JUGEMテーマ:美術鑑賞 ひのつみ画廊(中央区銀座1-9)では、中山智介展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ー線の語りー。 いかにも厚くて時代を経たような白い面、 何度も何世代も漆喰を塗り重ねたような白い面に、 じっくりと刻まれたような、 黒い線が引かれていて、 それがピアノや街並みになっています。 心に沁みるような絵画です。 キャンバスに油絵具で描かれているという 前提があっても、 目の前の画面はそのような経緯の彼方にある、 ひとの大切な記憶の一場面のようです。 観る側...
画廊めぐりノート | 2022.07.19 Tue 05:10
JUGEMテーマ:美術鑑賞 巷房1・階段下(中央区銀座1-9)では、 光主あゆみ(Ayumi Mitsunushi)展。 巷房1会場風景。 葉っぱの形の針金による無数のフレーム群。 フレームには、 黒からベージュに至る染色された糸が巻き付けられ、 各々が連結され、 大きな透ける面を成しています。 面は会場いっぱいに、 天井から床を覆います。 床面は黒く、壁に立ち上がればベージュへ、 グラデーションが展開します。 もちろん初めて出会う非日常的な小景ですが、 強い刺激やインパクトは感じられ...
画廊めぐりノート | 2022.07.18 Mon 04:47
JUGEMテーマ:美術鑑賞 今年は例年よりも早く蝉時雨が鳴り響いておりますが皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。 さて、みぞえ画廊では渡辺浩二展―風の神殿―を開催いたしております。渡辺さんにしか表現できない他に類のないブロンズ作品約25点展示いたしております。 新館の様子 今回の作品展「風の神殿」では、イタリアで培われた洗練されたデザインが際立つ、しなやかな立体作品を新館、本館の両館にてご覧いただけます。ギリシア神話のイメージを背景...
みぞえ画廊 スタッフブログ | 2022.07.17 Sun 16:28
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ギャラリーQ(中央区銀座1-14)では、津田テリー直美展。 会場風景。 鑑賞者が美術作品に求める期待値には、 無意識のうちに、 「手描き・手作り」という条件があって、 超絶技法やハイパーリアリズムなどが 驚嘆をもって迎えられるのは、 ~「手描き・手作り」にも関わらず~ という前提が感動の源泉になるからです。 一方で、 視覚で捉える表現が美術である以上、 提示された画像そのものが、 評価の対象になるべきであって、 手仕事、CG、写真、コラージュなど...
画廊めぐりノート | 2022.07.17 Sun 04:47
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ギャラリー檜 C(中央区京橋3-9)では、藤村幸生展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ー縄文月ー。 古代人が「星や月」を信仰していた形跡が残っています。 天照大神を主体とした「太陽信仰」は、 その後の大和政権発足以降だそうです。 展覧会タイトルや作品名から、 そんなことが連想されます。 赤い大きな丸が、文字通り赤子の顔と知れた時、 そのイメージは発展して、 画面では、生命感がむき出しになります。 月の満ち欠けや潮の満ち引...
画廊めぐりノート | 2022.07.16 Sat 05:01
JUGEMテーマ:美術鑑賞 京橋画廊(中央区京橋3-9)では、岩本拓郎展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ー生きた蝶ー。 純度の高い抽象表現ですが、 勢いに乗った混沌に陥らず、 意志が明確に示される、 心地よいコンポジションが維持されています。 色の振る舞い、成り立ちが表現手段になる場合、 色という抽象概念は、 絵具(物質)に置き換える必要がある以上、 「絵具の振る舞いが作品であること」が前提となります。 形を追うのではなく、 絵具を画面に展開させてゆく中で、 絵画とい...
画廊めぐりノート | 2022.07.15 Fri 05:07
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ギャラリー麟(中央区京橋2-6)では、荒井雅美展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ー線の音ー。 美術において、 線の純度を上げようとすれば、 言い換えれば、 線を線として存在させ、語らせようとすれば、 筆や鉛筆で「描いて」しまえば、 その調子や筆致、太さ、色などの、 描く人の介入による様々な属性がくっついてくるので、 このように、 ドライに、針金でやってみると、 確かに線からのノイズの無いくっきりした表現になります。 では、音符のように、活字のように、 ...
画廊めぐりノート | 2022.07.14 Thu 04:55
JUGEMテーマ:美術鑑賞 SILVER SHELL(中央区京橋2-10)では、渡邉豊重展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ーきった はった えがいたー。 思いが膨れ上がって、 外に向かって発散したくなった時、 その具体的な方法は、 踊りや歌や詩や美術(平面・立体)などがあり、 表現者にとって、 表現すべき内容にとって、 最善が選ばれるのだろうという、 表現にまつわる根源がみえるような作品群。 絵画や立体は、 それは前提ではなく、 たまたまのスタイルで、 本質は、 作り手の感性がどの...
画廊めぐりノート | 2022.07.13 Wed 05:19
JUGEMテーマ:美術鑑賞 GALLERY.b.TOKYO(中央区京橋3-5)では、山田晋也展。 会場風景。 描かれたのは何なのかはなんとなくわかりますが、 それらが一つの画面に収まったこの画面は、 一体何なのかが分からないが、 予感が、画面と筆者双方から漂い、 それがどこかで交わると、 記憶のある部分が刺激させる感じです。 画面では場が設定され、 そこに奇妙なものが配置されます。 奇妙なものは、 何かのディフォルメです。 暗号的な形態は、 ・・・のはずという予感とともに、 自身も体感...
画廊めぐりノート | 2022.07.12 Tue 05:00
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ギャルリー東京ユマニテ(中央区京橋3-5-3)では、 加納光於(かのう・みつお)展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ー《胸壁にて》―1980-82ー。 カンヴァスペーパー上に油絵具で描かれていますが、 筆で直接描くというより、 墨流し(マーブリング)のような、 特殊な画法が採用されているようです。 画面は事態を起こすことと、 その事態を定着させる場になっていて、 さらに画面は色線によって、 幾何学的に区分されていて、 舞台的状況が一層明確になります。 「胸...
画廊めぐりノート | 2022.07.11 Mon 04:56
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