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「安心」とはいつまでも、変わらなくてよいものは安定した形で普遍に当たり前にそこにあって、逆に住まい手の成長とともに変わるべきところは躊躇わず変わっていくような柔軟性をも持ち合わせる、そんな住まいに宿るものではないかなと思ったりします。基本シンプルで丈夫であり、普遍的な色形をしていて、住まい手の暮らしを寛容に受け止めてくれる。住まい手にとってのフィット感がそこではないかと思うのです。ただ高性能だから、頑丈だからと言って、必ずしもそれだけで満たされるものではなくて、周到に練られた住まい手の暮ら...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.04.22 Fri 07:15
よくメンテナンスがいらないようにと私たちも結構簡単に話しますが、実は時間スパンをどう考えるかでこの言葉の持つ意味も変わってきます。恒久的な意味でのメンテナンスフリーはまやかしであり、あり得ません。本当は、10年、20年という時間スパンで考えていくと、要は、どう手入れしやすいかにかかってきます。もう少し前向きに考えれば、できればそのメンテナンスが楽しめるようなしつらえができたら良いなといつも思います。 例えば、5年、10年という時間スパンで言えば、無垢の木の床にウレタントップコートを吹いて、傷が...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.04.21 Thu 07:19
このところの高性能ブームが皆さんの安心につながるか?という部分で言えば、流布されている情報が極めて曖昧な定義と物差しで語られているものも多く含むカオスであるために、それだけでは判断つかないというのが私の感覚です。これから少しこのブームが続いて、その後に十把一絡げの高性能の中にも、体感的に有効なまともな高性能と、看板のタイトルだけのものとが識別されていくのではないかと思います。あくまで、安心のストレスのない性能は、理想の住まいの前提条件であり、絶対条件ですが、安心の要素のごく一部分であり、それ...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.04.20 Wed 07:16
一口に「安心」と言っても。切り口は無限にあって、心身ともに大安心を得るためには、さまざまな要素が入り混じって作用しているからなかなか大変です。 まず身体に対しての部分から言えば、安心とはつまり反対語である不安、ストレスがないということですから、極論が言えば余計なことを何も感じないような空間であることが基点ということもできます。温熱的にも気密性能、断熱性能を従来よりも格段に良くして、暑い寒いのストレスから住まい手を解放することが第一義です。省エネはそこからずいぶん先の話であって、まずはこ...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.04.19 Tue 07:08
世情の不安は一向に改善する気配もなく、コロナと戦争でズタズタにされた社会の中で、住まい創りをしている者の一人として、常から思っていることではあるのですが、いよいよ住まいというものは、皆さんの安らぐ場所という意味合いが濃くなってきているのではないかと思います。伝染病や爆撃に耐えるなどいう荒唐無稽なことではなくても、日々複雑な社会の中で皆さんが強いられる緊張というものに対して、一時その緊張を解きほぐし、明日への英気を養うための場所としての「住まい」はいよいよ切望されているのだと思います。昨今の...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.04.18 Mon 07:14
コロナ禍のインターネット依存の拡大の中、御多分に洩れず高性能住宅分野でもカオスなインターネット情報が真理の如く取り扱われる昨今、一抹の不安を感じながらその流れの中でいかに実感のある上質な空間を創り得るかということをこのところずっと考えています。確かに比較できる数値があることは、全体のボトムアップには寄与しますが、だからと言ってその数値のみで何もかも比較できるものでもありません。ましてや偏ったネット情報で得られるものがその根拠になるのはいささか乱暴すぎると言わざるを得ません。時代がそういう風...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.04.17 Sun 07:36
この数年のコロナで、なかなか叶わなかったオープンハウスが、少し立て続けに開催できたことで改めて感じることがすごく多かった。皆さんとの時間の共有で、その空間に包まれて感る感覚を語り合えるということの贅沢さは、むしろしばらくそうできなかったことで感覚が研ぎ澄まされたからこそ実感できることなのかも知れません。まだ見ぬご自分の住まいを想像したくて、私の仕事を垣間見に訪れてくださるお客様に、まずここはあなたの空間ではないけれども、暮らしが展開していく住まいというものは、こういうものですよねとご提案す...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.04.16 Sat 07:20
思えば、入居前の大切な住まいで、傍若無人にも私が茶道具を持ち込み、私の好みの音楽をかけてお客様をお迎えをするわけですから、本当に理解のあるお客様に恵まれてありがたいことだと思います。なぜ、そのようなままごとのようなことをするかといえば、そもそも「暮らし」とは、そういうものではないかと思うからです。住まいは、住まい手にとって、「暮らし」という連綿と続く時間の流れをストレスなく包み込んでくれるものでなくてはならないと思いますが、その一端をお見せする機会に恵まれた時に、どう伝えるかは大変重要なも...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.04.14 Thu 07:37
清々しい陽気の日々が続いていますね。バタバタとイベントが立て続けに開催され、私もお客様と目の前で生でお話しする機会に恵まれ、久しぶりにたくさんの元気をいただく期間でした。やはり机の上で悶々と作業に追われている日々よりは、その努力が片時報われて晴れがましい場所で、そのリアルがどんなに時間をつぎ込み構築してきたかをお披露目する時間は日々の煩雑な時間に反して至福の時と言えるかもしれません。それは私の生業の時間の中で、皆さんの想像より遥かに僅かな瞬間でしかないのですが、言い換えればその瞬間のために...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.04.13 Wed 07:28
30年前から、住まいの性能を向上させることを旨として住まい創りをしている者としては、近年の高性能住宅へのニーズの高まりは大変喜ばしいことで、当時九州で「断熱」なんておかしいとか「気密」なんてガス室作るようなものだと、散々ご同業たちに揶揄されていた頃からすると、まさに天国のような状態なのですが、そこに少しばかり違和感を覚えてしまうのは、私がその頃描いていた私なりの住まいづくりが高性能化していくプロセスとは巷の状況に少しズレがあるからなのかもしれません。 「パッシブデザイン」という言葉を使い...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.04.12 Tue 07:27
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