JUGEMテーマ:美術鑑賞 アートスペース羅針盤(中央区京橋3-5)では、 李宣喜・寺田朋代 二人展。 会場風景。 ともに緻密に描き込まれた抽象表現。 とはいえ、方向性はずいぶん異なっています。 李宣喜は、マクロに捉えたのか、 ミクロに捉えたのかはわかりませんが、 描かれた何かがあって、 それが画家自身にとってどういう意味なのかを、 追いかけているようです。 画像の面白みだけではここには至らず、 こうならなければならない事情が 画面の奥に流れているようです。 一方、寺田朋代の...
画廊めぐりノート | 2023.04.23 Sun 04:58
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ギャルリー東京ユマニテbis(中央区京橋3-5-3)では、 富田菜摘(とみた・なつみ)展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ーMonkey Magicー。 形態的な再現ではなく、 雰囲気、たたずまい、立ち振る舞い、らしさの再現。 前者は写実で、後者は特徴の造形化です。 この作家の凄いところは、 モチーフとなる動物の特定化を遂げつつ、 個性というか、「人?となり」まで行ってしまっていること。 使われた金属廃材を造形として活用しつつ、 出どころ(前世・昔の名前)をもむき出...
画廊めぐりノート | 2023.04.22 Sat 05:17
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ギャルリー東京ユマニテ(中央区京橋3-5-3)では、 富田菜摘(とみた・なつみ)展。 会場風景。 展覧会タイトル、作品名は、ー日常に非ずー。 非日常=コロナ禍で、 全ての人の日常が奪われました。 そして、ウィズコロナから、アフターコロナへ。 アフターコロナは元(ビフォーコロナ)に戻るのではなく、 新たな日常が始まります。 天編地異の前では、 個人個人の努力や工夫では何ともならず、 しばしの思考停止後は、 まあ、なんとかなるさと、 生きることを...
画廊めぐりノート | 2023.04.21 Fri 05:00
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ギャラリーなつか C-View(中央区京橋3-4)では、 Cross View Arts Selection展。 会場風景。 加納シゲヒロ(ドライポイント)、 今井庸介(エッチング、アクアチント)、 吉永晴彦(シルクスクリーン)、 それぞれ版画を表現手段とする3人展。 生な筆の動きがそのまま作品となる ペインティングやドローイングと異なり、 版というワンクッションを挟む版画という制作方法には、 構想~スケッチ~作画~製版~刷りと、 各段階で思索が重なるようなところがあり、 ...
画廊めぐりノート | 2023.04.20 Thu 04:54
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ギャラリー川船(中央区京橋3-3)では、緑川 俊一 追悼展。 会場風景。 こういうのが絵画です。 絵画という手段以外には到達できないこと。 何かを表現するとして、 あるいは表現すべき何かが自覚できなくても、 とにかく表現したいという欲求に抗えません。 結果生まれた人の絵は、 人であること、人として生きていることを、 飄々と受け入れています。 今の自分で仕方ない、充分。 それは、傍から見ると、可笑しく哀しく、 そのようなニュアンスは、絵画になる...
画廊めぐりノート | 2023.04.19 Wed 05:00
JUGEMテーマ:美術鑑賞 国立新美術館(港区六本木7-22)では、第99回 白日会展。 会場風景。 白日展は自他共に認める「具象系の雄」なので、 作品は「写実」がほとんどとなります。 人の手による写実は、 「実態を光学的に記録する」 写真の正確さにかないませんが、 「見えるものを通して、見えないものを描こうとする」 ならば、 画家の感性の領域(アート)となります。 とはいえ、具象というスタンスをとりながらも、 正確で精緻な写実から離れて、 表現の目的が、 見えていることと、...
画廊めぐりノート | 2023.04.18 Tue 05:03
JUGEMテーマ:美術鑑賞 国立新美術館(港区六本木7-22)では、第99回 白日会展。 会場風景。 白日展は自他共に認める「具象系の雄」なので、 作品は「写実」がほとんどとなります。 人の手による写実は、 「実態を光学的に記録する」 写真の正確さにかないませんが、 「見えるものを通して、見えないものを描こうとする」 ならば、 画家の感性の領域(アート)となります。 三回目は風景画です。 同じ場所でも、その切り取り方で、 絵画としての様相は全く異なるものになります。 画家は...
画廊めぐりノート | 2023.04.17 Mon 04:45
JUGEMテーマ:美術鑑賞 国立新美術館(港区六本木7-22)では、第99回 白日会展。 会場風景。 白日展は自他共に認める「具象系の雄」なので、 作品は「写実」がほとんどとなります。 人の手による写実は、 「実態を光学的に記録する」 写真の正確さにかないませんが、 「見えるものを通して、見えないものを描こうとする」 ならば、 画家の感性の領域(アート)となります。 二回目は静物画です。 光の当たり方を保つ以外は、 対象は静止していますので、 描き込みの精度、密度は上...
画廊めぐりノート | 2023.04.16 Sun 04:50
JUGEMテーマ:美術鑑賞 国立新美術館(港区六本木7-22)では、第99回 白日会展。 第1室 会場風景。 白日展は自他共に認める「具象系の雄」なので、 作品は「写実」がほとんどとなります。 人の手による写実は、 「実態を光学的に記録する」 写真の正確さにかないませんが、 「見えるものを通して、見えないものを描こうとする」 ならば、 画家の感性の領域(アート)となります。 写実系の人物画は、 モチーフは今を生きていて、 個性があって、何かを思っているという あからさまな現実...
画廊めぐりノート | 2023.04.15 Sat 05:01
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ギャラリーQ(中央区銀座1-14)では、大橋俊介展。 会場風景。 複数の色線による束が、 うねり、絡み合っています。 結果的に何かの形に収束する訳ではなく、 この状態で広がってゆきます。 画面には中心や周辺はなく、 空間や奥行きもない一方、 平面的な装飾性にもいかず、 画面は、 ある状況の結果の、ある状態です。 混乱や錯乱は感じられず、 意外と落ち着いたたたずまいなのは、 ここで収まったという確信があるからでしょう。 温度の異なる感覚の渦は、 意...
画廊めぐりノート | 2023.04.14 Fri 05:07
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