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皆様、明けましておめでとうございます!! 昨年は全然更新していないにもかかわらず、遊びに来てくださって本当にありがとうございました! 皆様からの足跡やポチを見るたびに「また頑張ってお話を書こう!」と決意を新たにする次第です!! お話は書いているのです💦 書いているのですが、今どういうスイッチが入っているのか、4つくらいのお話を同時進行で書いたりプロット練ったりしておりまして……今年はちゃんとそれらを形にして皆様にお目に掛け...
真昼の月 | 2020.01.01 Wed 00:02
無事体育祭も終わり、僕ら生徒会メンバーは食堂の指定席に集まる。 今日の夜の日替わりディナーは、みんな大好きロールキャベツ。仲良く全員日替わりにした。冬だけのメニューで、今季初だ。 ここの食堂はちゃんとしたシェフが何人もいて、その辺のレストランよりずっとクオリティの高い食事を提供してくれている。 その中でもこのロールキャベツは絶品なのだ。コンソメスープで煮こまれた柔らかいロールキャベツにコクのあるトマトベースのソースが掛かっていて、本当に美味しい。 大振りのロールキャベツが3...
サバクノバラトウミノホシ。 | 2019.11.25 Mon 10:23
さっさと退場して、綱を片付けて、騎馬戦の準備に突入。息つく暇もないけど、このバタバタ感も楽しかったりする。 騎馬戦の最中はそれ以外の生徒は各自待機場所からの応援になる。もちろんこっちも応援の声は凄いけどね。 騎馬戦の騎馬の数は紅白それぞれ50騎。大掛かりな騎馬戦は聖ステファノ名物だ。 いくら広い校庭とはいえ、総勢100騎が一斉に戦うと大変なことになるので、紅白20騎ずつの総当たり戦。 始まりの合図とともに、20騎ずつ戦場(グラウンド)に出る。 ハチマキを取...
サバクノバラトウミノホシ。 | 2019.11.25 Mon 10:20
午後イチは選抜リレー。各学年2名ずつ6人、紅白それぞれ3チーム出て6チームで競う。 生徒会メンバーでは廉と類が同じチームで出る。前会長の渕上さんも。 チームは同じ部で揃えるから、各部の精鋭が出場するし、部活対抗的な要素も入ってくるので応援にも一層熱が入って盛り上がる。リレーは花形種目だしね。 剣道部だけで2チームだから、本条も廉たちとは別チームで出てる。廉と類は二人とも紅組だし、敵だから応援できない建前だけど。 最下位だった廉たちのチーム、第4走者の類が2人抜...
サバクノバラトウミノホシ。 | 2019.11.24 Sun 10:15
あと二日で体育祭という今日、ようやく衣装も出来上がったと御子柴さんからお知らせを頂いた。 「凄い数だったけど、間に合うもんだね〜。手芸部の人って、すごいな」 類が感心したように言う。 真面目に毎日手伝いに行ってた類曰く、最後辺り、お手伝い連中のいい加減な縫い目や飾りの縫い付けの適当なものは、手芸部員が片っ端から直しを入れて、鬼気迫るものがあったらしい。 「あいつら、プロだから」 要が笑う。 そうなんだよね。ステファノ祭のバザーの出品物も、手芸部の作...
サバクノバラトウミノホシ。 | 2019.11.23 Sat 09:24
教室に戻って教科書を取ると、僕は生徒会室に向かう。 こんな気分のまま廉に会いたくなくて、思わずゆっくりとした足取りになってしまう。待たせてるのに。 思わずため息をついた僕は、よし!と声を入れて気合を入れ直すと、小走りに生徒会室へ続く廊下を進んだ。 「おまたせ! ごめんね、遅くなって」 勢いよく扉を開けると、廉と、渕上さんの姿が目に入った。 「渕上会長…」 「おかえり、いばら姫。僕はもう会長じゃないって云っただろ?」 いつものきらきら笑顔...
サバクノバラトウミノホシ。 | 2019.11.22 Fri 08:54
「馨」 イヤホンをしたまま、いつのまにかうとうとしていたらしい。 突っ伏していた机から顔を上げると、目の前に廉がいた。 「――痕ついてる」 イヤホンのコードを下敷きにしていたのか、頬についたらしいコードの痕を、廉が笑って指でなぞる。 「うん…」 ぼうっとした頭のまま答えて、伸びとあくびをいっぺんにする。 放課後の生徒会室。北側の大きな窓は年代物の上げ下げ窓で、白く塗られたペンキは所々はがれていて、開け閉めはギシギシいうし、密閉性は低いし、鍵は真鍮...
サバクノバラトウミノホシ。 | 2019.11.21 Thu 12:56
「どうする? 馨」 廉が、途中で立ち止まってしまった僕に、笑いを含んだ声で訊いてくる。 ――自分が行きたいっておいてなんだけど、やっぱ無理。ちょっと涙目で、廉を見上げた僕に、廉が笑い出す。 「そんな悲壮な顏しなくても…。俺が気になってる店でもいい?」 可笑しそうにそう云った。 クサいとは聞いてたけど、…これって食べ物の匂いなの? それに外から見てわかるお店の感じがなんとも。 古いとかボロいのとかは割と嫌いじゃないというか、好きな方だと...
サバクノバラトウミノホシ。 | 2019.11.13 Wed 23:24
翌日、本条が先に僕の家に来ていた慎一と河野と、僕を迎えに来た。 車寄せに停められたのは、黒のリムジン。慎一がちょっと嫌そうな顔をした。 車から降りてきた本条が、見送りに出てきた母たちに丁寧に挨拶をする。 いつもより少し気合の入った髪型で、ふんわりした可愛らしいワンピース姿の麗は、朝から、おかしくない? 可愛い?と賑やかだったけど、今は借りてきた猫状態。でも、先に来ていた二人を見た時より絶対テンション上がってるよね。 本条は白いボタンダウンのシャツに、薄手のジャケ...
サバクノバラトウミノホシ。 | 2019.10.31 Thu 09:15
今年のGWはあまり良いカレンダーではなく、連休は2つに分かれる形になった。 前半の連休に帰省する予定だった僕に合わせて、本条はその3連休の中日に鎌倉の別荘へ連れていってくれると約束してくれた。 そのことを廉に話すのは躊躇われた。だけど誰にも言わずに内緒で行くというのも、なんだか気が重くて、僕は慎一にはその話を打ち明けた。放課後、茶道部の部活が終わってからこっそりと。 「本条を勧めたのは僕だけど、いきなり彼の家に行くのはどうなんだろうね…。それも一人で」 ...
サバクノバラトウミノホシ。 | 2019.10.30 Wed 09:03
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