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詩『時計:A Clock』

律儀なそれはしんずるのにあたいするのだろうか 正確さをもって任ずるそれを信頼するいわれはどこにあるのだろうか まっしょうじきな仕事ぶりは、馬鹿正直をとおりこして冷酷だ しかもあたえられたことしかしない そんな部下、そんな上司、もしくはそんな同僚(友人や恋人の場合はさておいて) ちょっといやだよね いや、もうごめんこうむりたいのだ ふたりのあいだにどんなちから関係があろうとも わたしは隠忍侍従するしかない だってそれしかできないのだから そいつは どんな権力者であっても こいつだけを支...

with a kiss, passing the key | 2018.03.25 Sun 00:00

単発ブログエッセイ「ハッスルばあちゃん伝説?〜子供時代に、ビックリするような生き物を飼っていたんやで!!〜」

先日(3月18日)、母方の祖母(通称、ハッスルばあちゃん)の100ケ日法要があり、今月10日で、亡くなってからちょうど3ヶ月経ったことに気づき、思わず月日の速さを感じました。 今回は、そんなハッスルばあちゃんの子供時代にまつわるエッセイをお届けいたします。 毎月1回お送りしている、この単発ブログエッセイ、今回も皆さまが「ええ〜っ!?」と驚くような仰天エピソードですので、どうぞご覧ください。 〈ハッスルばあちゃんは子供の頃、当時としてはかなり珍しい生き物を飼っていたそうだ。 こう言うと、「いったい...

素晴らしき出会いに…乾杯!!〜良き人・良き物・良き話〜 | 2018.03.24 Sat 16:14

波の回廊 59

    (おはようございます。みなさんお元気ですか? 昨日の58話のなかで時系列の間違いがありました。佐伯支店長の次男が電話をして手帳の存在を権蔵に伝えましたが、そのなかで「二十五年も前の古いやつです」といっていますが、あれは二十五年ではなく十年の間違いです。失礼いたしました。作中の今は2004年です。それでは今日のぶん59話のはじまりです)   翌朝、権蔵は洗面所で歯を磨きながら考えていた。 江差の檜山信用金庫本店に行って、誰に話を訊くかが問題だ。十年もたてば当時の関係者は...

 at dawn | 2018.03.24 Sat 09:32

波の回廊 58

    東京の旅を終えた権蔵と泰子は、新千歳空港から自家用車で小樽に帰った。 家の近くに来ると、道ばたに大きなゴミ袋が投げ捨ててあった。 「先に行け。俺はあれを片付けてから行く」 権蔵は家の前で泰子をおろすと、車から降りてそれを拾い、鉄でできたゴミ集積箱に入れた。最近はカラスの被害でゴミ集積所も頑丈である。 家に入ると、「電話でーす」と、奥から泰子の声がした。 あの佐伯正一の次男からである。十年以上も前に会ったきりだが、それでも権蔵はすぐに彼の顔を思い出した。 電話...

 at dawn | 2018.03.23 Fri 07:46

波の回廊 57

    連れていってやることにして、権蔵はカレンダーに目をやった。 行くなら早いうちがいい。十二月からは警備会社で働くことになっているのだ。大手スーパーの駐車場で車の整理を担当する。年末はスーパーも相当混雑するようだ。   それから一週間もしないうちに権蔵と泰子は東京へ行った。 千葉の舞浜駅で電車を降りると、そこはもう夢の国、ディズニーランドである。平日だというのに、小学生や中学生を連れた家族連れがたくさんいた。 「今日は平日だろ。学校行かなくていいのかなあ」  ...

 at dawn | 2018.03.22 Thu 08:45

波の回廊 56

    権蔵は佐伯庄一の家を訪ねた。 生前、銀行の取引先だった不動産のことで何かいっていなかったか、そこで働いていた若い男のことを口にしたことはないかと尋ねてみたが、佐伯の妻は境川権蔵という名前を夫から聞いていたらしく、新聞記者のあなたには何も話すことはありませんと、けんもほろろに追い返されてしまった。 しかし、玄関先で一緒に話を聞いていた気の弱そうな若い男が、その晩、権蔵に電話をかけてきた。 彼は佐伯庄一の次男だった。 絵が上手で、中学生のときに北海道の風景画という展...

 at dawn | 2018.03.21 Wed 14:36

波の回廊 55

    奥尻島が津波に襲われた日、偶然そこに居合わせたイギリ人クルーが避難する人々をカメラにおさめた。そこに幸一とありさらしき幼児が映っていたのだ。 権蔵はそのビデオを見せてくれとニュースを放映したテレビ局に何度もかけあったが、著作権を盾に所有者やその所在を教えてもらうことができなかった。そこで権蔵は、イギリスの四つのテレビ局に手紙を出し、ついにビデオを撮った制作会社をつきとめたのである。 権蔵は泰子を博物館に残してテレビ局を訪れ、制作部長と当時のクルーたちと会うことができた...

 at dawn | 2018.03.20 Tue 11:14

波の回廊 54

    小樽新報社が倒産して時間ができた権蔵は、昨年の暮れに東京まで出掛けて、美子の会社の元従業員高橋幸一の長女だという佑子に会ってきた。 妻の泰子には内緒である。哀しみを忘れかけている人に波風は立てないでくれというに決まっているからだ。 「本当に死んだのかなあ……あの子」 権蔵は泰子の顔を見ずにボソッといった。 「まだいってる。亡くなったに決まってるじゃない。――紗絵子がね、ほら覚えてるでしょ、美子が死んだって教えに来てくれた高校の友だち」 「ああ」 「彼...

 at dawn | 2018.03.19 Mon 09:06

波の回廊 53

    「お金、貸すから」 「えっ?」 金村は体をひねった。片方の足がまだ靴をはいていない。 「前にいってた、あのおカネのことよ」 金村は信子にカネの無心をしたことがある。一度だけだが、会社が大変だといって資金援助を頼んできた。 信子は即座に断ったが、あれから今にいたるまで金村はそのことを二度と口にしていないが、銀行から借りたという話も聞かないし、苦しさは変わっていないはずだ。 ふたたびつきあうようになってから、信子は金村の仕事を積極的に知ろうとした。 働いている現...

 at dawn | 2018.03.18 Sun 19:43

詩『とびばこ:Over The Vaulting Box』

ぽんととんで とんとてをついて たんとおりる かんたんなことだ ぽんととんで とんとてをついて たんとおりる そのかんたんなことが次第にかんたんでなくなる たんとおりることはおろか とんとてをつくこともできない そしていつしか ぽんととぶことさえもおそれてしまう もちろん、わたしがとべたそれといまめのまえにあるそれはちがう おおきさもたかさも いやけっしてそれだけでもない わたしもかわった おおきさもたかさも そしてそれ以外のことも 成長のどあいがいっしょならば かつてといっしょ ぽんととんとたん...

with a kiss, passing the key | 2018.03.18 Sun 00:00

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