JUGEMテーマ:美術鑑賞 ホワイトストーン・ギャラリー(中央区銀座5-1-10)では、 Morita Manabu by WOOD展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ーUnfinishedー。 達者な筆使い。 奔放なのに無駄のない的確な筆致。 ああこれならアートだなと感心します。 あるキャラクターが設定されます。 体表は金属質の光沢があり、 頭部は小さく、 遮光器土偶のような横に大きな亀裂が入っていて、 それが顔の唯一の要素です。 手足はひょろ長く、 しなやかな動作のある瞬間が捉えられています。 この...
画廊めぐりノート | 2022.06.05 Sun 05:09
JUGEMテーマ:美術鑑賞 あかね画廊(中央区銀座4-3)では、手塚真梨子個展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ー波の音を聴くー。 心象風景が描かれた絵画は、 それが優れた絵画ならば、 画家の静かな独り言、 つぶやきが聴こえるようです。 独り言は会話の相手がいない前提で、 一方、絵画は第三者の鑑賞が前提なのですが、 言葉ではなく絵画であるということで、 さらに、説明が目的でないということで、 たまたま聞こえた人に聴こえるという、 風のような、香りのような在り様になります。 ...
画廊めぐりノート | 2022.06.04 Sat 05:01
JUGEMテーマ:美術鑑賞 Oギャラリー(中央区銀座1-4)では、小屋哲雄展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ー古典抽象主義・30回記念展ー。 画面には、 これは何だという具体的な図像が見当たらないので、 具象ではなく抽象表現なのですが、 明確な区画の色面や線が展開していて、 勢いというか、情念で奔放に筆を走らせた風ではなく、 構成しようという意図が漂います。 その意図の根源は、 作品名から読み解けるのかもしれませんが、 抽象絵画の鑑賞は鑑賞であって、謎解きではないので、 ...
画廊めぐりノート | 2022.06.03 Fri 04:53
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ギャラリー椿 GT2(中央区京橋3-3)では、 朱 夫誠(Chu Fuchen)展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ーLight simulationー。 版画、特に木版画という表現手段は、 作家の思いがストレートに画面上に 放出されるのではなく、 一つの間というか、 ワンクッションの溜めがあって、 その分、ニュートラルになるようです。 選ばれたモチーフもユニークで、 建物(たぶん住宅)の外部の、 限られたエリアの出来事の、 美的面白みを発見して、 それを緩やかに増幅させ...
画廊めぐりノート | 2022.06.02 Thu 04:28
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ギャラリー椿(中央区京橋3-3)では、内藤亜澄展。 会場風景。 展覧会タイトルは、 ーHobby horse in the frameー。 筆者は以前、富山県の旅行の際、 主目的は越中富山の古今の建築探訪でしたが、 富山県美術館(2017開館/設計:内藤廣 )で、 同館の重要なコレクションである、 フランシス・ベーコンの 「横たわる人物」(1977年)を、 じっくり鑑賞してきました。 現物を観てベーコンが「上手い」ので驚きましたが、 今回の内藤亜澄展とからめるなら、 姿形で...
画廊めぐりノート | 2022.06.01 Wed 04:54
JUGEMテーマ:美術鑑賞 藍画廊(中央区銀座1-5)では、瀧田亜子展。 会場風景。 ある思いを絵画にするなら、 作品にはその思いの何かしらが表れるはずです。 その何かしらの、 異なる複数の作品が、接合されれば、 思いの表れ方は融合し変容し、 元々の思いとは違うものになることで、 作品は、 作家と観る側にとってニュートラルになるようです。 文章を切り貼りしてもそうはいかず、 抽象絵画という視覚情報ならではの いい意味での緩さです。 画面では色面の上を、大きなストロークで...
画廊めぐりノート | 2022.05.31 Tue 05:06
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ギャラリー小柳(中央区銀座1-7)では、熊谷亜莉沙展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ー私はお前に生まれたかったー。 多くの具象絵画は、 見えている現実を絵画として再現した結果ですが、 見たい現実を絵画にしてしてしまう自由もあります。 妙に静謐な静物画を多く残したジョルジョ・モランディは、 瓶の反射を嫌って瓶に着色し、 箱にも自分好みの色を塗って、 配置し、 モチーフたちが埃をかぶるまで待ち、 見たい現実を一旦実現させ、 それを自分のニュアンス...
画廊めぐりノート | 2022.05.30 Mon 05:07
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ひのつみ画廊(中央区銀座1-9)では、関 雅治版画展。 会場風景。 展覧会タイトルは、―My peaceful placesー。 深い青色が基調の心象風景。 観る側は、目の前の版画から、 色々な思いが引き起こされることに、 心地よく付き合うことになります。 場が想定され、 建物や舟が置かれ、 季節や、天気などの状況が与えられ、 ここだけの時間が流れます。 具体的な何かを描くのではなく、 描きたいことは何かのかを探す 一人だけの思索。 作品は、観る側には思いの始まりを与...
画廊めぐりノート | 2022.05.29 Sun 04:41
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ギャラリーゴトウ(中央区銀座1-7)では、森 幸夫展。 会場風景。 展覧会タイトルは、「地の貌 ー北辺のー」。 キャンバスに油絵具が幾層も幾層も 塗り重ねられ、 わずかに画像が浮かび上がっています。 記憶をたどってゆくと、 ふと現れる何かの断片のようです。 観る側も、見えることのほかに、 画面の奥にあるものに目を凝らします。 そのような行き来が絵画の豊かさになります。 暗い色調ですが、 逆に光が効果的で、 必ず光は射しているという、 素朴な事実にほ...
画廊めぐりノート | 2022.05.28 Sat 05:12
JUGEMテーマ:美術鑑賞 巷房1・2・階段下(中央区銀座1-9)では、梅谷 脩展。 巷房1会場風景。 展覧会タイトルは、ー紫 然ー。 自然現象は、人間の意志、欲求とは無関係な、 自然の法則によって起こる事柄です。 美術作品は、作家の意図や衝動によって、 制作された結果としての実体です。 会場にたくさん並んだ美術作品は、 作家の表現したいという意志の賜物ですが、 少し様相が異なるのは、 そこに、自然現象のような、 作家の意志ではどうしても御しきれない、 紫色の染料と、和紙、布の...
画廊めぐりノート | 2022.05.27 Fri 04:52
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