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波の回廊 3

    「津波がくるぞォ!」 あちこちで叫び声があがった。地面に両手をついてうずくまっていた幸一は顔をあげた。 瓦礫となった大屋根の下に社長の肩がのぞいている。シャツが血に染まり、そばに行って声をかけるが返事がない。 「おい、あんちゃん」 走ってきた男が、立ち止まって声をかけた。 「津波がくるぞ。早く上へ行け!」 「でも、この下に人が」 「ほっておけ、どうにもできんじゃろうが!」 男はすぐに立ち去り、 「逃げろ! 津波だァ、津波がくるぞォ!」 と、ところかま...

 at dawn | 2018.01.27 Sat 09:03

さかさま少女

 昼間は誰もいないので、ただひたすらにぼんやりとしている。いぐさの敷き詰められた天井を眺める。床の下を流れていく雲を眺める。部屋の真ん中の照明、そこから真上に飛び出した紐を揺らして遊ぶ。こっそり地袋を開けてみたりする。床板の模様は叫ぶ顔のように見えて少し怖い。  夕方になると半透明の女の子が現れる。天井から、さかさまに立った状態で部屋に入ってくる。  女の子はさかさまの机で勉強したりさかさまのベッドで眠ったりする。彼女には僕が見えないらしい。何度かそっと触ってみようとしたけれど、僕の手は彼女...

水平線上の雨 | 2018.01.26 Fri 22:32

川添英一先生の新作『錦秋百首』がアマゾンで予約開始になりました!

お待たせしました。 川添英一先生の新作『錦秋百首』がアマゾンで予約開始になりました! 紙の本はコチラ 電子書籍はコチラ JUGEMテーマ:本の紹介 JUGEMテーマ:オススメの本 JUGEMテーマ:電子書籍 JUGEMテーマ:短歌 JUGEMテーマ:仕事のこと JUGEMテーマ:小説/詩  

表現者として、私だからできることを | 2018.01.26 Fri 21:12

波の回廊 2

  「夢のようで、まだ信じられないわ」 社長の妻は、そう言ったあとで幸一に視線を向けた。 「こうちゃんは神様みたい。だって、こうちゃんが来てから、どんなことをしても治らなかったわたしの腰がいつのまにか治ったし、美子(よしこ)にだって赤ちゃんができたわ」  脊柱管狭窄症で苦しんでいた社長の妻は、腰の痛みで十メートル歩いては立ち止まり、少し休んではまた歩き出す。そんなことを長いあいだ繰り返していたが、今はすっかりよくなって、立ち止まらずに歩き続けることができるのだ。 だが、あんなにひ...

 at dawn | 2018.01.25 Thu 14:18

波の回廊 1

    一九九三年七月十二日の夜のことである。 午後十時を過ぎて、ひとりの男が社長の家をあとにした。 (あの様子なら俺の給料もあげてくれるだろう。毎月の仕送りも増やせるし、新しい服も少しは買える……) そう思うと、男は嬉しくなって空を見上げた。流れる雲のすきまから、まるい月がポッと顔を出した。 男の名前は高橋幸一、二十歳(はたち)である。さわやかな顔つきで背が高く、筋肉質の身体と分厚い胸に若さがあふれている。高校時代はバスケットボールの名プレイヤーで鳴らし、成...

 at dawn | 2018.01.25 Thu 11:17

詩『忘却:For Forgetting』

なにもかもわすれてしまうこと よかったことも わるかったことも うれしかったことも かなしかったことも ありとあらゆるすべて それまでのすべてを一切わすれてしまうこと でも それでおわるわけではない だから そこからはじまるわけでもない 原点回帰でもないし 債務相殺というわけでもない むしろ負債だけがのこっている そしてその負債をおのれに都合よく - そう、わすれてしまったのだ わずかばかりの資産はのこっているのかもしれない しかしそんな資産も金輪際活用することもできはしない - だって、わすれてし...

with a kiss, passing the key | 2018.01.21 Sun 00:00

エンドロールは始まらない

物語を紡ぐとき、一体何を軸に考えるといいだろうか。   キャラクターだ。と、勝手に俺は考える。 まずは魅力的なキャラクターの設定を考える。 容姿はすっごい大切!他のキャラとかぶってしまうような、そんな主人公は要らない。 それから名前。これもとっても大切!赤ちゃん用の本とか買い漁って、唯一無二の名前を探す。 そこまで決めてしまえば、あとはキャラクター達が勝手に物語を進めてくれる。   でも、それじゃあ進まない。 ゴールが見えなくては、物語が終わらないんだ。   ...

未消化排出物 | 2018.01.20 Sat 21:22

詩『児童公園:At A Children's Park』

毎日かようみちぞいにそれはある 花々と石垣にかこわれた階段をとんとんとのぼったそのさきだ はれた日はさらにはれがましく あめの日はさらにさびしげに わたしのかようみちをいろどっている だけれどもふしぎなことにそこにだれかがいたためしはない 主役はおろか脇役すらも たまたまそんな時間なんだろう あなたはそういう あさとゆう、たしかにわたしがそこをとおる時間はきまっている だけれども 四季おりおりで彩られる庭は なぜかこばむものがある わたしたちをじっとそこでうかがっているのだ それゆえに だ...

with a kiss, passing the key | 2018.01.14 Sun 00:00

旗を立ててばかりいる

 旗を立てましょう。0を1に、FALSEをTRUEにしておきます。この区画一般の法則に従って、三歩先に忘我する鶏の如く、三秒後の私は他人であるわけですから、足下に立てられた他愛ない旗によって、ひとつの回答を得ることが可能です。  はい、もしくはいいえ。  私はここを訪れたことがありますか?  YESあるいはNO.  私はこの旗を立てましたか?  然り、そして否。  私はこの旗を折るべきでしょうか。  ○かつ×。  これは旗ですか?  そうかもしれないし、そうでないかもしれない。  じゃあ、それはなに?  こ...

水平線上の雨 | 2018.01.10 Wed 20:40

美少女が転生したのはただのおっさんだった!?

目が覚めると、体が重かった。 体調が悪いのではない、重心が、違う。 ふらふらと起き上がると、 「いたっ…!」 何か、額を固い物でぶつえけた。 私の部屋に、そんなものはない。 そこそこの階級の、そこそこの家系の、そこそこの、 だから、こんな、自分の声を聞いて、驚いた。 「え?……は?……何これ?」 見たことのない部屋、見たことのない文字、見たことのない体。 窓らしきものを開けて、愕然とした。 これは、私がいた世界ではない。 ここは、一体...

未消化排出物 | 2018.01.08 Mon 20:31

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