものでした。それでも、今の状況を思えば、先導して進んで...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2021.12.24 Fri 07:11
このところの世の高性能住宅ブームに、タイトルのようなひねくれた物言いをしたくなる時があります。何十年も散々それを連呼してきておいて、今更何を言っているんだと叱られてしまいそうですが、やっぱり世の中の大きな流行というものには私はどうも距離を置きたい性分なようです。笑。高性能住宅が完全なマイノリティーで、誰もまだそんなことを言っていなかった頃は、心底そちらに世の中を引っ張らなければならないと、ずっとそれを言い続けてきたのですが、ここまで認知度があがり、猫も杓子も同じことを言い始めると、もうその...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2021.12.23 Thu 07:07
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