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JUGEMテーマ:美術鑑賞 藍画廊(中央区銀座1-5)では、馬場まり子展。 会場風景。 会場に入ると、鮮やかな単色で塗り込まれた、 大きな四角い色面に取り囲まれ、 絵はどこにいったと、困惑します。 真ん中あたりの小さなシミのようなものが、 描かれたモチーフであると気付き、 近付きます。 それは女性の後ろ姿であったり、 持ち物だとわかりますが、 背景とモチーフとの異様なバランスは、 相変わらず違和感として残ります。 例えば、青い作品(人V 2022.2)からの主な視覚情報は、 ...
画廊めぐりノート | 2023.04.09 Sun 04:58
JUGEMテーマ:美術鑑賞 巷房2・階段下(中央区銀座1-9)では、高橋和也展。 会場風景。 素材や制作方法はわからないのですが、 端部がギザギザした帯状のパーツが、 うねり絡み合いながら、 立ち上がってゆき、 柱状のオブジェになっています。 よく、バランスを取って自立しているものだと、 妙なポイントに感心します。 それらが間隔を空けて並び立ち、 鑑賞はその間を巡り歩くスタイルになります。 サイズ的、プロポーション的に人に近いのですが、 筆者には人のディフォルメとは思...
画廊めぐりノート | 2023.04.08 Sat 05:00
JUGEMテーマ:美術鑑賞 GalleryK(中央区京橋3-9)では、 渡邊織音・倉品美沙展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ーbreatheー。 サウンドインスタレーションの渡邊織音と、 CGプリントの倉品美沙の二人展。 会場中央にパイプオルガン風のオブジェが据えられ、 床、壁にパイプが這いまわり、 先端から高低様々な音が出ています。 ギャラリーの外部から空気を取り込み、 それぞれの管の中の空気を共振させ、 音という、聴覚情報に変換させています。 装置そのものには、 「工場建築の美」...
画廊めぐりノート | 2023.04.07 Fri 04:31
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ギャラリー檜 e・F(中央区京橋3-9)では、 石村 実展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ー触覚性絵画ー。 画面は賑やかに小さな色の断片が 重なり合っています。 図像は結ばれず、 中心、周辺はなく、空間も想定されず、 多くの色が飛び散っています。 近付けば、花や色紙などがコラージュされていて、 複雑さが増幅されています。 単により複雑になったというより、 描画というレイヤーに、 異なるレイヤーが重なり、 絵画は事態に踏み込みます。 目を閉じれ...
画廊めぐりノート | 2023.04.06 Thu 04:53
JUGEMテーマ:美術鑑賞 SILVER SHELL(中央区京橋2-10)では、 Choi Seung-yoon(チェスンユン)展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ースタートの断面ー。 書道の筆の動きは、 書き始めの起筆(きひつ)、 線の書き収めの収筆(しゅうひつ)、 始筆から収筆までの送筆(そうひつ)で構成され、 それぞれの部位に特徴的な表情が現れます。 力の入れ方、抜き方、スビードと、 紙、墨、筆などの属性の一体化です。 絵画における線は、 線の軌跡が重要で、 軌跡の各過程の強弱の様子は、 制作のモ...
画廊めぐりノート | 2023.04.05 Wed 04:57
JUGEMテーマ:美術鑑賞 木之庄企畫(中央区京橋2-11-11)では、 Jung Hyeryun(チョンヘリョン)展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ーExhibition US2-Live Like Waterー。 抽象表現は、 内面の何事かの視覚化なので、 表現手段は、逆算的に選ばれます。 この作家の場合、 絵具の手描きでは、表現できないので、 CG(Computer Graphics)が手段になっています。 肉眼の限界に迫る、緻密さ、複雑さは、 入り乱れるカオスとなりますが、 この状態には何らかの意思、必然性が 背後に潜んでいる...
画廊めぐりノート | 2023.04.04 Tue 04:58
JUGEMテーマ:美術鑑賞 art space kimura ASK?(中央区京橋3-6)では、 中村龍馬・吉野桜花展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ー海に孵(かえ)るー。 絵画の二人展で、 「海に孵る」という展覧会タイトルもありますが、 作風、制作モチベーションには共通性はなく、 特に相乗効果が狙われたようではないようです。 吉野桜花は絵具の物質感が相当意識されていて、 絵具を特定の図像を描く手段ではなく、 絵具そのものに生きる場所を与えているようで、 絵具は絵具として振舞っています。 結果は...
画廊めぐりノート | 2023.04.03 Mon 04:52
JUGEMテーマ:美術鑑賞 アートスペース羅針盤(中央区京橋3-5)では、 藤澤伸介・安田洋2人展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ーもりのつばめの二重奏ー。 主に立体の藤澤伸介と日本画の安田洋の二人展。 立体は実体で具体的なもので、 絵画は情景が中心なので、 ここで(絵画)こんなことがあった(立体)、 こういうことは(立体)、こんな場面(絵画)ならありえる。 世の中の何処かで、 こんな時間が流れている(絵画+立体)。 場と時間と出来事は、 大抵、一つの作品の中で何とかしよ...
画廊めぐりノート | 2023.04.02 Sun 04:48
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ギャルリー東京ユマニテ(中央区京橋3-5-3)では、 加納光於(KANO mitsuo)展。 会場風景。 展覧会タイトルは、 ー《雲形の遍歴者》「伊勢物語」第六段拾遺ー。 「伊勢物語」の第六段は、 主人公の男が長年の求愛に末にようやく「盗み」出した女性が、 芥川のほとりの倉で鬼に「一口に」食われてしまうという、 なんとも奇怪な章段で、 そこからの拾遺なので、 文字通りの文面からは読み取れないことを、 油彩画というスタイルで拾い補ったということでしょうか。 抽象表...
画廊めぐりノート | 2023.04.01 Sat 05:04
JUGEMテーマ:美術鑑賞 Gallery-58(中央区銀座4-4)では、山下耕平展。 会場風景。 モチーフは人物というか、人の姿。 人の姿は、人のつぶやき、うめきのようで、 もっと上手に再現的に描かれていたら、 上手な再現で終わっていて、 このあたりのニュアンスは、 出てこなかったと思われます。 この稚拙な感じ、描き切らないかすれた感じは、 伝えきれない言葉のようで、 多くの場合、そんな言葉は、 自身の中に飲み込んでしまうのですが、 山下耕平の場合、 画面の造り込みによる複雑さ...
画廊めぐりノート | 2023.03.31 Fri 04:51
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