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バレンタインサブリミナル

チョコレートが食べたい。 だってもう、なんかどこでもチョコチョコしか言ってないじゃない! チョコレートが食べたい。 口の中で頬張れば、体温でじわっと溶けていくチョコ。 かみ砕いて、口中で味わうのもいいし、じっくりなめきってしまうのもいい。 もう、チョコレートが食べたい。 ここまでチョコレートが食べたくなってくると、ちょっとやそっとのチョコレートじゃ物足りなくなってくる。 そう、今、自分が一番欲している、最高のチョコレートが食べたいのだ。 食べた後に、「あ〜これじゃないんだよな...

未消化排出物 | 2018.02.14 Wed 23:40

波の回廊 21

    一歳三ヶ月の佑子は、水が怖いのか、湯船に足がつかるとバッと信子に抱きついてくる。 小さな椅子に座らせて体を洗い、洗い終わって自分の前に立たせたとき、信子は、亡くなった佑子の母親をあわれに思った。 「あのさぁ」 幸一が風呂の外から声をかけた。 「あした、みんなで昼めしを食べにいこうよ。俺がおごるから」 幸一は機嫌を直してくれたようだ。 「悪いけど先に寝る。オレ疲れたから」 幸一の影がドアのすりガラスから消えた。 風呂からあがって、佑子にパジャマを着せてリビ...

 at dawn | 2018.02.14 Wed 09:05

いないいない

 終電に揺られ最寄り駅で下車する。徒歩二十分の条件で選んだアパートまで、実質三十分かかる。玄関のドアに到達する頃には午前一時を回ってしまう。真新しい家の建ち並ぶ住宅街の一角、すべてが耳をひそめるなかで鍵をさしこんで回す。かちゃん、と音がしたたり落ち、夜に波紋が広がる。  静かにドアを閉め、鍵をかけて靴を脱ぐ。寝室の戸をそっと開けると、隙間から布団が三枚敷かれているのが見える。真ん中のかけ布団が大きくずれていた。私は部屋に忍びこみ、冷たい布団を掴むと本来の位置まで戻す。  リビングに向かう。テ...

水平線上の雨 | 2018.02.13 Tue 20:59

波の回廊 16

    佐伯支店長は、高橋幸一さんがそちらへ行く予定はあるのか、昔からの付き合いですかなどと訊いてきたという。 「中学の同級生だったということは、いったよ。津波で住むところが無くなったし、働き口も探さなければならないから、当分俺のところにいる予定ですといっておいたが、誰にきかれても、それでいいんだったよな?」 「ああ、ありがとう。その人は奥尻支店の支店長だよ。会社で生き残ったのが俺ひとりだろ。だから、預金をほかのところに持っていかれるんじゃないかと気にしているんだ」 「ふう...

 at dawn | 2018.02.09 Fri 10:12

波の回廊 15

    早く安全なところにカネを預けたい。 幸一は生まれて初めて、カネを持ち歩く怖さを知った。 だが、銀行にしろ郵便局にしろ、新しく口座をつくるには本人確認を求められる。 奥尻島の運転免許証で都内に口座を開くことができるだろうか。大量のカネを預けて怪しまれやしないか。 今度は、カネを手に入れるための心配ではなく、カネを手放すための心配が頭をもたげてきた。   翌朝、十時にチェックアウトした幸一は、新潟の母親に電話した。 口座番号を訊き、大手銀行の支店から三千万...

 at dawn | 2018.02.08 Thu 09:42

単発ブログエッセイ「師走の不思議な体験〜ハッスルばあちゃんの出棺時に起こった、世にも奇妙な出来事〜」

昨日は、母方の祖母(通称、ハッスルばあちゃん)の四十九日法要が行われました。 場所は、昨年12月に通夜・告別式を行ったセレモニーホールであり、駅から徒歩2〜3分という非常に近い場所でした。 祖母が亡くなってから1ヶ月あまりが経ちますが、不思議なことに、未だに祖母が常に側にいるような気がして、何だか亡くなったという感が全然ありません。 祖母の四十九日法要では、伯父と伯母、それに従兄弟たち家族と、色々話をすることが出来ましたが、今回は、昨年12月の告別式の時に我が身に起こった不思議な出来事をお話い...

素晴らしき出会いに…乾杯!!〜良き人・良き物・良き話〜 | 2018.02.07 Wed 16:53

波の回廊 14

    客が一億を超える現金をそのまま持って帰るなど、都銀ならあるかもしれないが、檜山信用金庫にとっては初めての出来事だという。 高山はこれから函館空港に向かうという幸一の安全を気遣い、役員専用車を出して幸一を空港まで送るよう総務課長に命じた。 「東京で支払いが済んだあとで、もし、わたくしどもでお役にたつことがあれば、いつでもご連絡ください」 高山は車のドアをしめて幸一を見送ってくれたが、いつまた引き返せと自動車電話でいってくるのではないかと、幸一は気が気ではなかった。 ...

 at dawn | 2018.02.07 Wed 09:39

波の回廊 13

    函館国際ホテルに戻った幸一をフロントは覚えていた。 今朝チェックアウトしたばかりだが、あらたにチェックインを申し込むと、今日は用意できるが、明日の土曜日は満室だといわれた。 夏で観光シーズンともあれば仕方がない。幸一は一泊だけ頼んでフロントを離れた。 見ると、レストランが混み始めている。特別腹が減っているわけではないが、食べたあとでほかのホテルを探してみようと幸一は思った。 注文したハンバーグを食べていると、先ほどのフロントの男がきて、キャンセルが出たと教えてく...

 at dawn | 2018.02.06 Tue 09:30

波の回廊 12

    「お待たせしてすみませんでした」 高山は静かにソファに座った。一息ついて、 「高橋さん、ちょっと、お願いがあるのですが」 と身を起こした。 「奥尻支店の支店長と話して頂けますでしょうか。いま、電話をつなぎますので――。支店長のことはご存知ですよね? 大変失礼ですが、我々としては印鑑と通帳をお持ちの高橋さんが本当に会社の方であるかどうか……」 申し訳なさそうにいうが、高山は多額の現金を引き出そうとしている幸一を不審に思っているに違いない。 幸一は同意...

 at dawn | 2018.02.05 Mon 09:52

波の回廊 11

    「部長、現金じゃなくて預手(よて)ではだめなんですか?」 総務課長が訊いた。 預手とは預金小切手のことである。現金紛失や詐欺などの事故を防止するために古くからある銀行振り出しの小切手のことだ。 その小切手を現金化するためには、どこの銀行でもいいが窓口に持っていかなければならない。したがって、盗んだものだとすれば犯人は必ず足がつく。備え付けられた防犯カメラによって容姿(ようし)風体が一目瞭然となるからだ。 また、預手は線引き小切手として発行されるのが一般的である。 ...

 at dawn | 2018.02.04 Sun 10:08

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