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文筆業が専門ではありませんから、拙い語りで恐縮なのですが、やはり字面を追いかけて、私の駄文を読んでくださる方たちとは、ある種の共感が前提としてあり、そこから始まるがゆえに色々な意思疎通がうまくいく気がしてしまいます。よく言われる行間が語るニュアンスが、その役目をしてくれているような気がします。 例えば完成した住まいの写真一枚を掲載したところで案外私の意図はなかなか伝わらない。しかし、その場所に立てば、その空間は形や素材や色や視線の抜けなど様々な要素として多弁に体験者に語りかけてくれます...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.04.25 Mon 07:01
例えば、一冊の本を世に出すためには、草稿から校正を何度も重ねて手間暇かけなければなりません。それだけに、一冊の本には英知が詰まり、私たちは擬似的にその筆者の叡智を少なからず享受できるのですが、近年のネット社会はそういうプロセスをきちんと踏んだ情報もあれば、そうでないものもすごく混じり込んでいて、技術論や人生訓もあれば、一見大発明的に派手に演出された巧みな営業トークカタログも混じっていたりするから、何が何だかわからないカオスなんです。最近、私が暮らす福岡でも、大手書店の売り場面積の減少が目立...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.04.24 Sun 07:38
10年以上も毎日このブログを綴っていて、何が口籠るだと言われそうなタイトルになってしまいました(笑)。ただ、このブログに文章を綴るという事は、公明正大に何かを派手に発表しているというよりは、日々の生業のなかで感じている事を呟いているようなもので、昨今のネットを賑わすインフルエンサーのその巧妙な表現方法に比べれば、私に言わせれば沈黙しているのも変わらないようなものなのです。たまに「よくスラスラとあんなに書けますね」と言われるのですが (笑)、それも案外スラスラなどというものとは程遠いプロセスを経て、...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.04.23 Sat 07:31
「安心」とはいつまでも、変わらなくてよいものは安定した形で普遍に当たり前にそこにあって、逆に住まい手の成長とともに変わるべきところは躊躇わず変わっていくような柔軟性をも持ち合わせる、そんな住まいに宿るものではないかなと思ったりします。基本シンプルで丈夫であり、普遍的な色形をしていて、住まい手の暮らしを寛容に受け止めてくれる。住まい手にとってのフィット感がそこではないかと思うのです。ただ高性能だから、頑丈だからと言って、必ずしもそれだけで満たされるものではなくて、周到に練られた住まい手の暮ら...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.04.22 Fri 07:15
よくメンテナンスがいらないようにと私たちも結構簡単に話しますが、実は時間スパンをどう考えるかでこの言葉の持つ意味も変わってきます。恒久的な意味でのメンテナンスフリーはまやかしであり、あり得ません。本当は、10年、20年という時間スパンで考えていくと、要は、どう手入れしやすいかにかかってきます。もう少し前向きに考えれば、できればそのメンテナンスが楽しめるようなしつらえができたら良いなといつも思います。 例えば、5年、10年という時間スパンで言えば、無垢の木の床にウレタントップコートを吹いて、傷が...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.04.21 Thu 07:19
このところの高性能ブームが皆さんの安心につながるか?という部分で言えば、流布されている情報が極めて曖昧な定義と物差しで語られているものも多く含むカオスであるために、それだけでは判断つかないというのが私の感覚です。これから少しこのブームが続いて、その後に十把一絡げの高性能の中にも、体感的に有効なまともな高性能と、看板のタイトルだけのものとが識別されていくのではないかと思います。あくまで、安心のストレスのない性能は、理想の住まいの前提条件であり、絶対条件ですが、安心の要素のごく一部分であり、それ...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.04.20 Wed 07:16
一口に「安心」と言っても。切り口は無限にあって、心身ともに大安心を得るためには、さまざまな要素が入り混じって作用しているからなかなか大変です。 まず身体に対しての部分から言えば、安心とはつまり反対語である不安、ストレスがないということですから、極論が言えば余計なことを何も感じないような空間であることが基点ということもできます。温熱的にも気密性能、断熱性能を従来よりも格段に良くして、暑い寒いのストレスから住まい手を解放することが第一義です。省エネはそこからずいぶん先の話であって、まずはこ...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.04.19 Tue 07:08
世情の不安は一向に改善する気配もなく、コロナと戦争でズタズタにされた社会の中で、住まい創りをしている者の一人として、常から思っていることではあるのですが、いよいよ住まいというものは、皆さんの安らぐ場所という意味合いが濃くなってきているのではないかと思います。伝染病や爆撃に耐えるなどいう荒唐無稽なことではなくても、日々複雑な社会の中で皆さんが強いられる緊張というものに対して、一時その緊張を解きほぐし、明日への英気を養うための場所としての「住まい」はいよいよ切望されているのだと思います。昨今の...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.04.18 Mon 07:14
コロナ禍のインターネット依存の拡大の中、御多分に洩れず高性能住宅分野でもカオスなインターネット情報が真理の如く取り扱われる昨今、一抹の不安を感じながらその流れの中でいかに実感のある上質な空間を創り得るかということをこのところずっと考えています。確かに比較できる数値があることは、全体のボトムアップには寄与しますが、だからと言ってその数値のみで何もかも比較できるものでもありません。ましてや偏ったネット情報で得られるものがその根拠になるのはいささか乱暴すぎると言わざるを得ません。時代がそういう風...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.04.17 Sun 07:36
この数年のコロナで、なかなか叶わなかったオープンハウスが、少し立て続けに開催できたことで改めて感じることがすごく多かった。皆さんとの時間の共有で、その空間に包まれて感る感覚を語り合えるということの贅沢さは、むしろしばらくそうできなかったことで感覚が研ぎ澄まされたからこそ実感できることなのかも知れません。まだ見ぬご自分の住まいを想像したくて、私の仕事を垣間見に訪れてくださるお客様に、まずここはあなたの空間ではないけれども、暮らしが展開していく住まいというものは、こういうものですよねとご提案す...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.04.16 Sat 07:20
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