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いくつか嫌な思いをしたり人を傷付けたせいか攻撃性が弾けかけており、自分に向いてもまずいのでどこか遠くの環状族を呪う事にする。明日は髪を切らなければならない。そのために昼には起きて動けなければならないし、夜は寝ておかなければそれもままならない。なのに文章を書いている。本当にこれで眠れるのかは分からないが何もしないともっと駄目な気がして夜中三時にリビングの明かりをつけた。実家にいた頃なら親が叱りに来てもくれようがここは新たな実家であり父は一昨年死んだ。あっさりとしたものだった。死ぬ前の数年は母...
環状族全員死ぬ呪い | 2024.06.21 Fri 03:24
指を切りました。ツナ缶の油を拭いていたら手が滑ったのです。二度と油など拭くものか。 生きて家事をする限り指の負傷から逃れることは難しく、身の回りの鋭角がなくならないのと同じように、指を切る事故は全人類普遍の不名誉な勲章として未来永劫残るでしょう。例えばスタートレックのごとく地球人が宇宙へ繰り出し銀河連邦を築いたとてそれは変わらりません。かの有名なピカード艦長がどれだけの武勲を立てようと、彼は書類仕事のふとした瞬間、或いは紅茶を淹れる過程で指先を切り、悔しさのあまり言ってはならない単語を叫...
義 | 2024.06.19 Wed 21:59
ハゲタカファンドになりたい。低気圧で調子がよろしくなく、気分転換に出かけようにも絶え間なく雨が降っており難しい、心が真綿と化し憂鬱の泥水に塗れたような日は、そんな夢について考える。アルゼンチンや南側諸国のデフォルト国債を買い占め何かしらの優越感に浸りたい。別にそれを無理やり回収するなどして大金持ちになりたい訳ではないから、暴力や権力の後ろ盾はいらない訳で、とすれば財布に入る程度のお金だけで始められるのではないだろうか。それどころか今はLINEやら楽天のポイントを証券購入に当てられると聞く。なら...
夢のコンドルファンド | 2024.06.19 Wed 00:47
JUGEMテーマ:小説/詩 「ん」オリュクスは走りながら、一瞬上を見上げた。 「オリュクス! ここだ、ぼくだよレイヴンだ!」レイヴンは叫んだ。 だがオリュクスはすぐに前を向き、そのまま走り抜けた。立ち止まりもせず、それどころか一ミリパーセクたりとも速度を落としすらせず。 「オリュクス?」レイヴンは愕然としながらその動物の背を追視した。「待つんだ、君!」 オリュクスの背はみるみる小さくなってゆく。 「オリュクス!」レイヴンはもう一度叫び、そしてようやく今ど...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2024.06.14 Fri 23:37
夜のジャングルを歩く時、絶対に言葉を発してはいけない。機械で出来たバジリスクが襲い来るからである。機械とは言えバジリスク。目を合わせれば石にされ、毒ガスに触れても石になる。石化したら金の針を刺せば元に戻れるという伝承もあるが、科学技術を上乗せした魔物が相手では分が悪い。それ以前に金なんて柔らかい物が石に刺さるのかも疑わしい。力の入れ方を間違えたら針の方がすぐ折れてしまうかも知れない。そうなったら高価な金を一人の人間に何本も使ってはいられない。彼女ないし彼はウィザードリィの序盤で死んだキャラ...
メカニカルバジリスク | 2024.06.13 Thu 22:41
JUGEMテーマ:小説/詩 「レイヴン」 キオスの呼ぶ声にはっと我を覚えたレイヴンだった。「あ、ああ」 「あのチンパンジーは……どうするの?」キオスは、どこかおずおずとしながらそう訊ねてきた。 「え」レイヴンは一瞬、どのチンパンジーのことなのかわからなかったのだが、すぐにはっと記憶を取り戻した。「あ、ああ」地上を見下ろす。 黒焦げの無残な姿になったチンパンジーはそのままそこにいた。 「──ぼくたちには、何もできないな……」レイヴンは...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2024.06.08 Sat 07:25
「これからどうするんですか?」 「わからない。いくら見ても聞いても食べても、俺には何もないんだ」 今書いてるのが25000字くらいになり、こねこね直したりしている。文字数進捗がなくなると途端にやってる感がなくなるな。これだけ書いても25000字。10万字とか書いてるひとの気が知れない(褒めてる)。何字書いたら本にしていいんですか? 教えてえらいひと。 借りていた『北斎になりすました女 葛飾応為伝』を読み終えた。資料があまりに少ないがために推測するしかない部分が多いのだろう。読む側としてもほとんど...
水平線上の雨 | 2024.06.03 Mon 19:50
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