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JUNE/BL/ML

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JUNE/BL/MLなど言われる、男×男などの同性愛要素を含む創作小説テーマです。
※ R-18作品には必ず分かるように明記しましょう。
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隣に住むひと 18(R-15)

(R15)です。このblogは18歳未満の方は読んでいらっしゃらないはずですが、苦手な方が間違えて読まないように、一応たたみます。大丈夫おっけーどんとこい!という方だけ「続きを読む」を押すか、もしくは下にスクロールしてお読み下さい。 -----------------------------

真昼の月 | 2020.02.01 Sat 08:04

隣に住むひと 17

『仕事はどうなの?周りの皆さんにご迷惑はかけていない?』 「大丈夫ですよ、お母さん。ちゃんとやっています」 『そうなの?まぁ、あなたは私たちの子供なんだから、もちろんちゃんとやれているとは思っているわ。そんなことより、あなた、結婚はまだなの?もう28でしょう?うちの会社の若い子も、仕事なんかできなくたってちゃんと結婚してるわよ。やっぱり結婚は大事よ。男が1人でいると、何か欠陥でもあるのか、なんて勘ぐる人も出て、出世にも響くわ。ねぇ、湊斗、あなたせっかく綺麗な顔に産んであげたんだから、お嬢さ...

真昼の月 | 2020.01.31 Fri 08:01

隣に住むひと 16

 魂の食べ頃っていつなのだろう。  人間の気力体力が充実している20代から30代の頃だだろうか。でも思春期の青い果実でも美味しいと思うんだけど……。  自分から食べ頃ですよと誘っても、きっとアディは自分を食べてくれたりはしないだろう。『その時』は、アディだけが知っているのだ。それならば、その時が来るまで、自分はアディ好みの魂でいられるように、毎日精一杯に生きるだけだ。  湊斗はアディの献身的な指導のおかげで希望した大学に進学し、ダメ元で受けた会社に見事に入社した。都内の一等地...

真昼の月 | 2020.01.30 Thu 08:11

隣に住むひと 15

「湊斗の魂はね、暖かくて、フワフワしていて、乳白色で、ちょっとだけオレンジ色で、時々ブルーや緑色に光って、葡萄のように甘くて爽やかな匂いがするんだ」 「匂い?匂いまであるのか?」 「もちろんだよ。でもね、魂だけじゃない。君の頑張り屋なところも、寂しがり屋なところも、そのくせ孤高を貫こうとする気高さも好きだよ。私にだけ甘えてくれるところも。それに君の見た目もとても素晴らしい。魂と同じでね、眩しすぎても、醜すぎても、大きすぎても、小さすぎてもいけないんだ」  甘いアディの口調に、湊斗はなん...

真昼の月 | 2020.01.29 Wed 08:08

隣に住むひと 14

 ◇◇◇ ◇◇◇ 「湊斗、楽しいかい?」 「とっても!でもアディ、アディがみんなを招待したんだろ?それなのにこんな所に居て良いのか?」 「こちらの住人は、人間界のように序列や礼儀にそれほどうるさくないんだ。私がいなくても誰も気にしやしないよ」 「そうなんだ……」  高い山よりも高い場所に、2人きり。3つの月明かりで、空の上は意外な程明るかった。  アディの腕の上に抱きかかえられているからだろうか、湊斗はなんとなく子供に戻ったような気持ちになって、アディの胸に頬を擦り付けた。 ...

真昼の月 | 2020.01.28 Tue 08:55

隣に住むひと 13

 ◇◇◇ ◇◇◇ 「ここにいたのか、湊斗。探したよ」  暫く芝生に座っていたら、心配顔のアディがホールからやってきて、湊斗の隣に腰を下ろした。 「賑やかなのは嫌いだった?たまには良いかと思ったんだ。ショーや曲芸は嫌い?」  本当に、困った顔をしている。アディはいつでも、湊斗のことばかり考えてくれているのだ。 「前にね、本で読んだんだ。ファウストが『時間よ止まれ、汝は美しい』って言うと、ファウストの魂はメフィストフェレスに取られて、地獄に連れて行かれるんだよ」  ぽつりと呟くと、アディは...

真昼の月 | 2020.01.27 Mon 08:08

隣に住むひと 12

 ◇◇◇ ◇◇◇  いつものようにアディに「うちに寄るだろう?」と言われた時、湊斗は「もちろん!」といつもよりも大きな声で答えた。  湊斗の家の隣の家の玄関を開ける。耳に飛び込んできたのは、いつもよりも大きくて迫力のあるドラマチックな音楽だ。キラキラと光を乱反射する鏡の間は、ざわざわといつもと違う気配を発していた。……人の気配だ。 「誰か来てるのか?」 「さぁ、どうだろうね」  楽しそうに笑ってから、アディはいつもの扉を開けた。  玄関から5つめの扉。知ってる。それはリビン...

真昼の月 | 2020.01.26 Sun 08:08

隣に住むひと 11

 ◇◇◇ ◇◇◇  翌日、自宅のベッドで目が醒めた湊斗は、体のあちこちが痛むことに閉口しながら何とか支度をして階下に降りた。両親はもう出かけた後らしく、テーブルの上には菓子パンが3つ置いてあった。 「……クソ。加減しろよ、あの絶倫……。体中ギシギシ言ってるじゃん。もっと普通にできないのかよ……っ」  かといって、最初に致した翌日、痛む体を魔力で癒やそうとしたアディに、「自分の体に魔法を掛けるな!」と怒って拒否ったのは自分なので、「痛くないようにしろ」な...

真昼の月 | 2020.01.25 Sat 08:09

隣に住むひと 10 (R-18)

(R18)です。このblogは18歳未満の方は読んでいらっしゃらないはずですが、苦手な方が間違えて読まないように、一応たたみます。大丈夫おっけーどんとこい!という方だけ「続きを読む」を押すか、もしくは下にスクロールしてお読み下さい。 -----------------------------  

真昼の月 | 2020.01.24 Fri 07:33

隣に住むひと 9

 食事の後に通信教育のテキストを使って、更に勉強だ。アディは教え方も巧いが、なかなか熱心な先生だ。万が一にも成績が下がって、湊斗が両親から叱られる様なことがあってはならないと思ってくれているのだろう。  もう勘弁して下さい、というほど勉強してから、やっと風呂の時間になった。  ホテルの大浴場のような、大きな浴室。微かな硫黄の匂いのするまろやかなお湯。 「ああ、極楽すぎる……」  毎日このお風呂に浸かっているのに、馴れることも飽きることもない。やっぱり温泉は気持ち良いし、広い...

真昼の月 | 2020.01.23 Thu 08:06

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