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中学生の時、卒業文集とは別に学校全員参加の小冊子があった。クラブ活動の部長が一年間の感想を、教師はテーマに沿ったコラムをそれぞれ上梓する。各クラスにも四ページが割り当てられ、担当委員の考えた企画に生徒が答えたり、大喜利の真似事を披露した。センスの良い担当者は各人の回答に小気味良い突っ込みを返すなど読み手を楽しませる一方、やる気のないクラスは単なるアンケートに終始した。 わたしのクラスは後者に属し、付き合うならどんな人が良いとかしょうもない質問に各自答えるだけだったが、中には具体的なクラス...
記4 | 2025.10.23 Thu 20:46
メンテナンスのために歯医者に行ったらまたぞろ奥歯に虫歯が見つかリ、レントゲン写真でも神経に達しているか分からないと脅され大層落ち込んだが、翌週見てもらったらほぼ表面を削るだけで終わりほっと胸を撫で下ろした。 考えてみれば、二ヶ月前のメンテ時に見つからなかった虫歯が今回神経まで行っているとしたら、それは医者側の落ち度のような気がする。或いは見落とす程度の小さな虫が一ヶ月かそこらで奥まで抉るような症例もあるのか。よく分からないが、これでまた根管治療が始まるとなれば、また二ヶ月は歯医者に通わな...
記4 | 2025.10.21 Tue 21:17
JUGEMテーマ:小説/詩 それは、ハシナガイルカだった。 「おお」レイヴンは思わず触手を、求めるがごとく空中に向け差し伸ばした。 ざぶん ハシナガイルカは水面を割って潜り込んでいった。 「ああ」レイヴンは思わず触手を、追うがごとく海面に向け差し伸ばした。 ばしゃっ そうかと思うとハシナガイルカは再び水面を割って空中に飛び出してきた 「おお」レイヴンは再び触手を、求めるがごとく空中に向け差し伸ばした。 &...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2025.10.18 Sat 10:00
JUGEMテーマ:小説/詩 「あんたは見境がないんですか」ルリホシエイはヒラシュモクザメを叱り飛ばした。「あんたがいつも喰ってる生き物は何ですか」 「エイですよー」ヒラシュモクザメはいまだ毒の痛みに身もだえしつつ答えた。「でもエイは尻尾に毒の棘があるから刺されないように頭で抑えつけて喰ってるんですよー。なのになんで刺すんですかー」あたかも自分が被害者であると言わんばかりに抗議する。 「いや、今あんたが抑えつけた生き物は何ですか」ルリホシエイは再度ヒラシュモクザメを...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2025.10.10 Fri 22:22
JUGEMテーマ:小説/詩 「どうもー」ジュゴンの母親の方がキオスに挨拶を返した。「どこから来たのー?」 「ええと」キオスは答えに迷った。どこから来たといえばいいのだろう。オーストラレーシアから? 南極から? いや、アフリカから? いやいや、そもそも他の惑星から……? 「ああそうかー」ジュゴンは特に何も答えずともわかってくれたようだった。「君はレイヴンの仲間なんだよねー」 「あ」キオスは海の水の中で大きく頷いた。彼の鼻先が海水面をぱちゃ、と叩いた。塩...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2025.10.04 Sat 11:28
中編30900→33000字。やらないよりはまし。 夜に15880字。初稿から1500〜2000字くらい削った。スリムになったのではないかと思う。主催者さんからの感触もよさそう。たぶん面白い。 夜に次作1400字。ふと思いついてネタ1とネタ2をアクマ合体させてしまった。書いてて楽しいんだけど、面白いかどうかは不明。外道スライムかもしれない。話が通じない! 七月に送っていた穴コンが一次通過していて嬉しかった。ただ、後で見返したらタイトルを間違えていた……。送信記録があるので一次通過は間違いないんだけど、もう自分が信...
水平線上の雨 | 2025.10.03 Fri 22:00
JUGEMテーマ:小説/詩 またこの季節がやってきた。 暑苦しくて、けだるくて、ひたすら涼しい屋内で息をひそめて過ごしたい気分になる季節が。 誰も外になど行きたくないし、子どもたちは優先的に保護されるため学校は一斉に休校となる。 大人たちはそうも行かないようでパラパラと外に出て職場に行ったり仕事をしたりするが、その時もなるべく俯いて、移動は足早に、二十〜三十分おきには必ず屋内に避難して休憩をとるべし、と労働法で定められている。 そこまでする必要がある...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2025.10.01 Wed 17:31
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