心の底からくつろげる者同士、今までの概念ら少し外れても、家族と呼べる人たちで暮らすすますというものがあっても良いのかもしれません。行政や法律の方がまだまだなかなかついていけないのかもしれませんが、独居老人や単身世帯、シングルの子育て世代など、暮らしの単位がどんどん小さくなっている傾向は近年の社会ではなんとなく否めないと思います。少し心細かったり、語り合える仲間が欲しかったり、そういう意味での「家族」の再構築があっても良いのかもしれないと想ったりします。自然発生的なものではなくて、あくまで個...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2023.09.05 Tue 18:29
息の詰まる当たり前の家族と暮らすよりも、職場や趣味の合う仲間との共同生活に魅力を感じるというのはなんとも寂しい思いもしますが、今まで疑いもなく通り過ぎてきた部分で、コロナや戦争という社会情勢の不安定さも相まって、ひとつひとつ自分と向き合い直しをさせられてきたこの数年ですから、避けて通れない部分なのかもしれません。私はこの際、それもじっくり考えて良いとおもているのです。憂なく、家族と呼べる人を皆がモテるために。社会システムがとうの昔に劣化して、結婚精度や戸主制度などの法的な定義も、現実的には...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2023.09.04 Mon 06:37
例えば、核家族的な4人家族がひとつ屋根の下で暮らしていても、かつてのようにダイニングテーブルに食事で全員集まるということが少し希薄になりました。食事を共にすることがあっても、それ以降はそれぞれの部屋でスマホでYouTubeをみたりゲームをしたりとかつては李ビグのテレビに釘付けだった家の中での暮らし方にしても、なんだかバラバラ感が否めません。コロナ禍で所属するコミユニティーとの接点も希薄になりましたから、いよいよ個人レベルで生きている感がなんだか染み付いてしまった感は否めません。私の同世代の人々はす...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2023.09.03 Sun 07:29
かつての大家族主義の家族は、生まれながらにしてその人の位置付けが自ずと決まっていて、家父長制度色恋なかでよく言えば、守られている。悪く言えばがんじがらめに縛られているイメージの中に個人があるという感じだったのかもしれません。戦後の高度成長期は、ある意味その縛りを大きく緩めて、都市部への人工流入は家族という単位を各家族まで小さくしました。そして、土着の感覚をも希薄にして、私たちを少しばかり不安定な社会に放り出したということができるかもしれません。その後のバブル崩壊以降の経済の衰退は、いよ...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2023.09.02 Sat 07:29
住まいづくりを35年以上続けてきて、これまで。基本的にはその住まいは複数の方のための住まいであることが基本でしたから、私はいわゆるご家族のための住まいを作ってきたことになります。独居の方の割合がどんどん増えていますから、社会情勢からすれば、これからは単身の個人の住まいのご依頼がないとは限りませんが、これまではずっとその対象のご家族に対しての住まいづくりをしてきたというわけです。急速に世の中が変化し刻々と変割っていく、不安定感が否めない浮遊感が目立って感じられる昨今、誰とどんなライフスタイルと...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2023.09.01 Fri 11:21
実際の工事では、目の前に形がどんどん現れてきますし、具体化がどんどん進むので誰の目にもわかりやすいのですが、プロセスの中でひとつひとつを積み上げていく作業は、遅々として進まないようものがない分、寡黙で地味な作業の期間といえます。ただ、ここをしっかりと積み上げていくことが、より良い住まいの完成につながるので大変重要な時間だと言うことができます。私は住まい手の日常を常に想像し、それがどんなことで少しでも豊かで充実したものになっていくかということに関して考えをまとめようと、頭の中で具体的な像を結...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2023.08.31 Thu 06:00
最近の社会情勢を鑑みると、日々手続き上の事務仕事は複雑化して手間ばかりが増えて、ともすると一体誰のためにこの仕事をしているのだろうかと思いたくなるほど、作業が住まい手の想いとはなかなか近づけない場面もしばしばあります。その上で、昨今の建設コストの急上昇ですから、事業計画そのものがなかなか成立しにくくなっていることなど、向かい風は日々強まる一方です。この状況下で住まい手が夢を実現化するためには、様々な知恵が必要となってきますが、私たちはその知恵を支える者でなければならないと想うのです。未だ私...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2023.08.30 Wed 08:40
住まい手ご家族のことを考えながら、あれやこれやと考えている時間ほど楽しいことはありません。ご家族が笑い合いながら、日々を送れるための空間を、どうやったら構築できるか、様々な要素を総合的に判断しながら組み上げていくことが一番好きなんだと思います。プレゼンテーションを終えて、住まい手ご家族に、「先生、先日お見えになった時に隠しカメラか何か仕込みませんでしたか?」と言われたのには笑いましたが、まさにご家族の24時間、住まいの中で繰り広げられる一挙手一投足がなんと映像で浮かんでこなければ、そのご家族の...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2023.08.29 Tue 06:54
原点に立ち返れば、私はなぜ今住まいづくりをしているのかということになるのですが、そもそもものづくりが好きで、考えることが好きで、そのことで人様のお役に立ったり、そのことで褒めていただいたりやりがいを感じることが好きなんだと思います。我欲で俺が俺がというところがそもそもなさすぎて、どちらかというと後ろに回りたい資質が、本来俗にいう建築家さんには不向きなのだと思います。そのために、自らを建築YAなどと自称し、淡々と静かにものづくりをする立場に置きたがるのも、そういうことに由来するのかなといつも思...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2023.08.28 Mon 07:28
社会状況から、個人の住まいづくりをしていく環境が厳しさを増している昨今の状況から、40年近くにわたる自分の仕事を振り返り、一体今、自分は何をしていくべきなのかなぁと考えることが多いこの頃です。志や向かう姿勢は当初からほとんど変わっていないと思うのだけれども、私は何をお客様にら提供していくべきなのかと言うことを反芻してい流のです。例えば、昨今の高性能住宅ブームで住宅業界の意識全体はようやく性能値に中止する傾向が出てきました。日々それを啓蒙し、こういう世界を望んで仕事をしてきましたが、実は私がお...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2023.08.27 Sun 07:35
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