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小説/詩
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どうぶつたちのキャンプ 第77話

JUGEMテーマ:小説/詩     「ミルキウェイ」コードルルーは飛びながらふとその名詞を呟いた。「確かこの星が属している銀河をこの星の者どもはそういう名で呼んでいるのだったな」  ちらりと横を見る。  翼を持つ大型ネコ科類似動物──真実の名はマルティコラス──はまっすぐ前方を見たままこちらも飛び続けている。  草や虫をたらふく食べた後で、再びその者は空中に飛び上がり進みだした。食後の休憩など必要ともしない様子だ。  ──こいつは、なりはでかいがもしかするとまだ幼体なのかも...

葵むらさき言語凝塊展示室 | 2025.11.21 Fri 20:41

シティオブリトルロック

 一年半ほど、リハビリと称しウェブログに文章を書き連ねてきた。毎日書く事もあれば一ヶ月以上放っておく時期もあり、リハビリと呼んで良いのか疑問を抱く強度だが、書かないよりはましだと自分に言い聞かせている。  振り返ると、当初は八百字をひいひい言いながら捻り出していたのが、同程度の集中で書ける量が千三百字くらいまで膨らんでおり、それだけでも少しは続けた成果が出たと言える。しかし直近の記事など読み返すと下手すぎて絶望に打ちひしがれるし、アップロードした後も直す所ばかり見つかって恥ずかしい。無論、後...

記4 | 2025.11.20 Thu 18:54

詩『ないらんぜんや:On The Eve Of A Coup』

Dに

with a kiss, passing the key | 2025.11.16 Sun 00:00

ひとつぶの揺れ

心の奥で、 小さく揺れているものがある   まだ光とは呼べへんけど、 たしかに、そこに在る   消えたわけじゃないよ。 ただ、いまは 息をひそめているだけ   その揺れは、 あなたが生きてきた証やから   あわてんでいい。 その小さな揺れは、 いつかそっと   JUGEMテーマ:小説/詩

宴屋計画 | 2025.11.15 Sat 15:34

ひとすじの朝

心のいちばん奥の暗がりに、 そっと小さな光が触れた   まだ夜みたいでいい まだ動けなくていい   そのひとすじの光は、 あなたを急かさずに、 ただ静かに、そこにいる   だいじょうぶ あなたの中の暗い場所にも、 ちゃんと朝は来るから   だいじょうぶ   JUGEMテーマ:小説/詩

宴屋計画 | 2025.11.15 Sat 15:32

やわらかい場所

どんなに苦しくても、 いつかそっと光は射してくる   いまは光のこと、考えなくていいよ ただ泣いてるあなたのそばに 静かに座っていたいだけ   涙も、震える息も、 そのままでだいじょうぶ   無理に進まなくていい いまの場所は、暗くないよ こころが休んでいるだけ   だいじょうぶ ちゃんと見てるよ   JUGEMテーマ:小説/詩  

ひかりぬの | 2025.11.15 Sat 15:23

どうぶつたちのキャンプ 第76話

JUGEMテーマ:小説/詩      「ふむ」レッサーパンダはタケを齧った直後、黒い目をいっそうまん丸く見開いた。「ナンゴクワセオバナが」 「ほう」別のレッサーパンダもタケを咀嚼しつつ黒い目を見開く。「翼の生えたネコ科により次々と食されている、と」 「その隣に双葉も存在し」 「トラを一頭消した、と」  二頭のレッサーパンダらは顔を上げ、互いに黒い目を見交し合った。   「ん?」ハシナガイルカは真面目に泳いでいたが、不意に何かに気付いたようだった。 「ごめーん...

葵むらさき言語凝塊展示室 | 2025.11.15 Sat 12:35

詩『をとりそうさ: For Entrapment』

Sに

with a kiss, passing the key | 2025.11.09 Sun 00:00

どうぶつたちのキャンプ 第75話

JUGEMテーマ:小説/詩      モサヒーの細胞──真実を言えばそれは、純粋な意味での『細胞』というわけではなく、恐らくコードルルーの畏怖していた通りの、いわばモサヒー自身の『コピー』だ。  その小さな存在は、確かにコードセムーの体内に今潜り込んでいた。だが、子を成そうとして近寄ってくるセムーの細胞──こちらは正真正銘、そのDNAを後世に繋ぎ送り残していく事を至上の目的とする生殖細胞だ──を、頑として拒絶し続けていた。その態度は、見る者からするとある種冷酷とまで言えるものかも...

葵むらさき言語凝塊展示室 | 2025.11.07 Fri 22:44

早く靭帯傷めなきゃ

 心身のいずれか調子が悪いと声が掠れる。どの程度の比率で影響するのか分からないが、大半は身体の方だと思う。何故なら心の調子が悪い日は外に出ないし連れ以外の誰とも話さないからである。だったら連れと話す時の掠れ具合から類推できるとの意見もあろうが、気分が落ちた日の事など思い出したくもないと、記憶はどんどん頭の端へと追い込まれて行くので、後から検証ができないのである。いわんや当日、虚無の最中に声が掠れているかどうか記録する余裕などない。従って、わたしが観測できるのは心が生きている間の自分だけで、あ...

記4 | 2025.11.05 Wed 18:38

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