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JUGEMテーマ:ベルカント発声法 言葉と声の関係を考えるためには、オペラの発祥まで さかのぼる必要があります。 1600年ごろの初期のオペラは、recitar cantando 歌うことで演じる。 最初のオペラの作曲家 ヤコポ・ペーリ (歌手でもあった)は、imitar col canti parla 話すことを歌で真似る と言っています。 モンテヴェルディは parlar cantando 歌うことで話す という表現を好んだそうです。 自然に、話すように歌っていたことを表わしていますね。 ここからベルカント発声が生まれま...
アカデミア デル ベルカント | 2024.05.17 Fri 09:43
JUGEMテーマ:ベルカント発声法 1840年 パリで、マヌエル・ガルシーアjr. が 「音色を暗くした声」 と 「低く固定された咽頭」 についての手記を科学アカデミーに提出した同じ年、二人のフランス人音声医師 ポール・ディデー と ジョゼフ・ペトルカン も 「新しい声」 「歌の演奏と指導における根本的な革命」 として発表しています。 その中に・・・暗くした声・カヴァーされた声(コペルト)・中の声 を出すために、頭をまっすぐか少し下げて、首の筋肉をしっかり収縮させ声門を強く閉じ、大きく全力...
アカデミア デル ベルカント | 2024.05.16 Thu 09:44
JUGEMテーマ:ベルカント発声法 大歌手を聴いていても、あ、この人 I の母音が苦手そう 、 Eの母音が苦手そう…と感じることがありますね。 悩んでいる人は多いと思います。克服しましょう。 まず、次の3つのことを頭に入れてください。 ・ 母音(声)は 二重構造で、まん中に小さな核・芯・焦点 があり、その周りに 大きな何もないカラッポの空間があると考えます。 ・ 歌う時の共鳴空間は、口とノドの二つ。 A のような開口母音・口が大きく開く母音は、ノドが狭...
アカデミア デル ベルカント | 2024.05.15 Wed 09:40
JUGEMテーマ:ベルカント発声法 息の上で歌う ・ 息の上に言葉を乗せるように歌う cantare sul fiato / parlare sul fiato のベルカント テクニック 秘密のたねあかし・・・ 声のパワー と 完全に解放された響き を生み出すエネルギーは、 ―(局所的な随意筋の活性化ではなく)肺全体を使った大きな、気持ちの良い深呼吸 ⇒ 共鳴空間を作り出す ― 話しをする時の発音の動きから生まれる純粋な音 この二つの自然な接触によって作り出されます。 この<...
アカデミア デル ベルカント | 2024.05.14 Tue 09:19
JUGEMテーマ:ベルカント発声法 さっき パヴァロッティの若い頃の録画を見ていたのですが・・・ (どれだけ大きな才能を持って生まれてきたのでしょう〜〜〜ため息) なんですが、口の動かし方が 私の記憶にあるパヴァロッティとは全く違う。 大きな口を開けて、大きくパカッパカに動かしています。当然レガートもなく、ブチブチ切れて・・・ このあと、彼は勉強したんですね。 共鳴空間の問題です。口とノドの2つの空間をどう使うか・・・ 口の空間の比重が大きくて、ノドの空間が十分...
アカデミア デル ベルカント | 2024.05.12 Sun 08:55
JUGEMテーマ:ベルカント発声法 イタリアの伝統的なベルカント発声法は、自然・・・ 「こうなる」 に任せる発声法 マヌエル・ガルシーアjr. を元祖とする現代発声は、人工的・・・ 「こうする」 ・ 前もって実行する この違いは、色々なところに現れます。その例を一つ・・・ 中音から高音にいく境の音をチェンジ・声域のパッサッジョといいます。(パッサッジョから上が高音・アクートです) これは男性だけに起こる事で、女声はこのパッサッジョの問題はありません。 2本の弦...
アカデミア デル ベルカント | 2024.05.10 Fri 09:16
JUGEMテーマ:ベルカント発声法 歌うためには、声について二つのことを理解して、それを感じられたら OK なんです。 一つは、音の核・芯 で、フォーカス、焦点、ピントの合った声・・・声の輝きが作り出すもので、話す時と同じ言葉の言い方・発音の仕方の口の動きから生まれます。 もう一つは、音の核を取り囲む広い 何もない柔らかい空間(口の奥からノド)で、共鳴に使われます。これは呼吸が作り出します。 細い小さな芯の部分 と 広い大きな共鳴空間 の両方を同時に感じる感受性がないと、ベ...
アカデミア デル ベルカント | 2024.05.09 Thu 09:46
JUGEMテーマ:ベルカント発声法 高音(アクート)にいく時の違い: マヌエル・ガルシーアjr. 由来の音声学的現代発声では、軟口蓋を上げ、母音を垂直化、口を縦に長く大きく開け、声を暗めにして、 丸く O や U に近くする、舌は平ら、マスケラに声をあてる、声を回す・かぶせる。 支えは、下腹から横隔膜へ向けた ソステーニョ と 上から下に押さえつける アッポッジョ の支えを強く拮抗させる。 ベルカント発声では、口は A の母音の水平感覚・横方向を保ち・口の中で微笑む(自然の輝きが増す)...
アカデミア デル ベルカント | 2024.05.08 Wed 09:55
JUGEMテーマ:ベルカント発声法 貴方は、外国人にお箸の使い方を教えるような場面で、どのように説明しますか? 指の骨の動き・筋肉・靭帯・腱・・・解剖図とか、医学的に正しい理屈とか、要らないですよね。 そもそも医学が介入することではないでしょう。 歌唱もしかり。 声門の閉鎖だの、声帯を内転させたり、仮声帯を後退させたり・・・こういう見えない世界のことを知らないと声が出ない、特別に優れた知恵なのだと洗脳されてきました。 何十時間も こんな講義ばっかり・・・ 実際は...
アカデミア デル ベルカント | 2024.05.07 Tue 09:51
JUGEMテーマ:ベルカント発声法 ブレスは、花の香りをかぐように・・・と昔から言われています。 掃除機のように息を吸い込むのでもなく、息を貯めることを目的にするのでもなく・・・ 歌手は、アスリートではありません。 貴方は、呼吸筋を鍛えて…花の香りをかぎますか? 歌うための 甘く、優しく、穏やかなエネルギーを受け取るためには、自分の中の自然に波長を合わせます。 自分の潜在能力、自然の追求です。 私たちの周りの音声学者たちは、外付けの人工器官や装置...
アカデミア デル ベルカント | 2024.05.06 Mon 09:32
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