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JUGEMテーマ:ベルカント発声法 アゴを落として、口を大きく開けた方がよく響く・声が丸くなる と勘違いしている人が多いですが、共鳴のための空間は、そこではないです。 (共鳴に使われるのは、口の奥とノドです。声の丸みを作るのはノドの空間です) 口を開け過ぎてしまうと、口の動きが大きくなって、母音を替えるのに時間がかかります。 ご自分の録音を聴いて、母音の変換に時間がかかっている・音が変わる時に時間がかかっている箇所は、間違っていますから、セルフチェックしてみて下さい。...
アカデミア デル ベルカント | 2024.07.05 Fri 10:09
JUGEMテーマ:ベルカント発声法 言葉の発音の小さな動きが、ラジオのチューニングのような効果を生み出します。 「話すように歌う」 これは何語でも当てはまります。 よく、日本語は違う、ブチブチ切れてレガートがない、という人がいますが、ブ・チ・ブ・チ・切・れ・て・な・い・で・す。 日本語でも、話す言葉はレガートです。 歌った時にレガートがなくなるのは、発音の仕方が 話す時と同じではないからです。 何が違うか? 何を失っているのか? 母音の繋がりが、...
アカデミア デル ベルカント | 2024.07.04 Thu 10:04
JUGEMテーマ:ベルカント発声法 豊かな声量のために、何をしたらいいか、どんな練習をしたらいいか。 この話題は、歌を勉強しているすべての人に、興味津々でしょうが・・・(笑) 特別な事ではないんです。 もう100回も200回も繰り返し書いていることです。 まず・・・母音を混ぜるな! A を O に近くしたり、I や E に U を混ぜて丸く、暗くする・・・現代発声の教える混合母音・母音の修正は最悪です。 声が委縮します。綺麗じゃないし、言葉が不明瞭になるし、口やノドが固まるし・・・...
アカデミア デル ベルカント | 2024.07.03 Wed 09:43
JUGEMテーマ:ベルカント発声法 「歌うことを理解している人なら誰でも、喉は呼吸によって開くものであり、口を大きく開ける必要はないことを知っている。高音を除けば、口は微笑む時のように開く」とカルーゾは言っています。 言葉を考えること と 言うこと は、一つの線上にあることで、二つが別々のことではありません。 「考える」と「言う」の間に何かを挿入してしまうと(口を縦にする、舌を固定する、A をO に近く発音する、ecc.・・・)、響きに歪みが生じて、無理な強制された共鳴になりま...
アカデミア デル ベルカント | 2024.07.02 Tue 09:14
「過度に口を開けて歌うと、アゴが緊張したままになり、声に自然な明瞭さと容易さを与える柔軟性を失う。 もし生徒がそのような口の開け方のままであれば、哀れなことに、声は いつも厳しく、重く、水に溺れたようになる。」 とベルカントの巨匠マンチーニが言っています。 (訳がまずくてスミマセン・・・una voce affogata, cruda, pesante です) このトスカの二重唱では、パヴァロッティは ベルカント発声の自然な口の開けかた、明瞭な、澄んだ母音で歌っています。 ソプラノのカ...
アカデミア デル ベルカント | 2024.07.01 Mon 10:00
JUGEMテーマ:ベルカント発声法 ベルカント発声にとっての 支え とは、フランチェスコ・ランペルティ(ヴェルディの時代の最高の声楽教師)が定義した息のルールで、息の上で歌うベルカントの 穏やかにひとりでに息が流れる感覚と結びついたものです。 音声医学系の現代発声は、息=呼吸筋 として、歌手が息を筋肉でコントロールするものにしました。 声の闘争、喉頭と横隔膜を深く押し込む、腹部プレス・・・ ベルカントの支えは、自然で 常に流れている動きの中での 甘美なエネルギ...
アカデミア デル ベルカント | 2024.06.30 Sun 09:49
JUGEMテーマ:ベルカント発声法 話し声も歌う声も、まず先に頭に思い浮かべて、それが声になります。 昔のベルカント歌手たちが previsione mentale 精神的予測と呼び、それ以前1500年代の人には potenza immaginativo イメージする力、と呼ばれたものです。 これは声を出すことだけでなく、人のあらゆる運動・動きの原因です。 箱を持ち上げるのは、まず持ち上げるという目的があって、イメージされて・・・実現。 声楽の勉強・声を出すことは、解剖学的・音声医学的な概念と 筋肉...
アカデミア デル ベルカント | 2024.06.29 Sat 10:11
JUGEMテーマ:ベルカント発声法 自然な連動した動きって、意識していないところで普通に起きていますね。 歩く時に、足の動きに合わせて、手もブ〜ラブ〜ラみたいに・・・ 腕を固定すると、なんだか歩きにくくて、ぎごちない・・・ ベルカントの巨匠 マンチーニは、連動した動きの関連性に注目していました。 マヌエル・ガルシーアjr 以降の音声学系現代発声は、身体を細かい部分に分けて、それぞれを(止まった状態で)規定、それを集めれば声が出ると思っています。 例えば、・...
アカデミア デル ベルカント | 2024.06.28 Fri 08:52
JUGEMテーマ:ベルカント発声法 ベルカント歌手ルイーザ・テトラッツィーニ (ソプラノ1871 – 1940) は、 「優れた歌手は、自然な声で、全ての音を容易に快適に歌える」と言いました。 容易で快適な歌 は、オペラの創始者の一人 ジューリオ・カッチーニ (1551 – 1618) の言っている 「高貴な・気品のある さりげなさ」の意味にも通じますね。 20世紀のテノール歌手 ラウリ・ヴォルピ ( 1892 – 1979) は...
アカデミア デル ベルカント | 2024.06.27 Thu 10:02
JUGEMテーマ:ベルカント発声法 声の輝き・柔らかさ の割合は、声の強弱や音程によって変わります。 声の聞き取りやすさは、輝き成分の存在によります。 話し声も同じように 輝き・柔らかさ・重厚さ(ボディー)で成り立っています。 歌う声より低めなので、普通は重厚さが目立ちます。 (声門閉鎖のような声帯のコントロールなしで・・・) ささやくように静かに話していた人が、突然怒り出したら・・・柔らかさ成分が輝きに変化、言葉が強調され、子音が強くなり、レガートがな...
アカデミア デル ベルカント | 2024.06.26 Wed 10:02
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