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JUNE/BL/ML

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JUNE/BL/MLなど言われる、男×男などの同性愛要素を含む創作小説テーマです。
※ R-18作品には必ず分かるように明記しましょう。
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日高千湖様からまたまたお祝いをいただいてしまいました!!

皆様、いつも「真昼の月」に遊びに来て下さり、ありがとうございます!!   実はですね!実はですね!! タイトルの通り、なんと「夢見月夜曲」の日高千湖様から、6周年記念のお祝いのお話をいただいてしまいました!!   これは以前、日高さんからお祝いにいただいたお話の続きのお話となっております。 少々前のお話になりますので、そちらのお話にもリンクを貼っておきますね!!     >>>2016年の当blog開設3周年記念に寄せて贈って下さったお話はこちら!! &nb...

真昼の月 | 2019.08.23 Fri 08:08

犬と東京タワー

   (…この場合、やっぱり酔った勢い。というのが、一番穏当な言い訳だろうな…)    牧瀬広正は、隣に眠る同じ会社の後輩、房原歩を見下ろしながら思う。土曜日の遅い朝、ここは牧瀬の部屋のベッドの上で、そしてお互い生まれたままの姿。  牧瀬は上半身を起こすと、サイドテーブルに置いてある煙草を取って火を点ける。  昨夜は本社制作部の歓迎会で、名古屋から異動で戻ってきた牧瀬の歓迎会だった。もともと牧瀬はこっちの制作部にいたのだが、二年前、名古屋に出来る新しい事業部の立ち上...

サバクノバラトウミノホシ。 | 2019.08.20 Tue 13:22

happy

   「相原!」  昼休みも終わり近く、化粧室から出てきたらしい相原の姿を見かけ梶原が声を掛けた。  梶原の所属する情報システム部は本社ビルの6階、相原のいる総務部は2階。同じ建物の中にいても偶然会う事はそうない。  「梶原くん、どうしたの?」  「ん。事務に出張費の請求にな」  ぴらぴらと請求伝票をひらめかせ、答える。システム部には一般職の女子社員がほとんどいないため、そういう細々としたこともすべて自分でやらなくてはいけない。時期外れの1月に異動、というか左遷されてもうすぐ一年。そん...

サバクノバラトウミノホシ。 | 2019.08.14 Wed 12:00

eternity[3]完結

   四月に入って、梶原のいる情報システム部でも歓送迎会が催されることになった。一月の梶原の異動のときには、さすがに歓迎会をする雰囲気ではなかったので、今回普通の異動者とともに一応歓迎される側になるらしい。  なんだかなぁ。と梶原としては複雑な気分での出席となった。普段は未だに遠巻きにされてる感もあり、システムにあまり馴染めているとは言い難い。そういう連中との飲み会はあまり嬉しくはなかった。接待なら相手がどんな嫌な奴だろうと、仕事と割り切って愛想よくも出来るが、仕事でもなし、プライベ...

サバクノバラトウミノホシ。 | 2019.08.13 Tue 09:26

eternity[2]

   「ただいま」  灯りのついた部屋。葵がリビングに入っていくと、梶原がソファで寛いでいた。  「おかえり」  葵の方を見もしないけれど、一応返事は帰ってくる。  仕事帰りにスーパーで買い物を済ませ、急いで帰ってきたつもりだが、異動以来ほとんど残業のない梶原の方が早かった。  「ご飯まだだよね?」  「ああ」  ソファでコーヒーカップを片手に車の雑誌を見ている梶原の横で、最近は定番のようにクロが寝そべっている。ときには膝の上に乗って。世話をしているのは葵なのに、なんだか最近、どち...

サバクノバラトウミノホシ。 | 2019.08.12 Mon 11:33

eternity[1]

   この香り――。  図書館の返却カウンター、ふわりと流れてきた香りに葵はふと顔をあげた。借りた本を返却に来た若いOLらしい女性は、不意に見つめられて、何か不備でもあったのかと首を傾けた。  「あ…、けっこうです。ありがとうございました」  慌てて笑顔を作り、個人カードを返した。軽く会釈をして踵を返したその女性を、葵は無意識に目で追っていた。まだかすかに残る香りは、やはりあの香りだった。もう去年のことだけれど、遅く帰ってきた梶原から微かに漂っていた、おそらく婚約者だった女性の移り香―...

サバクノバラトウミノホシ。 | 2019.08.11 Sun 22:02

ある夏の日 9(完)

 ◇◇◇ ◇◇◇      台所に水を飲みに行く自分の足が、プルプルと震えているような気がした。夕方前にはここについたはずなのに、外はもうすっかり暗い。  衛が台所に入ると、そこにはシンクに寄りかかるようにして立っているヒロがいた。 「ヒロさん……?」 「衛さん……。あ、お水ですか?」 「う、うん。良い?」 「もちろんです」  珍しくシャツのボタンを2つ開け、気怠げに立つヒロから……何というか、こう……色気が立ち上っているよう...

真昼の月 | 2019.08.09 Fri 08:01

ある夏の日 8(R-18)

(R18)です。このblogは18歳未満の方は読んでいらっしゃらないはずですが、苦手な方が間違えて読まないように、一応たたみます。大丈夫おっけーどんとこい!という方だけ「続きを読む」を押すか、もしくは下にスクロールしてお読み下さい。 -----------------------------  

真昼の月 | 2019.08.08 Thu 08:04

ある夏の日 7

 そこから二人は子供か!というほど低次元な争いをして……結局桐生の不満が『自分だってたまにはヒロと旅行に行ってイチャイチャしたいのに、一度もそういうチャンスなんかねぇんだよ!!』という物だとことにほんの少しだけ憐れを覚えてしまい……『じゃあお前も来るか?』と誘ってあげたのだ。うむ。たまには桐生のガス抜きもさせてやらなければな。栄次だって理解のある組長なのだ。  まぁ、それが周りから見ればどれだけはた迷惑なことなのか、栄次以上に桐生も気づいていはいるのだが…&he...

真昼の月 | 2019.08.07 Wed 08:02

ある夏の日 6

 ◇◇◇ ◇◇◇ 「兄貴がオヤジの運転してくるなんて、思いませんでした」  桐生の荷物を自分と同じ書生部屋に入れながら、ヒロは少し眉根を寄せていた。今回、栄次側の運転を誰がしてくるのかは、ヒロには伝えられていなかったのだ。ひょっとしたら、栄次が自分で運転してくるのかと思っていたのだが、まさか、桐生が車から出てくるとは。 「そうか?まぁ、たまにはな」  桐生は小野田組の中でも筆頭組長補佐という肩書を持っている。組のナンバー2である若頭は吉居だが、吉居は表のシノギをまとめていることもあり、「...

真昼の月 | 2019.08.06 Tue 08:05

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