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JUGEMテーマ:小説/詩 コードルルーは間髪を入れずそのペンギンに向かって遺伝子分解能電子線を放射した。 ペンギンはきょとんとした風体でただその場に佇んでいる。 ──え? ルルーは驚き感受帯の状態を顧みた。見間違いではない。ペンギンは分解されずそこに原形を保ち立っている。 「ふんふふふふう」ペンギンは鼻を鳴らして小馬鹿にするのと鼻で不敵に笑うのとを意識してか否か同時に行った。「我々の羽毛には海の水とミネラル分が含まれている。お前の放つ電子などちゃちゃっ...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2024.11.22 Fri 21:14
JUGEMテーマ:小説/詩 コードルルーが『ぷんすか怒っている』のは紛れもない事実だった。 何に対して怒っているのか? ──これだ、と一つに絞ることはできなかった。 まず、ギルド。 自分が所属している組織に対してだ。彼ルルーは、今まで疑うこともなくギルド員である自分に誇りを持っていた。またギルドの方も、自分を所属員として雇っていることに誇りを感じてくれているものだと信じて疑わなかった。 自分たちは、よい関係を結んでいるのだと思っていた。無論些細な意見の...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2024.11.16 Sat 11:53
JUGEMテーマ:小説/詩 誰なのかわからないままに生きることを課されて、 『”違う顔の人”にいる我に、言葉を失う”鏡前”』 がある。 ”誰なんだろう、この己は” 言葉も分からない、自分の名前も分からないがゆえに、 「とてつもない扱いを受けて、生きるしかもなかった頃」 精神病院に入れられても、言葉すらわからない。 家に幽閉されても、言葉の意味も分かれない上に、 ...
Jupiter〜夢を失わずに〜 | 2024.11.09 Sat 19:45
繁華街に加えて観光拠点でもある街に住んでいるせいか、モーター付きローラースルーゴーゴーをよく見かける。レンタルポイントもここ一年でやたらと増え、数は少ないがアシスト自転車の貸し出しも始めたものだから、それまで細々と商っていた地場のレンタル自転車サービスを駆逐しつつある。まことに金の力は恐ろしい。 近所で見かける危険車両と言えば一昔前は違法セグウェイだったが、こちらも電動ローラー以下略に置き換わってしまった。違法物の取り締まり強化とセットで電動を普及させたのではないかと勘繰ってしまう道路事...
ダークモンキーウェブログ | 2024.11.08 Fri 23:47
JUGEMテーマ:小説/詩 海の中に入るのはもちろん初めてだった。しかし生まれて初めての感覚とは少し違うような気がしていた。 そう、レイヴンがいつか説明してくれたように、オリュクスは生まれたての頃、濃い霧の中を『泳いで』いたのだ。 その時自分が何を思い何を目指しどこにどのように進もうとしていたのかはわからない。憶えてはいない。 けれど今、この粘度の強い大量の水という物質に包まれていると、自分の中の何かが『それ、前足で掻け』『後ろ足もたゆまず蹴り続けろ』と...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2024.11.08 Fri 23:14
空を模した半球状のドームに光を投射し星空を表現する。天動説と地動説の違いはあれど、プラネタリウムとはミニサイズの地球なのである。 7200字をKaguya Planet のプラネタリウム小説に応募した。書くのが遅い。一日平均100〜300字程度で、まるまる1ヶ月かかった。段階的な推敲を覚えたので最終日であっても23:59ギリギリにならず気持ちに余裕はあったものの、原稿の質が上がっているかというとまったくそんな気がしない。 表記揺れや文法、論理矛盾等のチェックに使えないかと、途中でAIに食べさせて感想を出力してもらった...
水平線上の雨 | 2024.11.05 Tue 18:20
JUGEMテーマ:小説/詩 オリュクスは久し振りの疾走に、文字通り我を忘れていた。 アフリカの大地と違い、氷は足の爪で掴みにくい──そう思ったのは走り始めの何分、いや何秒かの間だけで、その後はすっかり慣れてしまった。氷の上で走るコツは、前足を振り出すたび、そして後ろ足を蹴り上げるたび身についてゆき、一個めの氷を駆け抜ける頃には、もうそこは彼の『よく通る道』の一つと化していたのだ。 レイヴンがそうしてくれたおかげで、というのはオリュクスの知らぬところではあったが、寒くもなく、...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2024.11.02 Sat 09:24
APに
with a kiss, passing the key | 2024.10.27 Sun 00:00
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