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JUGEMテーマ:小説/詩 キオスは群れの仲間といっしょに水を飲んでいた。正確にいうと、水を飲む振りをしていた。具体的にいうと、水に鼻先をつけ、水を吸い上げているように見せかけた。 すべて芝居だ。実際のところキオスは、他のサバンナゾウのように鼻で水を吸い上げたりすることはできない。それどころか、水を液体の状態で体に取り込むことすら、できない──というか、したことがないのだ。 元いた星では、水が液体として存在していなかった。場所によってガスとして漂うか、氷の粒や...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2024.04.27 Sat 00:29
江戸川河川敷の教習所でアルバイトした帰り、道に迷う夢をたまに見る。小岩方面に帰るのだから線路に沿って西へ進めば良いのだけれど夢なので総武線は通っていない。取り敢えず方角だけ合わせて道を進むが何故か新中川に突き当たり、いつの間にやら葛西の水門だったり現実には存在しないローカル線の駅に着いてしまう。そしたら電車で帰れば良いものを、歩いて行ける距離だった認識ばかり強くて再び当てもなくうろつき出し、やたら長くて降りる場所のない歩道橋を渡って更に家から遠ざかったり諦めて電車に乗ろうとしても行き先が福...
極光生徒会 | 2024.04.26 Fri 00:10
JUGEMテーマ:小説/詩 時代が征きて 何もかもが新しい形態に 変ってしまっている 私達を苦しめてきたものは いつのまにか、形を変え、 「後継者」 にすべて受け継がれていた その”ラスボス”は かつて自分を支配していた”闇のカオス女”ではなく もはや、すべてを継承した 「売ヤリマンガキ」 になってしまったという恐怖を知るべきである ...
Jupiter〜夢を失わずに〜 | 2024.04.21 Sun 13:20
JUGEMテーマ:小説/詩 どんな言い訳をしても、 元に戻らないものは戻るわけもなく 新しい運命が宿るのを待つだけだ 変わることのない、脈々と繋がれる「正義」と「愛」を 体現するのが私の使命だ。 常にこの身にあるものであり、 何も問題はない。 「優しい言葉など、とんだ口汚しだったさ。」 優しい言葉など、優しさからしか出ないと信じる愚よ、”優しい”は客観表現であり受けた...
Jupiter〜夢を失わずに〜 | 2024.04.20 Sat 15:24
JUGEMテーマ:小説/詩 いつの間にか、いくつもの橋を越えて 渡った世界 そこには、大きな門があって、 私をいつも締め出すのだった 開けて欲しいと願っても叶えられない あそこに あそこに あなたがいるとわかるから どうかここを通して欲しいと 狂おしいくらいに激しく門をたたく日々を越える いつしか時は過ぎて 私も年を取り、あなたも別の人になった  ...
Jupiter〜夢を失わずに〜 | 2024.04.16 Tue 12:45
JUGEMテーマ:小説/詩 「よく食べるわね」不意にキオスは背後から声をかけられた。 振り向くと、立派な牙を持ったひときわ大柄なサバンナゾウがそこにいた。 「リーダー」今まで話していたサバンナゾウがキオスの代わりに呼び返し、気を遣ってかもぐもぐと口を動かしつつその場から立ち去った。 「こんにちは」キオスはぺこりと頭を下げた。 「乳は飲まないの?」リーダーはそう質問した。 「──」キオスは一瞬きょとんとしてしまったが、自分がこの群れの中においては『子ども』なの...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2024.04.15 Mon 22:10
JUGEMテーマ:小説/詩 サバンナゾウといったか。この動物はあまり眠らない。常に草木を探し、食んでいる。 「食べ続けていないとだめな気がするんだ」 以前、なぜそんなに食べ続けるのかと問いかけた時、そういう答えが返ってきた。やめたらそこで終わり、きっとそうなのだ、と。 そういうものか。キオスはひとまず納得の顔を見せた。なにしろサバンナゾウたちにとって、キオスは『ちょっといびつな形をした子ども』なのだそうだからだ。 キオスは自分がサバンナゾウではないこと...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2024.04.11 Thu 22:47
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