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そういう状況下で、折り合いをつけながら暮らしていくために、私はどんな住まいを提供していけば良いのかということをずっと考えています。すなわち、「これまでと変わってないですよ」というイメージ戦略だけで、なんとなく希薄な内容をずるずると先延ばしにしているこのところの社会全体のイメージとは、一線を画して、さらに先を見据えてどうしたら良いかを考え続けています。予算厳しい折ですから、安直に考えれば希薄なものになりかねませんから、まずは規模的にミニマルに、無駄のないものにすることは当然のことです。小さく...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2023.07.24 Mon 07:21
一見、何も変わっていないように見えても、コロナと未だ終息しない戦争によって、社会の仕組みは大きく歪み、瓦解し、再構築を余儀なくされ、私たちの暮らしもずいぶん変わりました。表面は、戦後の大量生産大量消費の物質社会が連綿と続いていて、未だそれを謳歌しているようなか感じがしますが、実情は全く違った状況で、徐々にですがその影響が私たちの暮らしにも現れてきているのではないでしょうか。欧州などの物価の高騰は聞くだけでも大変ですが、これも対岸の火事では済まされません。欧州なら、ストライキや暴動で自己主張...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2023.07.23 Sun 10:53
不確実な時代に突入した感が否めない今、住まいという少しばかり時間を超越して何十年、果ては何百年という時間スパンで見なければならない代物の住まいについて、いつも考えているのは二つの視点です。一つはリアルにそこに繰り広げられる住まい手自身の暮らしぶりが、いかにノンストレスでスムーズに進み、少しでも暮らしに花を添えられるかということと、もう一つは社会や長い時間スパンの時空にあり続けるその住まいが、いかに周囲と折り合いをつけて、そこにあり続けるかということです。 ともすると昨今の浮遊感の中で、...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2023.07.22 Sat 06:38
このところの気候変動は、私たちの皮膚感覚でも明らかに数年前とは違うという過激なレベルで変容していっていて、四季のある穏やかな気候帯の日本列島は明らかに激しく荒々しい気候へと移り変わっているようでなりません。冬は、より厳冬の度合いが増し、夏は夏で非常に酷暑の時期が長くなってきています。まさに灼熱列島。かつて春と秋の穏やかな気候帯はだんだんなくなってきていて、大きく窓を開放して屋外の空気を部屋いっぱいに取り入れて清々しいなどという日は、それぞれ一週間もあるだろうかという感じに思えてしまいます。...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2023.07.21 Fri 05:55
いつもと毛色の違ったイベントです。笑 SwingBy(※寄り道の意味) ゆーったりと ちょっと寄り道。 夏休みはこどもだけじゃない。笑 ここはちょっと大人の寄り道。SwingByと相成りました。これからやりたい事をお仲間で話しているうちに、トントン拍子でこんな事に、いつも弊社のオーダーキッチンを作ってくださっているトヨウラのオシャレなショールーム@toyoura_hakata さんでの寄り道お茶会です。 髭は癒しの珈琲マスターを務めます。占いって、路地奥の〇〇の館みたいなお店で、暗いイメージが付き纏いますが、明る...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2023.07.20 Thu 11:15
建物に本来の断熱性能があれば、室内外の温度差はしっかりとキープされ、すなわち外部からの熱の影響を極限まで受けにくくなります。その上で、家電などの生活排熱や中で暮らしている人の排熱など、室内で発生した熱の分だけを外に出してあげれば穏やかな室温がキープできるというわけです。それで初めてエアコンなどの機能が生かされていくわけで、このレベルの建物を少しでも増やしていくことが急務なのです。 エアコンを回し続けることが贅沢だとためらう前に、せっかく排熱した環境にバンバン熱を取り込んでしまう住まいの...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2023.07.20 Thu 06:50
私たちが文明の力として持っているエアコンは、言葉では「冷房」という単語で表されていますから、部屋を冷やしてくれている装置というイメージがほとんどだと思います。ただ、これも厳密に言えば、市内の熱を屋外に排出する装置だという見方もできるわけで、冷房でなく排熱装置だと考えると、室内でエアコンを使えば使うほど、屋外の温度上昇に貢献してしまう悲劇を私たちは常に意識していなければならないというわけなのです。力任せの排熱は、環境悪化につながります。まさに都心部のヒートアイランド現象はこれに当たります。そ...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2023.07.19 Wed 06:58
最近の酷暑の警告はしばしば35℃を超えてしまう気温ですから、いくらその空気を動かしたり、室内外で出入れをさせて風通しよくしたりしたところで、私たちを取り巻く環境はほとんど改善されないということになってしまうのです。少し真上までは、サーキュレーションすることで体感温度を下げる効果や、気分だけでも涼を得る効果はありました。ただ、そんなことではもう歯が立たないのが最近の酷暑なのです。老人の宅内熱中症による死亡事故は、冷房設備の稚拙さやそのコントロールの不慣れさ、また昔からの暖房よりもなんとなくの贅沢...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2023.07.18 Tue 06:53
昨日は本当に暑かった。追い山が15日の早朝に終わり、福岡は例年夏本番の時期を迎えることになるのですが、いやぁ初っ端から日差しがきつすぎます。実は私は昨日から東京出張でバタバタと出てきて、本日すぐ福岡に戻るのですが、福岡も東京も変わりなく暑いし、どうかすると街路は東京の方が熱いかもしれません。どちらも熱中症危険警報が出るくらい、健康被害の原因にもなるくらいの暑さだと思います。このところ、年を超えるごとになんとなく夏冬の暑さが厳しくなって、酷暑、厳しい冬の文字がよく踊っているように思えますが、こ...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2023.07.17 Mon 09:08
春と秋の、窓を開けて外部と一体になれば心地よいという時期を中間期と言いますが、この中間期に窓を開けて快適だという感覚の時期が、かつてはずいぶん長期間あったのですが、昨今の温暖化や異常気象によって、なんとなくそれぞれ1週間くらいしか感じられず、あとはなんらかの暖房なり冷房なりの制御を施さなければならない状態になってしまっているのが実態なのです。なんとなくのニュアンスで、風通しよくという一辺倒では気候変動についていけなくなているのですから、頭の感覚のまま、それ以上のことをしないのは深いをこえて命...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2023.07.16 Sun 06:20
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