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JUGEMテーマ:小説/詩 〇若香織は地味にそのバンドを続けていた。 そして、ある日、私に電話してきた。 「あのさ〜、うちのバンドのベースがBott(高校時代のニックネーム)のこと気に入って会いたいんだってさ? あのこの間行った店でいいよね?」 「ハァ?なんで、会うの前提なわけ?!」 私は少しいやかなり疲れた。 「高校生」というカテゴリーは当時19歳くらいの私(20歳だったかも?)にはあまりにも「年下」に思えて、相手にできないと...
Jupiter〜夢を失わずに〜 | 2023.12.31 Sun 14:08
JUGEMテーマ:小説/詩 私達は円満解散をして、「T.Kちゃん」もついに北大軽音を去って行って、「I.Zちゃん」も精彩を欠き、一つの時代が終わったような2年目だった。 私達は「Nちゃん」の出世を心より喜び、ライブがあれば足を運んだくらいだ。(励行されるものはすべてやるが、友情みたいものでもあった) ある日、クリニックか何かが、いつものクラーク会館ではなく、琴似にあった「玉光堂」のスタジオで行われた時だった。 私達は初めて、「出世したNちゃん」のギター...
Jupiter〜夢を失わずに〜 | 2023.12.30 Sat 13:02
JUGEMテーマ:小説/詩 北大軽音でのラストを先に書かせていただこうと思う。 「Nちゃん」が「Ugeさん」のバンドのギターとして引き抜かれて、私達のバンドは自然解散になったが、みんなが優しい顔で見送った。 「出世してよかったね」という気持ちで満ち満ちていた。 かつて、「Ugeさん」のバンドは、「キーボードのUgeさん」と「ベースのTomoさん」と「ドラムのマキさん(なんか猛獣のような人だった笑)」さらに、「I.Zちゃんがギターをたどたどしく弾き、これまたたど...
Jupiter〜夢を失わずに〜 | 2023.12.29 Fri 20:11
JUGEMテーマ:小説/詩 病院の廊下には少し暗めの蛍光灯の光が当たり、しんみりとした灰色を呈していた。 受付で教えられた病室の位置を目指し、早足で歩く。 だが行先はすぐに見つかった。 廊下の片隅で、どこかに電話をしている父親の姿が見えたからだ。 「はい。はい、死亡推定時刻は、今朝の十時頃との事です。はい」 どこにかけているのだろう── 圭輔はぼんやりと思いながらも父の傍へと急いだ。 「はい、では手配をお願い致します。失礼致します」 父はそ...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2023.12.29 Fri 18:27
すごくせつない曲調。 でも実際にやっているのは、もっと赤裸々なんです。 \"Little Red Corvette\" (lyrics is here) from the album \"1999\" by Prince
with a kiss, passing the key | 2023.12.25 Mon 00:00
JUGEMテーマ:小説/詩 「スピリット──」一夫も声もなく繰り返した。 それはそうだ。当然のことだ。クローノイドの専門家であれば、彩夏の状態を把握していないわけがない。技師たちは、知っているのだ。 スピリットの彩夏の存在を。 「そうか」それしか、一夫には言えなかった。 「ええ」 「あ、それで弁護士さんの方は?」一夫は話を転換させた。「まさかあの紙束を証拠にして、裁判を起こそうなんてことに」 「ううん」慶子の声は、彼女が首を振っている様が見えるように聞こ...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2023.12.22 Fri 22:45
JUGEMテーマ:小説/詩 弁護士及びクローノイド技師、及び保険会社の担当社員との面談後、私と母は田代の運転する車に乗り自宅へ帰った。 そうか。 私がロボットになったんじゃないんだ。 そうなんじゃなくて、ロボットの中に私がいるってことなんだね。 そうか。 それだけなんだ。 帰路、スピリットはそう言い、頭部を頷かせる信号が複数回続いて発火した。 ごめんね。 ロボットの……クローノイド? の、彩夏...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2023.12.15 Fri 22:30
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