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少年は葉を齧られて現実に引き戻されました。ちぎられた指先から、どす黒い文字がたらたらと滴り落ちます。それは砂の上で蠢き、ひとつの文章を形作りました。 夜に新作17000字、推敲のモチベ維持できず。 書きかけ中編16000字→21000字とペースダウン。中だるみ、これ面白いのか期。某1000字連作の最終話的位置づけなんだけど、各話の宿題を終わらせているような感覚で書いている。例えば答えの出しにくいモチーフについて、ラストシーンで歩き始めたり、探す途中だったりで終わらせる悪癖がある。そこに終着点を定めて到達...
水平線上の雨 | 2025.05.02 Fri 21:42
JUGEMテーマ:小説/詩 海氷の隙間を進む。 頭数が多いので、なかなか前には進めない。 順番待ちをする間、突然海中に沈む者もいる。 しばらく経つと、沈んだ者は何食わぬ顔でまた元の所に戻るが、その実その口にはアークティックコッド、つまり鱈が咥えられている。 魚を咥えておきながら『何食わぬ顔』で元の所に戻ってくることは、真面目に並んで順番待ちをしている者にとっては理屈抜きに面白くない。狡い、という気になる。色んな意味で。 なのでそういう時は、こちら...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2025.04.26 Sat 11:36
目を開けば 黄色 青色 飛び込んでくるライト 歩き疲れても止まれない、先へ 真っ白の頭に、 中身をさらわれて 真空の曇り空にピリオド。 そして冷気とネオンが支配する 自分が他人になったようだ ぼくがすれ違う人に中にいる 全くもって無言だけど 身動きに注視してる 一歩も間違うことのないような歩幅 結果、その秩序は他人のものを真似ていてぎこちなく。 直接の反応、一時の鎮静 そして緊張 自分の目が じっと耐えている、その時間は何かを巡って 直接 そのままの姿が全てで 全てが余白で満ちて頭を、 埋めて...
INTUS | 2025.04.22 Tue 15:15
暗い闇に凍てついて子供は凍えてはいないか 街はゆっくりと朝を迎える 凍りついた窓に、はりついた街 時計はネジを巻き淡々といつもと変わりはない この時間軸の延長にある何処かの工場の、 昼間の写真を飾るのもいいだろう それはきっと真夏の昼休みの、 労働は休止し、水筒を開ける 取り残された工場の静けさ 暖かな静寂の中の覚醒は、大人も子供も関係無く、皆な自由だ、 そこは肯定的に階調が一段持ち上がった温かな砂の戯れ。 きょうはいつか来る一日の始まりの始まり いつ...
INTUS | 2025.04.21 Mon 19:59
JUGEMテーマ:小説/詩 「いや無理っしょー」アカギツネが明るくなって来た空を仰いで、ここここ、と笑った。「ディンゴさんには牛は喰えないっすよー」 「馬鹿にするな、喰えるわ」ディンゴはじたばたと大地を踏みしめた。 「無理っしょー」アカギツネはなおも指摘する。「ディンゴさんに喰えるのはー、せいぜいニワトリっしょー」 「うるさい」ディンゴは激しく首を振った。「喰えるわ、牛くらい」 「嘘っしょー」 「あ、あの」レイヴンは二頭から離れた所でおずおずと声をかけた。「...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2025.04.17 Thu 14:53
JUGEMテーマ:小説/詩 「あっはい、いましたよー双葉。ギルドって何すかー?」アカギツネは明るく訊いた後「あっ双葉はもういませんから大丈夫っすよー」と補足を付け足した。 「いなくなった?」レイヴンが訊き、 「逃げたの?」コスが訊き、 「うわ、どこへ行ったの?」キオスが訊き、 「ふん、ウィルスポーターが」ディンゴが低く毒づいた。 「ウィルスポーターって、何?」オリュクスが最後に訊く。 「あ、逃げたんじゃあないっすー」アカギツネは説明した。「ぼくが一瞬ぱくっ...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2025.04.11 Fri 23:11
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