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快適は「漏」エネではない!! 1

 先日お客様とお話しをして、改めて昨今のこの国の住宅業界のカオスな状態を感じ入るに至りました。お客様はその時「ローコスト住宅の会社だけど、高気密高断熱だって書いてあるんですよ」そういうメーカーさんは確かにあるようです。ローコストですから、様々な材料手順を端折らなければローコストにならない訳で、性能も出来もそれなりなのでしょうが、確かにチラシやコマーシャルではそう謳っているらしい。まあ、強いて言えば、「スカスカの昔の日本家屋に比べれば」とか「無断熱に比べれば」という冠をつければ、嘘にはな...

建築YA「髭」のCOLUMN | 2020.01.22 Wed 07:35

エコハウスってことで、イイでしょうか。5

 この稿では、全世界レベルで進みつつある温室効果ガス対策としても大切な住宅の省エネ化が、何となく私たちのこの国では上っ面で、なんちゃってエコハウスの横行でカオス状態に陥っているために、皆さんも判断を誤りかねない実情をお話ししてきました。国内で省エネとかエコハウスと言われるものの中には、かなり怪しいものが含まれています。まずは国の省エネ基準が義務でもなくしかも甘々であること。その基準があるだけに大手がそれを盾に実のある省エネに取り組まないこと。地場中小もなかなか意識が薄く、国交書も「市場がつい...

建築YA「髭」のCOLUMN | 2020.01.21 Tue 07:24

エコハウスってことで、イイでしょうか。4

 さて、それでは「エコハウス」という定義を、一般の方が国や大企業に騙されることなく区別する物差しはあるのでしょうか。例えば、研究者や資材メーカービルダー有志などの研究団体「HEAT20」が示す外皮性能グレードはそのひとつの物差しだということが出来ると思います。G1、G2というグレードに加えて、先頃G3というグレードが発表されました。ちなみにパッシブハウスというドイツのグレードはこのまだ上位にあります。いずれも地域区分に対して外皮性能Ua値の下限が定められています。それぞれに解説がなされています。この中で、...

建築YA「髭」のCOLUMN | 2020.01.20 Mon 07:54

エコハウスってことで、イイでしょうか。3

 エコハウスブームになって、私の一番の懸念は、やっているフリでそのブームが一過性で通り過ぎていくということにあります。「喉元過ぎれば…」ではないですが、世の中は常に飽き症で真新しいものには食らいつくのですが、飽きればまた次の流行を追いがちです。グレタ・トゥーンベルさんが放った大人たちへの辛辣なメッセージは、「私たちの未来を壊すな」と言っています。流行り廃りで片付けずに、この未来からの警告に真摯に取り組まなければならないのですから、到底ブームで終らせて良い訳もありません。30年以上ずっ...

建築YA「髭」のCOLUMN | 2020.01.19 Sun 06:57

エコハウスってことで、イイでしょうか。2

 写真は、4年前にドイツダルムシュタッドで行われたパッシブハウス国際カンファレンスの展示ブースに置かれていた品物です。何だと思いますか?これはシャワーブースなどの排水溝の設備なのです。つまり、私たちがシャワーで使ったお湯の熱を、この渦をまいたパイプの中の別の循環水で回収して再利用しようという装置なのです。いわゆる熱を加えて作ったお湯を真水の温度にまで使い切らないと捨てないという装置なのです。私はその取組み方に、驚嘆したのを覚えています。ひと言で言えば、「そこまでやるのか」といった感じです。ただ...

建築YA「髭」のCOLUMN | 2020.01.18 Sat 07:27

エコハウスってことで、イイでしょうか。1

 さて、グレタ・トゥーンベルさんの国連でのスピーチ以降、世界的に温室効果ガスの削減をはじめとする環境改善の気運が高まっています。  ですが、私たちの暮らす日本ではどうもその姿勢に真実味がない。まあ、周囲を海に囲まれて、国境と言うものを意識せず、恵まれた自然で安穏と暮らせて来た歴史が長いこの国では、そう言う感覚に希薄であると言えなくもないのですが、これからはきっとそれでは通用しないと思います。先日も、EU諸国は連携して、多大な予算をかけてこれから排出ゼロをめざしていくと報じられていました。情け...

建築YA「髭」のCOLUMN | 2020.01.17 Fri 06:52

住まいづくりの根っこは愛情 5

 普段、温熱性能のことを語る事が多い私が、全く別の視点から少し住まいづくりの根本の話しをしました。根っこの部分に、血の通った「愛情」がなければ、ものづくりはよいことを産まないと思うからです。愛情は結果だけではなく、そのプロセスにも脈々と流れていきます。テクニックに走りすぎたり、経済行為としての住宅産業目線だったりと言うものが横行して、これから住まいを建てようとする住まい手の皆さんですら、どうかすると実利を追求するあまりそう言う目線になってしまっているきらいがなくはありません。  「どんな住...

建築YA「髭」のCOLUMN | 2020.01.16 Thu 06:41

住まいづくりの根っこは愛情 3

 人間の根本である「くう・ねる・あそぶ」が、現代人の場合ほとんど室内で行われています。大昔は寝るだけで、食実も仕事も屋外だったかもしれませんが、食事も室内でするようになり、やがて仕事や遊びと言うあらゆる要素も室内になってきました。例えば野営で火を囲み、温かい食事と身の安全を確保するといった原始の暮らしが、段々と今の暮らしに変遷していく中で、室内に取り込まれていったのだと想います。  気忙しい現代の暮らしの中で、一つ一つのことを見つめて、充実させていくということはなかなか難しいことですが、例...

建築YA「髭」のCOLUMN | 2020.01.14 Tue 07:11

住まいづくりの根っこは愛情 2

 もう昔の私のお客様で、小児科のお医者様の先生がいらっしゃいます。分野は違えど尊敬できる方からはたくさんの学びがありますが、すらりとした長身の先生で、彼がこうおっしゃいました。「私は日々診療で何百回とスクワットをしているから、腰に負担がかかってしかたない」と。最初は意味がわかりませんでしたが、先生は子供さんの患者に向かう時に、必ず視線を子供に合わせるためにしゃがみ込んでお話しをされるのだそうです。上からでなく、目線を合わせて語りかけてくださる先生のことが、患者さんに取ってはどれほど安心できる...

建築YA「髭」のCOLUMN | 2020.01.13 Mon 07:39

住まいづくりの根っこは愛情 1

 もう30年余り、人様の住まいづくりに携わってきて、ずっとプロとしての目線でそのことに従事してきました。あなたのための一棟の住まいには、気が遠くなるような数の様々な要素が絡み合っていて、まるで難解なパズルを解くような作業が必要なのです。結局は地道な人の思考の積み重ねによってのみ構築されていくプロセスですが、ともすると結果ばかりを焦るあまりに、もっと効率良い方法はないかとかえって迷走した時期もありました。ただ、結局はひとつひとつレンガを積んでいくように時間をかけて重ねていくしかないわけで、回り道...

建築YA「髭」のCOLUMN | 2020.01.12 Sun 09:30

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