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要するに、伝統工法は日本の穏やかな風土の中で四季の移ろいをたくさん感じながら豊かに住むことには向いていたのですが、今となってはその工法はごく一部に限られています。それに取って代わって戦後進められて来たのは日米合作の木軸在来工法が普及して、今はその流れに沿って日本の住まいづくりが進められています。この日米合作は発展途上で完成形ではありません。まだまだ進めていく余地がある。特にこの国の湿潤な環境下での湿気の逃し方、また温熱的にコントロールできるようになるための性能の向上の方法に関しては、まだ始...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2023.08.24 Thu 08:36
そもそもの日本の木造住宅は一年を通して四季を感じ、自然環境と共生していく理にかなったものとして歴史を重ね寝て来ました。ただ、私がいうそう言う伝統工法の木造住宅と、現在の戦後の軸在来の木造工法は全く別種のものです。木造を語る人でこの定義から間違っているプロの人も少なくないです。戦後の木軸在来工法は、現在の昭和29年制定の建築基準法以来の占領下の日米合作工法と言えるもので、戦災による教訓として耐震性や防火性を安価に構築するアメリカの工法と日本の木造とのミックスなんです。だから、発展途上で完成形で...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2023.08.23 Wed 08:43
昨日の福岡市内の最高気温34℃、内陸部の久留米なんか37℃とすでに人間の体温ごえを示していました。明らかに、これまでとは誓ったフェーズに入ったという気がしてなりません。以前からお話ししているように、人間の身体は、本来の平熱に至るよりも少し多めの熱エネルギーを作り出していて、代謝によって体から放熱する機能で平均体温をキープしているという動物です。四季の変化などで、その放熱の仕方を着衣でバランスを整えながら、生きているのが現代の皆様と言うわけです。ただ、放熱しながら平熱を保っていことがベースですから...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2023.08.22 Tue 06:48
厳しい時代だからといって、夢のマイホームを諦めるなんてにわかには許容できません。コスト高は否めませんが、そこはなんとか知恵を使って、一捻りもふた捻りもした特殊解を導き出していきたいといつも思います。こんな状況になる以前にも、私はよく、住まいベースの性能を確保することをまずは大前提として、それ以外の要素で優先順位をつけながら取捨選択していく要素として、コストと時間と規模という三要素のうち、どこに重点を置くかを明確にして、譲れるところは譲って進めていくと良いというようなことを言って来ていまし...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2023.08.21 Mon 06:51
極端に言えば、内外装の仕上げというものは、後々リノベーションで変えていくことが可能ですが、例えば窓の取り替えというものはなかなか後々は難しいものがあります。妥協してペアの複合サッシなどに落ち着かせるくらいなら、樹脂トリプルにしておくことがお勧めですし、断熱グレードも後から負荷していくことの方が大変なので許す限りレベルを上げておく方が得策です。通常は、予算を節約するときに一番先にそういう部分を妥協に走りがちなので注意が必要です。なんとなれば、業者の方の方からも、この辺りを落として辻褄合わせ話...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2023.08.20 Sun 17:31
優先順位を明確にして、優位なものから取捨選択していくことが鍵だと言いました。例えば地の利が優先なら小さい土地にミニマルな暮らしを想像するとか、広々暮らしたいとなれば少し郊外を選択するとか、想定の予算に住まいを当てはめていくためには、優先順位をチョイスすることが肝心なのです。なんとなく時系列的に土地を購入して、上物を企画したら予算オーバーで、規模は妥協できないから仕様を極端に下げてしまうというような選択が実は一番後々後悔するものだと思ったりするのです。例えば、限られた予算の中で住まいづくりを...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2023.08.19 Sat 13:52
まず、土地の購入からという方は、途中から資金繰りに困られるケースが少なくないので、この数年の激変を考慮して、決してギリギリの予算立てで無理して土地を購入されないことをお勧めします。少しゆとりを持って、俗にいうランクを少し下げ気味に吟味したほうが無難なのかもしれません。その分、土地の段階から、私たちのような立場の専門家としっかり共有して、同じエリアでも、狭猥地や旗竿地、変形の土地などの価格帯の安い土地の可能性を模索することも一つの手かもしれません。厳し条件下では何もかもを満たすということが少...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2023.08.18 Fri 18:30
かつてハウスメーカーがこぞって連呼した「夢のマイホーム」という言葉が常套句だった時代はすでに遠く、このわずかな数年のコスト爆上がりは、私たち庶民の夢を打ち砕くには十分なインパクトがあって、お仲間と意見交換ほすれば、ため息がついてくる日々が続いています。先日某大手ハウスメーカーの価格を伺って驚愕しました。あの建物でそこまで爆上がりしているとなると、私たちの手作り感覚の住まいのコストも上がるわけです。これまで地元の企業は大手のように臆面もなく価格改定をできなかったから、自社の経費を下げたり、手...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2023.08.17 Thu 07:34
私は住まいづくりをしていて、新しい時代のことを考えると、あらゆることの見直しと再構築、完全な個人レベルの選択と創造の起点に立っている気がしてなりません。家族の在り方もこれからは多様だし、性別、年齢、血脈、帰属のコミュニティー全てが自由になって、自分の意思で一つ一つを選択していく中で、同じ想いの通じる人同士の横のつながりが大変重要だと感じる場面が多いです。ファミリーという言葉を使えば。あらゆる多様性も許容できそうな気がしてくるのです。そういう意味では住まいももっと自由で良いかと思います。他人...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2023.08.16 Wed 07:40
さて、風の時代といわれるようになって、社会基盤がなんだか盤石なものでもないと皆が気づき始めた。そして、一人一人が「で、あなたはどうするの?」と聞かれているのだけれど、ピンとこないままに流れている人も少なくないのではないでしょうか。コロナでいよいよ周囲との直接的なコミュニケーションも寸断されてからは、手元のスマホの情報だけが頼りというような思考回路で、いよいよ増していく浮遊感の中で不安だらけの時間を過ごしている方もおられるかもしれません。 例えば、社会とか家族とか、そういう当たり前にあった...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2023.08.15 Tue 07:53
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