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ベルカント発声法
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ベルカント発声法

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ベルカント発声法
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ベルカントは、数十年前に消えてしまった、自然で無理のない イタリアの伝統的な発声法です。
意図せずに、いつの間にか失ってしまった、音楽の歴史上 最も価値があるとされるこの発声法について考えてみたいと思います。
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作者のブログへ:「cerutti」さんのブログ
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ノーブルな歌唱

JUGEMテーマ:ベルカント発声法   初期のオペラの登場人物は、歴史的な英雄や偉人、神話に出てくる神々・・・ ベルカント発声は、そのころ黄金時代を迎えます。 彼らの地位に相応しい高貴さと美しさを表わすための歌唱です。   現代発声でバロックを聴くと、私には違和感が・・・   秘密は、話し言葉の流動性・・・ ベルカントの母音です。 高貴な香りの歌唱に近づきたいです。

アカデミア デル ベルカント | 2024.01.12 Fri 10:36

柔軟性と大きな声

JUGEMテーマ:ベルカント発声法 歴史上に名をのこす最も偉大な歌手たちは、声の柔軟性とパワーの両方を兼ね備えていました。 アジリタ、コロラトゥーラ 声の敏捷性は柔軟性から生まれます。 ヴェルディなどの アリア〜カバレッタ形式をみてもわかるように、正しく教育された声には、敏捷性=柔軟性 と 力強さ=持続性 という両面が備わっていて、作曲家もそれを要求しています。 真の発声法においては、相反するものではないということです。   現代発声の意図的に暗くする、筋肉質で重く硬い声は、敏捷性...

アカデミア デル ベルカント | 2024.01.11 Thu 10:32

火口(ほくち)の話し

JUGEMテーマ:ベルカント発声法   ほくち とは、たき火などで最初に火を点火させる時に使う道具です。(・・・って人に教えてもらった) ガスに点火する火花とか・・・  口火・・・ フレーズの出だしが、これなんです。 息を吸ったあと、声を出す瞬間に起こること。 歌う声に火をつけるきっかけ、種火、口火、火花・・・が、話し声と同じ言葉の発音の仕方です。 話している時の言葉の出だしと同じ、小さな言葉の言い方。   これで声の核ができ、声のピントが合い、ラジオのチューニングのよ...

アカデミア デル ベルカント | 2024.01.10 Wed 10:00

1562年 マッフェイ の手紙

JUGEMテーマ:ベルカント発声法   「大気の 繊細で整然とした反響をもった声は、しなやかで柔らかいノドがなければ生まれない」 と 1562年に、医師で哲学者で音楽家であった カミッロ・マッフェイ が書いた手紙が残っています。   貴方のノドは、しなやかで柔らかい ですか? 閉まっても、開け過ぎても ノドは固くなります。(あくびのノドとか・・・固いです) 力で開けようとすると ノドは固くなります。   「声とは、魂が何かの意味をもって、大気の反響によって、ノドで作られる音である...

アカデミア デル ベルカント | 2024.01.09 Tue 10:50

重厚さ・輝き・柔らかさ

JUGEMテーマ:ベルカント発声法   イタリアの伝統的な発声法 ベルカント唱法では、声の要素; 重厚さ(corposità)、輝き(brillantezza)、柔らかさ(morbidezza) の3つのうち、柔らかさ の割合が最も多く、重要です。   重厚さ(ボリューム感・ボディ)は、低音域(胸声とよばれる音域)で自然に現れます。 輝きは、音が高くなるにつれ、自然に増していきます。高音域のカーンと鳴る輝きは、スクイッロとよばれます。 声の輝きは、話し声の中に私たちがもともと持っているもので、力を使わずに声...

アカデミア デル ベルカント | 2024.01.08 Mon 10:10

ベルカントの支え

JUGEMテーマ:ベルカント発声法 ベルカントの巨匠たち(300年前〜)は、お腹から声を出せ、お腹で支えろ、お腹周りの筋肉を鍛えろ…とは誰も言ってない。   アッポッジョ(支え)について: マンチーニ ・・・ 胸の自然な力 ランペルティ ・・・ 胸の筋肉と 肺に集められた空気による支え ペルティレ ・・・  肺から横隔膜へ声を支える   ソステーニョ とよばれる、お腹の下から上に向かって加える力は、ベルカント唱法にはありません。 (現代発声では、ソステーニョとアッポッ...

アカデミア デル ベルカント | 2024.01.06 Sat 10:39

呼吸の奇跡

JUGEMテーマ:ベルカント発声法   呼吸が一番大事ですよ〜   肺全体を使った 気持ちの良い深呼吸ですよ〜〜〜 と、いつも繰り返していますが・・・ どうも真剣に受け取ってもらえない・・・ 私の表現力不足で、呼吸の大事さを理解してもらえないのか・・・ どうしたら、全身全霊 呼吸に向き合ってもらえるのか・・・悩みます。   はいはい、それ分かりました〜  もういいです〜 深呼吸ですね、やってますよ〜   ほかに大事なことは何ですかあ?〜〜〜 (ちょっと違うんだなあ・・・...

アカデミア デル ベルカント | 2024.01.05 Fri 10:08

才能について

JUGEMテーマ:ベルカント発声法   詩人ライナー・マリア・リルケの書簡集「若き詩人への手紙」は、見知らぬ青年が送ってきた数編の詩と、添えられた感想、アドバイスを求める手紙への返答から始まります。 (数十年前に読んだ本なので、細かい部分は曖昧ですが・・・)   リルケは 「私に送ってきたということは、他にも色々な人や出版社に同じものを送って、私の作品はどうでしょうか? 詩人になる才能があるでしょうか? と尋ねていることでしょう。 今後一切、こういうことを人にきくのは おや...

アカデミア デル ベルカント | 2023.12.31 Sun 10:18

アッポッジョ

  ギリシャ語エピステーメー(科学)とは、真の知識のことで、それは現実の上にある・・・とギリシャ人は言い表しています。 その 「上に乗っかってる」 に使われる言葉が アッポッジョ です。 声の支え アッポッジョ は、何かに乗っかってるイメージなんです。 日本語で 支え というと、力・筋肉 を思ってしまうかもしれませんが、上から押さえつける圧ではありません。  

アカデミア デル ベルカント | 2023.12.26 Tue 11:11

母音とキアロスクーロ

JUGEMテーマ:ベルカント発声法 ベルカント唱法は、イタリアの伝統的な発声で、イタリア語によって歌が生まれました。 母音を大事にします。声は母音だから・・・ 貴方の母音が、貴方の声です。 取りあえず母音は5つ、A・E・I・O・U (イタリア人はこの順番で言う)   日本語のU は 浅いので、正しい U を訓練する必要があります。 何年もイタリアに住んで勉強していても出来ない人が、結構います。なんとなく自分に許していると、いつまでも出来ないような・・・ 唇を小さく前に突き出せば出来るか...

アカデミア デル ベルカント | 2023.12.25 Mon 09:47

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